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誤解を呼ぶためのグラフ

下記をご覧ください。
NHKのHPに掲載されている受信契約数の年度ごとの推移を表したグラフです。*1


単位は万件で契約件数(個人の場合なら世帯数)なので、直近の契約数は3780万世帯です。*2

棒は色が2種類に分けてありますが、左側の紫っぽい色が“地上契約“を表し、右側の緑がかった水色が“衛星契約”を表しています。



「へ〜!もう衛星契約の方が圧倒的に多いんだ!」
「ほとんどの人が衛星契約してるんだぁ〜」

って思いません??


なんだけど、NHKのページに表示されているオリジナルのグラフには数字が書いてあって*3、小さく見える紫の地上契約は2438万もあり、緑水色の衛星契約である1342万より圧倒的に大きいのです。いやもちろんそこまでしなくても、グラフの上に書いてある数字をよくみれば、面積的にはかなり小さく表示されている紫部分の方が圧倒的に多いのだということは計算できます。


が、


こんな教育上よろしくないグラフを表示するのはやめた方がいいと思わない?


グラフの書き方を習ったことのある人はひとりもおらんのか?


と思ったりする。




が・・世論を都合のいいように誘導するのがメディアの目的だとするなら、これでOKってことかも?




ん〜。*4

★★★

*1:オリジナルが掲載されているページはこちら→http://pid.nhk.or.jp/jushinryo/know/jyushinryo.html

*2:日本の世帯数は2005年で4906万世帯なので全世帯にテレビがあるとすると支払い率は77%です。ただし、母数には病院、ホテル、学校、会社の事業所なども含む必要があり、それらを含めて3780万契約しか払われていないとすると、いったい本当の支払い率は何%なんだろ??と思います。

*3:NHKのページにあるグラフにカーソルを合わせると数字が表示されます。このちきりんページでは表示されません。

*4:受信料の分析でもしようかな〜と思ってNHKのHPを見たんだけど、最初にみたこのグラフで目がとまってしまい、結局分析せず。これはまたそのうち。でも、不払い削減運動の成果は結構あがっているって感じのグラフですね〜