ViFibの仕組みはこうだ。同社は、光ファイバーを引いた家庭などに、「SlapOS BOX」(写真1)と呼ぶサーバーボックスを設置する。設置した家庭には、設置・回線使用料を支払う。SlapOS BOXには、オープンソースの分散クラウドプラットフォーム「SlapOS」がインストールされており、「別々の場所に設置された多数のSlapOS BOXを、あたかも1個のデータセンターのようにIaaSやPaaS、SaaSのプラットフォームとして使用できる」とSmets氏は言う。 ただしViFibは、このサービスを普通のクラウドサービスとして提供しているのではない。災害時など非常時のためのバックアップサービスとして提供する。同社ではこれをDRaaS(Disaster Recovery as a Service)と呼ぶ。 家庭にはバックアップ回線も非常用電源装置もないので、個々の可用性はデータセンターとは比
NECは3月15日、中堅・中小企業(SMB)向けクラウドサービス「N-town」を5月7日から提供すると発表した。SFA(営業支援)、EDI(電子データ交換)、販売管理などさまざまな業務システムをWebブラウザ上で利用できる。価格はサービスごとの月額課金制。 N-townは、NECのパートナー企業が展開する複数のサービスを共通のID/パスワードで利用できるクラウドサービス。まず「経営レポートサービス」(NEC)、「営業支援サービス」(NIコンサルティング)、「倉庫管理サービス」(鈴与システムテクノロジー)など20のサービスを用意し、今後3年間で100のサービスを展開する予定。「SMBが求める機能を全て用意する」(NECの柳田真 産業ソリューション事業部長) ユーザーは使用したいサービスを専用サイト上で契約し、Webブラウザ上で利用できる。また、各サービスの連携機能も用意。例えば、販売管理シ
今日2013年3月8日、ベルサール神田にて、ITmedia エンタープライズ編集部主催の「第8回 ITmedia エンタープライズ ソリューションセミナー 先進導入企業に学ぶ スマートデバイス導入/活用の勘所」に参加してきました! 時間の都合上、事例講演のみを聞いてたのですが、意外なことにかなり深いお話だったのでレポートします。 このセミナーは『建築現場の仕事は“紙”から“スマートデバイス”へ 大成建設にみるスマートデバイス導入活用術』と題して、大成建設の田辺氏によりキックオフされました。 大成建設はいわずもがな、日本を代表するスーパーゼネコンの一社です。大成建設は大きく分けて、建築ー施行の事業と土木の事業があるそうですが、今回は前者の建築のほう。会社全体のITの取り組みというより、一部門が行っているIT化のお話です、という前置きがありました。 大成建設 クラウド以前の取り組みとは 大成建
情報セキュリティ総合科学 第 4 号 2012 年 11 月、論文受付 2012 年 8 月、同 10 月採録 118 クラウド・コンピューティングにおける個人情報保護の 課題 村上 康二郎1 概 要 クラウド・コンピューティングの登場および普及によって, 様々な法的課題が発生しているが, その 中でも, 個人情報保護に関する問題は, 中心的な問題になるものと考えられる. クラウド・サービス を提供する事業者(本稿では, 「クラウド事業者」と称する)が, ユーザに関する個人情報を取得す る場合や, クラウド・サービスを利用する事業者(本稿では, 「クラウド・サービス利用者」または「利 用者」と称する)がユーザの個人情報を取得し, 当該事業者がそれらの個人情報をクラウド事業者 において保存, 管理する場合などが想定されるが, このような場合には, 個人情報保護に関する 様々な問題が発生するこ
CDP Advent Calendar 11日目 クラウドを使うにあたって、EC2をWebサーバに使うことに疑問を感じています。 EC2 Elastic Compute Cloud Computeを提供するサービスなのに、なぜコンテンツを配信なんてしなきゃいけないんだと。 コンテンツの配信はCloudFrontにまかせておけばいいじゃないか。 色々な会社の言ってるクラウドがVPSと区別つかなくなってしまってるのもここに原因があるように思ってます。 と、前置きはこんな所にして、実際に今日提案したいCDPは EC2を使わずに動的なサイトを公開するパターンです。 静的なサイトはS3を使えば簡単にできてしまうので、動的なサイトを。 そもそもなんで動的なサイトをS3に置けないかというと、何かしらの処理をサーバサイドにやらせようとしていたからです。 それを全てクライアントサイドとデータベースでやったら
昨今、日本におけるクラウドインフラが目覚ましい発展を遂げている。外資系クラウド事業者による東京リージョンの開設、国産クラウド事業者による相次ぐ郊外型データセンターの設立、仮想化ベンダーやハードウェアベンダー、SIerによるプライベートクラウドやクラウド連携サービスの提供などが挙げられる。 クラウドインフラが技術的に整いつつある中、ユーザー企業は徐々にクラウドの導入を検討し始めるのではないか。 このような仮説の下、TechTargetジャパンでは2012年1月24日から2月9日にかけて、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド、パブリッククラウド(PaaS/IaaS)といったクラウドインフラに関する利用動向調査を実施した。事業継続やコスト削減、IT統合など、クラウドに対する期待が分かった一方で、セキュリティやコストに関する課題意識も浮き彫りになった。 アンケートのダウンロード パブリック、
全日本空輸は2012年11月28日、予約システムの誤設定により、2013年2月の国内線を予約した顧客の座席指定を取り消したと発表した。11月26日午後6時までに購入された2013年2月搭乗分の国内線航空券の約10万6000席が取り消し対象となる。航空券の予約は無効になっていないが、座席指定の予約だけが取り消されたという。 原因は営業担当者の操作ミス。営業担当者が11月26日に時刻表の情報を予約システムへ更新する際に発生した。営業担当者が誤って座席指定の予約情報を消去してしまったという。「担当者が操作手順を守らなかったことが原因」(広報)としている。営業担当者2人によるWチェックを行ったが防げなかった。「今後管理職も加わって確認する手順に変える。担当者に対しても手順の遵守を徹底する」(同)としている。 対象者は同社のWebサイトや特設のコールセンターで改めて座席を指定する必要があるという。
国内データセンター(DC)市場で現在、これまでにない異変が起きている。首都圏DCの「2013年問題」とも言うべき、供給過剰の問題だ。 「2013年にDCの供給過剰が表面化し、利用料金の大幅な下落が始まる恐れがある」――。大手システムインテグレータ(SIer)のDC事業責任者は、警戒心を露わにする。ここ1~2年、首都圏では巨大施設の開業が相次いでいるからだ(図1)。 例えば2012年11月には、野村総合研究所(NRI)が延べ床面積3万8820平方メートルの「東京第1DC」を東京都多摩市に開業する。この施設がどれほどの規模なのか。実際に運用できるサーバーの台数に基づいて説明しよう。 NRIが200億円を投じて建設した東京第1DCは、サーバーを格納する「19インチラック」を3000本収容できる。1ラック当たりの電力容量は平均7.5キロワット。消費電力500ワットのサーバーであれば、1ラックに15
エンタープライズICTのNo.1情報誌「日経コンピュータ」とNo.1情報サイト「ITpro」がタッグを組んだ大型企画「日経コンピュータ×ITpro 連動特集」がスタートしました。今回はその第1弾として、「情報システムの基盤を国内外のどこに集約・配置するのか」という、多くの企業にとって大きな課題となっているテーマを取り上げた「世界最適のシステム立地戦略」をお届けします。 安く安定した高速回線とクラウド型のシステムが当たり前になった今、日本中、世界中のシステムを集約する動きが盛んになっている。集約先は必ずしも日本とは限らない。 ソニー、サントリー、OKIデータ--。彼らは日本で使うシステムを、アジアのデータセンター(DC)に移設した。シンガポール、マレーシア、タイ、香港、日本の地方都市。ユーザー企業にとって、これまで首都圏一辺倒だったDCの選択肢が、一気に広がっている。一方で、首都圏では新型D
ネットオウルは2012年10月17日、オープンソースのブログプラットフォーム「WordPress」などのPHPアプリケーションを無料(広告表示付き)で利用できるクラウドサービス「PHP APPS」(写真)を提供開始した。サーバー構築や運用の知識を必要とせず、簡単なフォームを埋めるだけですぐに利用可能な簡便さなどを売りとしている。 サービス開始時点では、WordPressおよびオープンソースのWebコミュニケーションツール「PukiWiki」の二つのPHPアプリケーションを用意。コンテンツのアップロードなどに利用できるディスク容量は1Gバイト、データベースは100Mバイトまで利用可能となっている。PHP APPS側で用意したドメイン名の他に、ユーザーが手持ちの独自ドメイン名も使える。 WordPressはユーザーによるカスタマイズに対応し、プラグインの追加や独自のテーマなども利用可能となって
クラウドを低価格で提供するためには、1つのサーバにいかに多くの顧客を詰め込めるかという「密度」が重要になります。密度が高ければ高いほど安い単価で顧客にサービスを提供できるからです。 「マルチテナンシー」を実現するOracle Database 12c 先週サンフランシスコで開催されたOracle OpenWorld 2012で発表されたオラクルの次期データベース「Oracle Database 12c」の目玉機能は、データベースをクラウドで使う際にサーバ当たりの顧客数をいかに高められるか、密度を上げられるかを追求したものでした。 オラクルはそれを「データベースのレベルでマルチテナンシーを実装したもの」と表現しています。1つのデータベース上で複数の顧客(=テナント)を共存させつつ安全に分離することで、効率よく高い密度でサービスを提供するわけです。 顧客ごとに別々のデータベースを起動する方法と
パナソニックのCIO、福井靖知情報システム担当役員と、IT(情報技術)リサーチ大手、ガートナー ジャパンの日高信彦社長が、ビジネスイノベーションや情報活用について語り合った。福井氏は「これからは全社情報戦」と語り、顧客や顧客が持つ機器の情報を活用する仕組み作りに力を入れるという。 前編では「色々な機器から生み出されてくる情報を活用する新しいクラウドサービスを創出したい。クラウドのプラットフォーマー(基盤事業者)にパナソニック自身がなる」というビジョンを巡る問答を紹介する。 (構成は谷島宣之=日経BPビジョナリー経営研究所研究員、中村建助=日経ビジネス副編集長) 日高:パナソニック、パナソニック電工、三洋電機の3社が1月1日に統合し、津賀一宏社長が6月末、登板されました。いよいよ、という時期ですね。 福井:オールパナソニックの経営をV字回復しなければいけない。これは全員の思いです。我々、情報
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く