20XX年X月X日、東京・荒川河口付近でマグニチュード7.3の地震が発生!――そのとき、自分はどこにいて、どのようにして巨大地震と向き合えばいいのか? 本コラム“ぶら防”では、切迫性が高まっているという首都直下地震「東京湾北部地震」を想定してストーリーを展開する。身近な街中に潜んでいる危険と、それらの危険から身を守る方法を、防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏、そしてこの「丸の内編」では、次世代を担う若者たち代表として、国際ボランティア学生協会(IVUSA)に参加する現役大学生と共に考えていく。 前回、「大都市の防災・危機管理は“4次元”で考える重要性」を示した“防災の鬼”こと渡辺実氏。防災の話題としては聞き慣れない“4次元”という言葉に、同行していた学生たちも、少々面食らった様子だ。そんな彼らは「4次元での防災とは、どういう意味なのでしょう?」とストレートな質問を渡辺氏にぶつけた……。
昨年11月まで香港で暮らしていた記者がまず感じるのは、もちろん富士山の荘厳さもあるが、100キロメートル先の景色を望むことができる澄んだ空気のありがたさだ。東京の空気は綺麗である。 中国の大気汚染が深刻になっている。北京では、直径2.5マイクロメートル以下の「PM2.5」と呼ばれる微小粒子状物質の大気中濃度が1立方メートルあたり500を超えることが常態化している。 報道が多い北京ばかりが注目されるが、天津や上海や成都、西安など他の都市も酷い状況にある。世界保健機関(WHO)のPM2.5のガイドラインでは、一日の平均値25以下が健康に害のない水準。中国の主要都市でこれをクリアしているところはほとんどない。 南部の広東省よりも、重化学工業が集まる北部の河北省や山東省などで汚染度が高いことを考えると、「主犯」とされる自動車の排ガスだけでなく、工場や暖房施設の石炭焚きという原因が考えられる。各種統
国営諫早湾干拓事業(長崎県)の開門調査をめぐり、林芳正農林水産相が3日、開門に反対する長崎県の中村法道知事や農漁業者らと同県諫早市で意見交換した。干拓事業を進めてきた自民党が政権に復帰して最初の農水相訪問となったが、林氏は今年12月を期限とする福岡高裁の確定判決に従い、開門方針に変わりがないことを表明した。 長崎県側からは、開門すれば農漁業や大雨時に大きな被害が出るなどとして、開門中止を求める声が相次いだ。だが、林氏は冒頭のあいさつで「司法の決定に従わなければいけない。いろいろな対策を講じながらやっていく」と語り、開門方針は揺るがないとの姿勢を強調した。 終了後、中村知事は「確定判決は大きいと感じた」と語る一方、「だからといって、このまま開門に向けて作業が進められることはあってはならない」と反対姿勢を崩さなかった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録
学校消えても校歌は残そう 被災地、オーケストラ演奏で鳴瀬第一中学校の校歌をCD化する広島交響楽団=広響提供 鳴瀬第一中の校歌をCD化する広島交響楽団=広響提供 鳴瀬第一中学校の校歌をCD化する広島交響楽団=広響提供 大津波に襲われた跡が生々しい宮城県東松島市の鳴瀬第二中学校体育館。時計は地震発生直後の午後2時48分で止まっている=2011年4月中旬、高橋裕子校長撮影 【森泉萌香】東日本大震災で被災し、統廃合される小中学校の校歌をプロのオーケストラが演奏し、CDにして残そうという取り組みが進んでいる。協力するのは日本オーケストラ連盟(東京)の全32団体。4日には、広島交響楽団(広響)がこの春に閉校となる宮城県東松島市の市立鳴瀬第一中学校の校歌を収録する。 校歌を記憶に残そうと発案したのは、宮城県石巻市の蟻坂隆さん(62)。同市周辺の校長退職者や復興支援団体などで作る団体「石巻地域心のランドマ
(写真上)3頭の子グマを育てていたころのパンコ=2009年6月13日(下)やせ細ったパンコ=昨年8月18日、いずれも北海道斜里町、知床財団提供斜里町でのヒグマの目撃情報 【奈良山雅俊】厳しかった昨夏の暑さは、世界自然遺産・知床のヒグマたちを苦しめていた。海水温が高かった昨年は、例年8月に川を遡上(そじょう)してくるカラフトマスがなかなか現れず、極端なエサ不足に陥った。自然保護や管理を担う知床財団などが観察を続けてきた雌グマはやせ細り、餓死した。 知床半島中央部の斜里町のルシャ地区で昨年8月18日、漁師がサケ漁などで寝泊まりする番屋近くに、やせた見慣れないヒグマがいた。知床財団などとの共同調査の一環として、町立知床博物館の山中正実館長(53)らが体組織を採取。DNAを調べた結果、「パンコ」とわかって驚いた。2008年から同財団などが観察を続けてきた雌グマだった。 パンコは、金毛が美しく
家庭は一番小さな社会だが、「今まで我が家では当たり前だと思っていたことが、他の家庭では当たり前じゃなかった」なんて経験はないだろうか? 「うちはお客さんが来たときにもらったケーキを、翌朝の朝ごはんとして食べていました。普通にショートケーキとかチョコレートケーキとか。大学のときに友達と、『今朝何食べた?』という話題になって『ショートケーキ』と答え、周りに驚かれて、そのときに初めて『他の家では朝食にケーキを食べないんだ』と知りました」(26歳・女性・IT関係) 「大学で上京するまでずっと岩手で育ってきたんですけど、大人の男の人は例外なくお酒を飲めると思っていました。親戚縁者で、飲めない男の人なんて見たことがなかったので。でも、大学に入って、男の人がカルアミルクとかファジーネーブルだの女々しいお酒を飲んでいるのを見てびっくりしました」(31歳・女性・商社) 「スキヤキは豚肉で作るもんだと信じ切っ
ドイツでは、建設中に計画が中止されたものを含め、40基の原発がある。そのうち廃炉作業中の原発は22基、廃炉作業が完了したものは1基だ。本誌記者が向かったのは、ベルリンから北西へ100kmほどの場所にあるラインスベルク原発。同原発は、’66年に運転を開始したドイツ最古の原発だ。VVER210ロシア型加圧水式原子炉(44万kW)が一基という小型の原発で、’90年に停止した。 取材に訪れた本誌記者を出迎えたのは、エナジー・ヴェルケ・ノルド社(EWN)の広報担当のヨルク・メーラー氏。EWN社は、原発の廃炉を目的に各分野の技術者をヘッドハンティングして作られた会社。ラインスベルグ原発のほか、ドイツや欧州の老朽原発解体を請け負っているという。わざわざ新たに会社が作られたのは「解体作業は誰にとっても未知の分野」(メーラー氏)で、どの会社も充分なノウハウがなかったからだという。 「優秀な技術者をヘッドハン
調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。 立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。 住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。 ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/
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