オープンサイエンス(OS)の進展に伴い,研究者のOS の実践をモニタリングする指標の構築が課題となっている.海外では,これらの指標を,大学等の研究機関が研究評価指標として利用できるダッシュボードの提供が進む.本研究は,このような指標への国内ニーズを明らかにすることを目的とする.まず海外機関向けダッシュボードのユーザに対応する,国内の図書館員(LB)とリサーチアドミニストレータ(RA)に,インタビューと質的分析を行った.次に,分析結果に海外機関向けダッシュボードの指標区分をフレームワークとして適用し,LB とRA のニーズの違いと,国内ニーズ指標と海外提供指標の違いを分析した.LB には,OS の実践をモニタリングする指標の利用が見られ,海外で提供されるFAIR 原則遵守の細目に関する指標ニーズは見られなかった.RA には研究評価への指標利用と問題点が多く挙げられた.国内独自のニーズに,日本