「資本主義はあと2年でダメになる」「東京を捨てて逃げるべき」…森永卓郎が本気でそう考えていた理由

出生数80万人割れ、物価高・低賃金、増負担時代……人口激減&家計大苦難時代に私たちはどう生き延びることができるのか、日本の企業はどうすべきか?

1月28日にがんで亡くなった経済アナリストの森永卓郎氏と、累計100万部突破シリーズの最新刊『未来の年表 業界大変化』著者・河合雅司氏が、日本の大問題と厳しい現実について語り合った対談決定版を再掲する。

(撮影:村田克己)

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『未来の年表』は本命で『増税地獄』は万馬券?

森永:河合さんの『未来の年表 業界大変化』を読んで思ったのですが、この『未来の年表』シリーズは、すごく誠実にデータと向き合い、きちんと当たると思わせる予測を提示されていて、いつも感心するのです。

河合:ありがとうございます。森永さんの『増税地獄 増負担時代を生き抜く経済学』も、タイトルで少しギョッとしましたが、現下の厳しい状況をベースに、個人レベルでどうやって生き抜いていけばいいのかを教えてくれる本だと思いました。

森永:今回の『増税地獄』は、これまで『相続地獄』(光文社新書)、『長生き地獄』(角川新書)と出してきた『〇〇地獄』シリーズという位置づけなのですが、私は河合さんとは性格がたぶん逆なので、どうしてもセンセーショナルな方向にいってしまいます。競馬でいうと、河合さんの『未来の年表』シリーズが本命なのに対して、私の『〇〇地獄』シリーズは万馬券狙いみたいな感じでしょうか(笑)

河合:じゃあ森永さんは一発当たると大きいのですね(笑)

さて森永さんは、いまの日本が直面している最大の問題はどこにあるとお考えなのでしょうか?

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