昔懐かしのラジカセが静かなブームです。眠っていたカセットテープを聴き直したり、カラオケを練習したりするシニア世代が目立ち、若者もレトロな雰囲気に引きつけられています。 【写真】東芝エルイートレーディングの「TY―AK1」 日本レコード協会によると、2017年の国内のカセットテープ生産は邦楽盤と洋楽盤を合わせて57万1千巻。08年から9割近くも減った。ラジカセの存在感はすっかりなくなったのかと思いきや、大阪市北区の「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」では最近、販売が伸びているという。オーディオ専門チームの堂田和史さんは「シニア層と若者からの問い合わせが増えている」と話す。 シニアから根強い支持があるのは、「ガチャ」とボタンを押すだけで再生できる操作のわかりやすさだ。昔聴いたカセットの音源をデジタル保存で残したいという声を受け、SDカードやUSBメモリーを使えるラジカセも登場した。 デジタル機