だいぶ昔のことなのですが、 私の父親にこんなことを言われたことがあります。 「いい文章が書けたと思ったときは一晩明けてから読み返して それでもいい文章だと思ったら他人に見せても大丈夫だ」 私の父親が今でもそれを覚えているかどうかは分かりませんが、 私はなんとなくそれが印象に残っていて、 文章を書いては読み返すたびに頭をよぎる言葉になっています。 その話を聞かされた後は、なるほどなぁ、と素直に感心して、 作文などの課題などが出た場合は、 一日おいて読み返すくらいの余裕をもって取り組むようにしていました。 特に読書感想文の類やテーマ指定の作文などにおいては 例えば前日に「我ながら見事に作品の主題をとらえる文章を書いたものだ」と、 とても満足して筆をおいた感想文が、 翌日読み返してみるとそりゃもう恥ずかしくて仕方ない駄文だった、 なんてことがよくあって、うなずける部分が大きかったのです。 それは