インターネットを使った薬の販売を巡る裁判で、先月、東京高等裁判所が薬のネット販売を禁止する現在の国の規制は違法だとしてネットでの薬の販売を認めた判決について、厚生労働省は「違法とされた判決は受け入れがたい」として上告する方針を決めました。 この裁判は、厚生労働省が副作用のリスクが低い一部を除き薬のネット販売を禁止したことに対してネットで医薬品を販売している東京と横浜の会社が規制の撤廃を求めたものです。 先月26日の2審の判決で東京高等裁判所は「規制は憲法で保障されている営業の自由を制限するのだから十分な議論が必要なはずだが、ネット販売が原因で副作用が発生した事例があるかどうかなどの調査や検証が行われたとは認められない」と指摘して「法律はネットでの販売方法を原則的に排除しているわけではなく、省令で多くの薬のネット販売を一律に禁止する現在の規制は違法だ」として、1審とは逆にインターネットでの薬