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買ってよかったもの
note.com/lingualina
いやでも目に入ってくるニュースなんですが、日本のマスゴミでコメンテーターががあまりにも無知でトンチンカンな解説をかましているし、アメリカの法律に詳しい弁護士コメンテーターの先生方は、いつもworst case scenario(最悪の事態)をかまして、おどろおどろしい見出しになってるし、だからここではmost likely(いちばん可能性の高い)事情を書いていくよ。 実はアメリカの警察って、違法賭博でギャンブルしている人を狙って調査したり、罰したりしないんですよ。日本だとスキャンしたマンガをアップロードしたり、海賊版を入手した”末端の”ユーザーが検挙されるケースが多々あるけど、米警察やFBIが追いかけているのは、あくまでもいわゆる”元締め””胴元”と呼ばれる、違法ギャンブル組織のボスや、賭け金を集めてくるブッキー/ブックメーカーであって、そっちがまず摘発されて、そこから立件するための捜査の
イタリア人の女子大生3人が列車内でアジア人客を見ながら「ニーハオ」っていって爆笑しているTikTokの動画がなぜか日本でもバズっていたようだけど、色々とコンテクストが足りなくて、何が起こっているのかわかっていない人も多いようなので、あくまでも個人的な背景の説明を試みようと思った次第。 まず、イタリア人気質というか、アメリカとかイギリスとかとも違う理解の仕方な。おそらくこれ、レイクコモ(ジョージ・クルーニーとか、アメリカ人にも最近は人気のあるらしい湖畔のバケーションスポット)からミラノに向かう列車内で、イタリアの女子大生3人が車内の中国系の人を揶揄っているという映像。 彼女たち服装やバッグからして、多分ミラノの北イタリアの富裕層の人たち、っていうのが結構ポイント。 そもそも北と南イタリアでは、同じイタリアでも色々と文化的背景や歴史が違っていて、大雑把な話をするとサルデーニャとか、ナポリとか、
今からオリンピックやろうとかって、バカぢゃねーの?って思うでしょ? そうなんです、フロリダってトップの政治家がつける薬がないほどバカなんです。州民もひどいのばっかりだし。バカすぎる犯罪事件といえばまずフロリダで起こったのに違いない、とアメリカ人の誰しもが思うくらいですってな説明がいちばん簡単なんだけど(いちばん下のビデオ観てみて)、おそらく日本の人にしてみれば、なんで今さら突然そんなこと言い出すのか、ちょっとわかるように、フロリダが今どういう状況にあるのかを説明しようと思い立ったわけ。 フロリダ州といえば、そう、あれです、あそこです、ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのテーマパークがたくさんあって、ハブとなっているオーランド空港には全米、そして世界中から7000万人もの毎年観光客が来るし、でっかいクルーズ船が数千人単位で客を連れてくる。その人たちが落として行くお金で州が回っていると
ボブ・ウッドワードといえば、映画『大統領の陰謀』にロバート・レッドフォードが演じる役として登場する若き辣腕記者で、その後彼はずっとワシントン・ポスト紙に在籍しながら、リチャード・ニクソンから数えて9人の歴代大統領、つまりアメリカ最高峰の権力の座についた人物の本質について鋭い考察の本を執筆してきたライターだ。 前作の『FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実』は、綿密な調査と大統領側近たちへのインタビューに基づいて書かれていたものの、ドナルド・トランプに直接取材はしていなかった。もちろんトランプにもインタビューをしたいと、彼の側近に手当たり次第アタリをつけていたが、そうした申し出があったことさえトランプには伝えられていなかった。(つまり、側近たちは直接インタビューされたらロクなことにならないと予見してわざとトランプにつながなかったわけだが。) ウッドワードがさらに次の本を執筆すると知ったトラン
7月29日に米議会下院司法委員会の反トラスト小委員会によるIT企業大手4社のCEOの諮問委員会が行われた。遅れて始まるのを深夜待ちながらこんなことで夜更かししてどうするよ、とも思うのだが、これがショボいドラマをネトフリで観ているより面白い。 この公聴会に呼ばれたのは、 フェースブック マーク・ザッカーバーグCEO グーグル スンダー・ピチャイCEO アマゾン ジェフ・ベゾスCEO アップル ティム・クックCEO という豪華顔ぶれなのだが、全員コロナ禍対策でリモート会議を通じての参加だったので、臨場感はナシ。もし集まってやっていたら、場内が議員と記者でギッシリ、カメラが4人をフラッシュでパシャパシャ写すという、おなじみの光景が展開されていたはずだと思うと感慨深い。 私の顔本では「同じ大きいIT企業なのにマイクロソフトはどうした?」とか、「顧客データを吸い取っ
アメリカの書籍出版産業2020:これまでの10年と、これからの10年について(最終章)メチャ売れしたのは「オンナコドモ」の本…だけどそれでいい気がする 本のコンテンツでこの10年の傾向などはあるだろうか? 年ごとのベストセラーリストもあるけれど、全体の傾向を見るにはこの10年でもっとも売れた本トップ10が参考になるだろう。以下はベストセラーリストでは紙版もEブックもいっしょにしているUSAトゥデイ紙に載っていたリストで、NPD社が提供するBookscanの情報(全米の85%のPOSデータを集計)を基にしている。 Best-Selling Book of the Decade in the U.S. 順位 タイトル 著者 出版社 刊行年 売上部数 1. Fifty Shades of Grey E. L. James Random House 2011 15.2
アメリカのメディアは政治家に取材するときはコーヒーの一杯も奢ってもらってはいけない。インタビューして欲しい時は大統領でさえ新聞社のオフィスに赴く。さぁて、信用できる記事が書けるのはどちらでしょう? https://t.co/PlGRSmCKjd — lyngualiina (@lyngualiina) January 24, 2020 普段から「日本のマスゴミは〜」という発言が多い私だが、それはアメリカだったら、誰も何も言わなくてもやってはいけないとされていることを日本のメディアがやらかしているのを目にする機会が多いからだ。 ジャーナリズムといえば、大学でReporting 101という基礎の基礎からお勉強しただけの私でさえ、今もちょこっとした記事を書くときにも、身に染み付いているcode of ethicsだが、これって教科書に出てたんだっけ?と考えてみた。 いちばん有名なのはSocie
オーディオブックの書き捨て話、はてブで一生懸命ケチつけてる人が多くておもしろいなぁ。こっちのコメント欄にはつけてこないのになぁ。「どうせ見ないだろう」「聞き流してもらえる」と思ってるから書き込むんだろうな。やっぱり対話ができない文化なんだなぁ。
米英ではオーディオブックがそのうちEブックと同じぐらいのシェアになりそうなくらい急成長しているって伝えると半信半疑なリアクションされる。iTunesのプログラムリスト見ればわかると思うんだけど、日本のポッドキャストってほんと貧困、何もないよね…とは思ってたさ。 しかも、オーディオブックを聞いてみることもしなくて「やっぱ紙で読む方が好き」とか断言してる人の多いこと。アタシなんて『ハリポタ』オーディオ版聞いたら読書人生、変わっちゃったよ? 聞きたいポッドキャストありすぎて、積ん読どころか、積んキャスト、時間なさすぎて時々泣く泣く消してるよ? 耳でも本を楽しめる、知識を得られるってことなんだけど? なんでこんなに温度差があるんだろう? スマートスピーカーが普及しないのと同じ理由なんだろうか? で、なんでかなー?って考えてみたんだけど、これがまた日本らしいと言うか、こういう文化のどこが美しいのかね
(こういうネタにやたら詳しい自分がちょっとイヤかもw) 英語のネット用語にdic* picという言葉がある。日本語訳を考えてみたが「写チン」というのはどうだろう? 要するに、男性が下半身を自撮りしたものを指すんだけど。アメリカではLINEを使う代わりに、スマホの電話番号にメッセージや写真が送れるようになっているので、特定の相手とのやりとりには、textingと言って「テキスト」を動詞化した言葉が使われる。それが性的な内容のやりとりであればsextingとなる。 昨今、アマゾン、ワシントン・ポスト、ドナルド・トランプまでを巻き込む勢いの「ディック・ピック」スキャンダルは、まだ協議離婚中のアマゾンCEOであり、世界一の富豪、ジェフ・ベゾスに新しいガールフレンドができたことから始まる。 そもそも、アマゾン創業前に勤めていたヘッジファンド、D・E・ショーで、重役だったベゾスがアシスタント職に応募
2017年1月に誕生したトランプ政権について書かれた本を読むのは、マイケル・ウォルフのFire and Fury(日本語版『炎と怒り』は2月に早川から緊急出版)、ベテランジャーナリストであるマイケル・イシコフとデイビッド・コーンの共著Russian Roulette、ジェームズ・コミー元FBI長官のHigher Royalty(日本語版『より高き忠誠』は8月に光文社から発売)、ジェームズ・クラッパー元国家情報長官のFacts and Fearsに続いて、ありゃ、今年に入ってもう5冊目か。 orz (とにかくね、どれも読後感がよろしくないし、読んでてムカムカと腹が立つんで、ゲロゲロき〜っ!って言いながら急いで読んで本を片付けないと、表紙のトランプを見るのも嫌だし、後々も気分が滅入るんで、なるべく早く済ませる、という作業を優先して他の仕事が手につかない…ということを繰り返している。バカですね〜
日本のニュースでもバカ売れしていると紹介されていたドナルド・トランプの曝露本"Fire and Fury"(このタイトルは本編最後の方に出てくる北朝鮮向けにトランプが発したハッタリの脅し文句から取っている。もちろん、トランプがこんな気の利いた言い回しを自分で思いつくはずはなく、大元は聖書の一節。)を週末いっぱいかけて読んだので、備忘録として書く。 この1年間、テレビ、新聞、ネット記事と、ずっとニュースに張り付いてリアルタイムでトランプがらみのスキャンダルを追ってきた。だからヤツが寝るときにテレビ3台同時に観ながらバスローブ姿でチーズバーガーを頬張っているとか、父親が昔マジソン・スクエア・ガーデンを満場にするほど大規模なネオナチの集会に出ていたことなんかも知ってたんで、たいして驚きはなかったんだけど。でもなんでグルメな生活ができるお金持ちが、自らスキ好んでマクドナルドのハンバーガー食べてるか
「頭におぼろ昆布のっけたオッサン」に先駆けてイヴァンカ・クシュナーが日本にやってきた。それは構わないが、安倍麻呂もマスゴミも騒ぎ過ぎ。 ツイッターでもイヴァンカをこき下ろしていると、これまたお決まりのように美人に嫉妬しているだの、妬んでいるだのとクソリプが飛んでくるのだが、上の写真からもわかるように、金さえ湯水のようにつぎ込めば人間どうにでもなるものだ。お父ちゃんも実は「このハゲ〜〜!!」なのだが、トランプタワー内にあるクリニックでお一人様一回の植毛ン万ドルの治療を受けていると、トウモロコシのてっぺんに生えているぐらいの毛は買える。 イヴァンカのことが羨ましいんだろ、という糞リプもあったが、実際にあんな人間が父親だったら親子の縁を切って隠遁生活をするか、そばにいたらこっちが死にたくなるだろうと思いこそすれ、まぁ親を選んで生まれてくることはできない点でイヴァンカをかわいそうだとは思う。 いち
私は以前から根性論でやるチームスポーツが嫌いで、毎年のようにお正月になれば駅伝を「マラソンをチームスポーツにしたガラパな正月エンタメ」と揶揄し、夏になれば高校野球を非難し、アメリカにおいてはアマチュアのアメフトを糾弾しているんだけど、自分では既に風物詩化していると思っていたこの恒例ツイートが連日数千単位でRTされてちょっと驚いている。 RTだけならいいけど、こうなるとフォロワーでもない大勢の人の目に触れるので、決まって「スポーツやったことのない人が言いそうなこと」とか、「出場選手たちは好きでやってるのに失礼な」ってなレスが飛んできてゲンナリするので、もう少し突っ込んで書いて一段落させたい。 甲子園高校野球の何がよろしくないと思うのか? ・プロ野球への登竜門だという主張は百害あって一利なし まずは投手の話からやっつけると、まだ体が成長途中にあるティーンエイジャー、しかも甲子園チームにありがち
実はこのニュース、2年半前のものだ。このベンチが設置されたバンクーバーといえば、冬場もしとしとと雨が多い気候のカナダ西部の都市だが、そこの「レインシティー」というホームレス支援の非営利団体が手がけたキャンペーンだった。だからカナダ政府が率先してホームレスの人がベンチで寝られるようにしているわけではないし、レインシティーの広報の人は、このキャンペーンは2ヶ月限定で、その時はたいした反響もなかったという。(カナダのハフポの記事はココ) なので私がツイートで「カナダだと〜」と書いたのは正確ではなかったかもしれない。まぁ140字だと全部伝えきれないんで、noteにこうして書いているってことで。 写真を見ればわかる通り、普通のベンチの背もたれのところに蝶番でつないだ2枚の板を立て、昼間は「ここにシェルターがあります」と書いてあって、普通に公園やバス停で人が座る、という機能を邪魔するわけではない。その
だらだらと長い単なる思い出話です。 最近はもうトランプの名前を聞くのもイヤなので、そのおかげでニュース・ジャンキーからだいぶ更生してるんですが、ほんの些細なニュースだったけど、ピクッと反応したのが、トランプの首席戦略官に選ばれた「スティーブ・バノンは90年代にバイオスフィア2の所長をしていたこともあり…」っての。 こんな私にも駆け出しレポーターとしての黒歴史があって「バイオスフィア」と聞くと、異次元空間にしばし足を踏み入れた日々のことを思い出す。まずは背景を説明ね。 Biosphere 2 というのは、外界との接触を一切絶って暮らすエコロジーの実験をする研究をやっていたところで、要するに、アリゾナ州はフェニックスとスコッツデールの間の何もない砂漠の真ん中にど〜んと建っているどでかいグリーンハウスだ。このバイオスフィア、なんで「ツー」なのかと言えば、地球そのものがバイオスフィア・ナンバーワン
出版関係者に興味のあるパネルだと思うので、とりあえず個人的にレポートをば。しかし、ほとんど聞き取れないドイツ語を英語でメモって通訳の日本語で補うというややこしいノートの取り方なので、そんな日本語では言ってなかったよ、ということがあるかもしれませんがあしからず。 印刷は死なない(Print is not dead) 1)アナログとデジタルな本作り、それぞれの長所とデメリット 2)本とその品質:完成品に見られる違い 3)グーテンベルクをロールモデルとして 4)私が実行している本作りとは 1)アナログvs.デジタル Eブック(デジタル本)の登場により、紙の本は絶滅の危機に瀕している。インターネット上で出版すれば、紙などのマテリアルも要らないし、自宅にいながらにしてどんな本でも瞬時に買えるという利便性がある。同時に、いったん刊行した本のコンテンツに、いつでもさらに手を加えることもできる。だが、紙の
Japan In-Depthの記事でも、「オクトーバー・サプライズ」のことは書いたところなのに、さらにデカいスキャンダルが出てきて。でもね、驚かないよ。だって、本当のトランプってこういうヤツだから。 これはワシントン・ポスト紙(最近いい仕事してるなぁ。ジェフ・ベゾスがスポンサーだと取材費もたっぷりかけられるだろうし)がすっぱ抜いたばかりの、10年ほど前のドナルド・トランプのプライベートな会話。 あまりにも下品なので、私の周りの女性たちはSNSに詳しいことを書こうとしてない。私は下品なのも平気w って言うか、下品だからこそ、包み隠すことなく、知ってほしい。なのでサクッと訳してみた。なるべく原文に近い言葉で。 この頃のトランプは、第3夫人のメラニアと結婚してまだ2か月ぐらい。新婚と言っていい。2度目の結婚式の時に、お下劣ラジオ番組ホストのハワード・スターンに「○ンコってのは高くつくぜ(お相手の
今回めちゃくちゃ長いです。かなり前から温めていたというか、なかなか考えがまとまらないというか、下手すると地雷を踏みそうな気がするというか、色々考えてたもので。 【前置き】 日頃からツイッターでも、このnoteでも、しつこいくらい言っていることだけど、私はおにゃのこの味方である。メンヘルだろうが、汚部屋女子だろうが、田中みな実だろうが、北条かやだろうが、みんな自分の幸せってヤツをがっつりつかんでほしいと思っている。 私もかつては何もしらない、おにゃのこだったから。人一倍いい子ぶったやなヤツだったし、バブルの頃の恩恵も受けて、オッサンにチヤホヤされて「わーい、めちゃ高いワインを奢ってもらっちゃった」などと喜んでいた時代があった。その後、ニューヨークで日本のそれとはまったく違う世の中を知ってしまったわけだけれど。アメリカも100%の男女平等には遠いものの、そこでは女性も同じように意見を言うことを
SNSで間違いだらけの記事が流れてきたのが目についたので、指摘しておきます。残念ながらアメリカ人でも大抵はアーミッシュの人たちの信仰や生活様式のことなんてよくわかってないのだけれど、彼らがネットをチェックして抗議するような人たちではないのをいいことに、あることないこと勝手に書き放題、ってのが許せないな。心から彼らの生き方に賛同して「こういうところがエライね」っていうのじゃなくて、自分たちが推し進める「ワクチンのせいで子どもが自閉症になる」っていう、既に科学的に否定されているアジェンダのために、アーミッシュのことを曲解して、でっち上げて、利用するなんて…。 とある人のブログで翻訳されていたこの記事。 わざわざ太字で「アーミッシュが癌になったり、自閉症になる子がほぼゼロで、病気になる人すら稀であるという事実です。」となっていますが、これは事実ではありません。 「1. 予防接種と自閉症に関係あり
「ゴーカーが破産」、と伝える日本のメディアがどいつもこいつもあまりよくわかってないんじゃないか?という気がしてならないので、書いておく。 そもそもゴーカーってナニそれ美味しいの?という問いへの答え。いわゆるウェブニュースサイト。Gawkは傍観するという意味。他人事のようにゆる〜く生暖か〜く見守ってる感じ。で、ゴーカーのサイトが何を見ているかというと、主にメディア業界でのスキャンダル。日本にあった「噂の真相」に近い感じですかね。マスコミ業界の人はなんだかんだ言ってしっかり読んでいる、というw 実は私も日頃からちょくちょくチェックしている。斜に構えたちょっぴり不遜な態度が面白いんだもん。辛辣で皮肉的たっぷりの言い回しがヒネクレ者の私の心に響くんだわ。でも何の証拠もないウソっぱちは書かないし。芸能人ゴシップも、ぷぷぷ、こんなことがネットで騒がれているよ、ってなスタンスだったり。 だから、ハルク・
プリンスがもうこの世にいないなんて信じられない。そんなのまだ納得できてない。…ということで地元ミネソタのラジオ局が26時間ぶっつづけで全曲マラソンしてるのをストリーミングで聞きながらこれを書いている。 あまりに悲しいからまず思い出を昔語りする。 めったに夢にイケメンが出てきてデートしたりってのはないんだけど、一度だけ夢のなかでプリンスが出てきて、ベッド・インしようよとせまられるというのを見たことがあってさぁ。 プリンスの音楽は大好きだけど、男の好みはどっちかっていうと、すっきり爽やか淡白系男子、だと思っていたので、中性的っちゅうか、爬虫類っぽくさえあるプリンスはストライクゾーンに投げたボールが客席に飛び込んで、なにやってんの、弾幕うすいよ!ってな感じだったんだけど、起きた時に妙にエロい気分で、萌えました。男だったらパンツぐっちょり、ってヤツ? そういえば、プリンスの他にも、ウォーターボーイ
最近は東京ベースの文芸エージェント。日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。Hon.jp、文化通信にて海外の出版ニュースやコラムを提供中。
先日、フェースブックで柳瀬さんがフランス人とミシュランについて書いていた疑問によって、以前からあれこれ考えていたことがあちこち繋がった気がしたので書き留めてみる。まぁ要するに「西欧でいうcriticism(批評)の文化が重んじられていない日本は、情報の信用度というものさしがなくて色々とヤバイんじゃないか」って話になると思うんだけど。 元々「バズフィード」に出ていたこの記事について、 フェースブックに書かれてましたが、友だち限定公開のようなので、全文は載せません。 いちばん自分の仕事に近い例でいうと、日本の「書評」とアメリカのそれとじゃ、だいぶ扱いが違うなぁ、とこれは以前から友人と意見交換したことがある。 アメリカのマスコミで、映画評を書いたり、書評を書いたりするCritic(批評家)というのは、その道のプロでなければ務まらない。究極の「目利き」だ。ある特定分野における情報のプロであるがゆえ
1969年から続く子供向け教育番組「セサミ・ストリート」には、お馴染みのビッグバードやバート&アーニーといったキャラクターの他に、様々な問題に向き合う子どもたちのために限定で登場するスペシャル・キャラクターがいます。 子どもにもわかるように、そして決して同情してもらうためのお涙頂戴ストーリーではなく、理解してエンパシーを育てる(このempathyという言葉、ピッタリ来る日本語が思いつかないくらい今の日本に欠けているものだと思うのでこのまま使います)ために登場して、他のキャラクターやゲストと絡みます。 私が初めて目にして画期的だなと思ったキャラクターは、小さい頃に受けた輸血が原因で、HIV/エイズになったという設定のKamiキャミというキャラクター。性別はおそらく女の子で、ちょっとスペイン語のアクセントのある英語をしゃべる不思議っ子。 アメリカでもエイズは発覚当初、同性愛者やドラッグ常用者の
「グーグルの書籍電子化、著作権法に違反せず=NY連邦高裁」(ロイター)、「米高裁も書籍電子化認める 著作権裁判、グーグル勝訴」(共同)といった見出しで第一報が伝えられていますが、グーグルの「ライブラリー・ブックスキャン」の上訴審で初審の判決を認める判決が降りました。以下、判決文を読んだので詳細を説明してみます。 これは元々2004年頃から、グーグルが国内外の複数の図書館と合意の上で蔵書をスキャンし、電子化されたデータを図書館側に渡す一方で、グーグル利用者がキーワード検索するとその言葉が載っている本が全文検索で探せて、一部閲覧できる、Google Books Library Projectというサービスを始めたところから起きました。 2007年にこのプロジェクトに慶應大学図書館が加わり、日本語の本も対象になったこと、そして一方で、図書館ではなく、出版社とパートナーを組んだ電子書籍提供サービス
ちょいと出遅れたけど、今(本の内容と関係ない流通の部分で)話題になっている村上春樹の『職業としての小説家』を読了、忘れないうちに感想を書いておこうかと。昔から、彼の書くフィクションよりノンフィクションの方がグッとくるんだけど、この11章目「海外へ出て行く。新しいフロンティア」にはもうワンセンテンスごとにクビ縦にぶんぶん振って、「だよねぇ!」「さっすが、わかってらっしゃる!」と独り言ちてしまった。考えてみれば私がKI/KAにいた時期や、ランダムハウス/クノップフ時代も重なってるし。とりあえず、物書きを志す人にはゼヒ全編読んでいただきたい内容だし。 そもそもこの本が出る前から思ってたんだけど、日本人てばどいつもこいつも村上春樹を語りすぎでしょ。「あやかり」商売っての?他人のフンドシっての? 某大型書店にいったら彼が書いた本よりも彼について書かれた本のほうが多くて笑っちゃった。でも村上さんはウェ
1997年に起きた「神戸連続児童殺傷事件」で犯人とされた当時14歳だった男性が最近メモワール(手記)を書き、それがこのたび堂々と商業出版著書として刊行されるというニュースにびっくり、アメリカだったらどういうことになるか、ってなことをちゃちゃっとツイったら、予想以上に反響が大きく、Togetterでもまとめられていたのですが、私が法律の専門知識に欠ける上、認識がまちがっていた部分もあったので、ちゃんと整理してみました。 最初に断っておいた方がいいかと思うのは、個人的に私はアメリカの憲法修正第1条に謳われている「表現の自由」をとことん尊重するリベラルな考えを持つ人間で、日本の法律においても同じ民主主義国家として、同じように保証されて然るべきと考えています。でもだからといって、誰のどんな発言も等しく守られていいわけではなく、ヘイトスピーチや、権力者によるハラスメントに価する言動は罰せられるべき例
先日、ちょっと機嫌が悪かったところに脊髄反応でやっちまったツイートが1200RT超えててちょっとビックリしている。私が頭の硬い中年男性を「うるせー、老害ジジイ」と罵倒するのは毎度のことなのだが、なぜそんなに皆さん、食いつきがよかったんでしょうか? まぁ確かに「ここはアメリカじゃないしー」というリプにも一理あるかもしれないが、そもそも、映画という娯楽そのものが、輸入されてきたものなので、その時に「ポップコーンを食べながら楽しむ」という習慣もセットで付いてきたんでしょうな。ということでまず「なぜポップコーンなのか」問題から片付けちまいましょう。 アメリカでの映画の歴史をたどると(こんなもん勉強したところで絶対に将来使わないよー、とずっと思ってきた「メディアとしてのアメリカ映画の歴史」の授業が今になって役に立つとはww。よく暗がりで寝てたけど)、もともと無声映画が作られていた黎明期は、映画という
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