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2025-01-26

猫を飼い始めた

知り合いから、生後一ヶ月も経っていない子猫を譲り受けた。

譲り受けたのは今年の始めで、これは昨日の話だ。

休日は何処にも出かけなくないから家に引き籠っていた。

仕事で疲れているし、だからずっとネットをしていたんだ。

適当にアベマでニュース観たり、YouTube音楽を聴いたりして。

ずっとイヤホンをつけたままで、片時も外すこともなく。

休日なのに絶えず何かの情報を追っていて、音を常に流し続けていたのは耳を寂しくしたくなかったのかもしれない。

そんな折にふと、ジャージの裾に衝撃が。

何事かと足元を見ると子猫がじゃれついていた。

子猫は俺と目が合うと「にゃあ!」と元気に鳴いた。

わずイヤホンを外して猫をそっと抱き上げ、膝の上に置いた。

はにゃあにゃあと元気よく鳴き続け、ティッシュを細めて遊んであげると膝に背中を着けたままお腹を露わに手をバタバタと忙しなく動かす。

次第に勢いは薄まり、眠くなったのか目がゆっくりと閉じていくとそのまま眠ってしまった。

すると辺りは急に静寂に包まれ、こんな風に静寂を味わうのは久しぶりだった。本当に。

多分、自分がずっと何かの音に包まれていたかったのはこの静寂が怖かったのだ。

アラフォー独り暮らし孤独と向き合うことが。

でも、今は違った。この静寂が、とても愛おしく思えたのだ。

静寂も悪くない。そう思えたのは本当に久しぶりだった。

子猫の寝顔を見つめながら、俺は幸せ意味を知ったのかもしれない。

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