ただ存在するだけで、他の誰かの機会を奪っている。
私が居なければ、あなたは大手を振ってご活躍されたであろうに、私のような者が場所を取っているから、無駄に気を遣わなければならない。
私としては、私がここに居ようが居まいが、大差ない。
なら、道を譲るがごとく、あなたに譲るべきではないか。
そうやって、譲って、譲って、羽振りがよさそうでいて、余裕がありそうでいて、その実、なんら報われることはない。
水や空気のように、ありがたがられつつ、侮られる。
それの繰り返しで、ついに大功はおろか、自らの生計すらなりたたない。
コミュニティは新陳代謝しなければ存続しない。
ゆえに、私のような異物ははじき出される側である。
何ら恩恵も報酬も預かることがなかったにも関わらず、もう十分でしょうと引導を渡される。
どのみち、こんなことを逡巡しなければならない時点で、私の居場所として安定しない場所であることは明らかであった。
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