彼は、言う。「もっと自分を刺激したい」。日本最大の企業のトップは、自らのCBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)の仕事を「レクサスをチェックする“最後のフィルター”」と考えている。そのフィルターとしての機能を磨くために、様々な人と出会い、話を聞きたいのだという。その最初のインタビュー相手に選ばれたのは、ファッション・デザイナーの山本耀司。ファッションの価値観を破壊、構築してきた日本を代表するクリエーターだ。東京・天王洲エリアにあるヨウジヤマモトのアトリエに足を運んだ豊田は、仕事場を見学し、山本の愛車、日産セドリックを運転。クルマ談義で意気投合してから、インタビューがスタートした。 豊田 私は男の服は、作業服とレーシングスーツだけでいいとうそぶいていた男で、ファッションについて真剣に考えたことがなかったんです。でも最近になって、周りから「社長がカッコよくなれば、会社もカッコよくなる」と言
てっきり“ポルトフィーノ”で試乗会があるものだと思っていた。昨年9月のお披露目の会は、@ポルトフィーノだったのだ。けれども、2年前にカリフォルニアTのハンドリングスペチアーレの試乗会がリグーリアのカモーリで開催され、目的地のひとつがポルトフィーノだったことを思い出し、フェラーリが同じ場所を3度も使う可能性は低い、とも思っていた。 案の定、フェラーリ・ポルトフィーノの試乗会はポルトフィーノではなく、バーリ近郊のリゾートホテルを起点に行なわれた。ああ、これでボクが2年前にポルトフィーノの土産物屋で買った、胸にPORTOFINOとでっかく書かれたポロシャツを着て、ポルトフィーノでポルトフィーノに乗るというチャンスはなくなった、などと悔しがっている場合ではない。 その日の天気予報はあいにくの雨。けれども、まだ降り出してはいなかった。急いでオープンにし(たった14秒)、新設計のウィンドディフレクター
10月某日、早朝 生まれて初めて、ドバイを訪れた。ヨーロッパへの道中でトランジットに使うことはあっても、アラブ首長国連邦(UAE)に入国するのは初めてだった。 午前4時。あたりはまだ暗かったけれど、生温い空気がまるで違う土地柄を早くも感じさせていた。 高速道路を降り、砂漠のなかの私道を進むと、突然、瀟洒な建物群が現れた。リッツ・カールトンが運営する、アル・ワディ・リゾート。今回、マセラティが試乗会の起点に選んだ、正に“砂漠のオアシス”。 玄関まわりには、すでに18年モデル(MY18)へとアップデートされたばかりのレヴァンテが並んでいた。マセラティのSUVだ。MY18では、スタンダード仕様に加えて、“グランルッソ”と“グランスポーツ”という2種類のトリムオプションを設定する。優雅か、躍動か。ノーマルでもすでにその両方のキャラクターを兼ね備えるクルマである。そのいずれかを好みで強調する。贅沢な
ヴァージルのインスタグラムのアカウントに、ルイ・ヴィトンの古いトランクが掲載されたのが3月26日13時頃(日本時間)。それと前後して、ルイ・ヴィトンの前メンズ・クリエイティブディレクターだったキム・ジョーンズは「Congratulations to my friend Virgil !!! Love and respect」という言葉と、2人のツーショット写真を掲載した。かれらが立っている場所は、ヴァージルの個展“PAY RER VIEW”を開催している東京・元麻布のカイカイキキギャラリーだ。ルイ・ヴィトン側からの発表はまだだが、この2人のやりとりからして就任は確定とみていいだろう。 ヴァージル・アブローは1981年、アメリカ・シカゴで生まれた。大学で建築(ストラクチャー・エンジニアリング)を学び、博士号を習得した後、建築関係の会社に一旦は就職。その後、カニエ・ウエストにそのセンスを見込ま
いまの若いひとたちにランボルギーニに期待してもらいたい 4ドアとは驚きだといわれたけれど ランボルギーニは2017年12月にスーパーSUVと称する「ウルス」を発表した。日本でもさっそく去る2月にお披露目され、この発表会のためにランボルギーニ社のステファノ・ドメニカリCEOが来日した。 「4ドアのランボルギーニとは驚きだ、とウルスの計画を明らかにしていらい、各方面からいわれました。じつは過去にもLM002(1986年)というモデルがありましたが、それともウルスは違いますしね」と開口一番にいう。場所は東京・六本木のウルスの発表会場の一角で、ドメニカリさんはその日に日本に到着したばかりなのにいたって溌剌としている。 いま、ランボルギーニは世界各地で大人気。2017年の世界販売台数は3815台と過去最高を記録、前年比で10.4%増加を見せた。2010年に比べると、じつに約3倍のセールス記録である。
久しぶりに初恋というものをここまで真っ向から描いた作品を観た。アンドレ・アシマンのベストセラー小説を『モーリス』の監督で知られるジェームズ・アイヴォリーが脚色し、イタリアの気鋭ルカ・グァダニーノが監督した『君の名前で僕を呼んで』である。きらめくような美しさと狂おしさに満ちた、初恋のすべてを描いた映画だ。 北イタリアのヴィラで両親とともにバカンスを過ごしている17歳の主人公エリオ(ティモシー・シャラメ)と大学教授であるエリオの父の研究を手伝うためにアメリカから来た24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)との、男同士のひと夏の恋。エリオは、最初こそ”ムービー・スターのように”魅力的なオリヴァーの、自信に溢れた言動に反感を露わにする。しかし、この違和感こそが恋の原石である。馴染みのフランス人の女の子と初めてのセックスも経験するが、むしろそれが引き金となり、オリヴァーへの思いはいよいよ強まる
「ジャパンインターナショナルボートショー2018」開催──国内最大級のボートの祭典に見る、ラグジュアリーな世界 マリンの世界は奥が深い。気軽な(といっても)数百万円の水上バイクやフィッシングボートから、豪華クルージングボートになれば億越えのプライスのものまで。横浜で行われたボートの祭典「ジャパンインターナショナルボートショー2018」を現地取材した。 文・iconic 写真・後藤渉 編集・iconic
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