第138回直木賞を受賞した桜庭一樹さんは16日夜、東京・丸の内の東京会館で記者会見し、喜びを語った。報道陣との一問一答は以下の通り。 《桜庭さんは波模様のチュニック姿で登場、緊張して、うつむき加減で席に座った》 −−いまのご感想は 「今ちょっと実感がわかなくて、よく分からないところです。いままでにないものを書いて、書ききったところで、評価を受けてすごくうれしく思います」 −−作品は自分にとってどういうものか 「前の作品(赤朽葉家の伝説)はそれまで書いてきたものの集大成にしようと思って書いた。その後なので、少女や若い女性の主人公とは違う、暗くて重たい人間の姿を、と。出版としては新しい作品だと思う」 −−新しいテーマに挑戦したきっかけは 「ひとつ(前作)書ききったと思ったので、全然違うことをやりたいと思った。前の作品があってそれに満足できたからだと思います」 −−今後どんな小説を 「少女を書