輸送にはいろいろな特色がありますが、人の輸送というのは双方向、つまり行ったり来たりです。これが、貨物輸送になると基本的には片方向です。 つまり、行った人は帰ってきますが、行った貨物は戻ってきません。 航空会社では旅客営業は1人のお客様を見つけてくると、ほとんどが往復輸送で航空券を2枚買ってくれますが、貨物営業は1個の荷物を見つけてきても、その荷物は運んでしまえば終わりで、基本的には戻ってくることはありませんから片道切符です。だから、同じ営業をするのでも旅客営業の方が効率が良くて売り上げも上がるわけです。 人の輸送の双方向性というのは、1人の人が往復するのはもちろんですが、2つの地域からそれぞれに向かう輸送があるのも特色です。 先日お話ししました秋田を例にとると、秋田の人が東京へ来るという輸送と、東京の人が秋田に行くという輸送があって、たいていの場合、それぞれの人が往復利用しますから