前々回のあらすじ
ボクのクレジットカードの裏のサインは汚い、うまく書けなかったのだ。新たに手にしたクレジットカードに最高にCoolなサインをするため、行き着いた先は「マッキー極細」だった。しかしあろうことか「極細」のペン先ではなく「細」のペン先でサインを書いてしまった!悲劇の5年間がまた新たに始まったのだ!
クレジットカードの裏のサインはマッキー極細の「極細」がベストだ!!
前回のあらすじ
「極細」のサインを求めて、手に入れたサインは「細」だった。なぜマッキー極細は「細」or「極細」の選択をさせるんだ、そんな選択は必要ない、思考を止めたボクに「極細」を与えてくれ。でもホントはわかってたんだ…、悪いのは簡単な選択を誤ったボクで、ユーザーの利便性のためにペン先を2つにしたマッキー極細は悪くない。そんなこと最初からわかってたんだ…。わかってたんだよ……。
マッキー極細は「細」or「極細」の選択をユーザーに迫る失敗デザインか?
1.ネット通販とテレビショッピング
ネット通販では、膨大な商品の中から自分で選択しなければならない。これが難しい上にめんどくさい。早く買いたいから一番のおすすめを教えてくれ!と思うが、ネットは簡単におすすめを教えてくれない。
テレビショッピングでは「自信を持っておすすめします!!」という1つの商品しか紹介しない。選択は要らない。通販会社を信頼しているなら、紹介されたそれを買えばいい。
2.パソコンのCドライブとDドライブ
市販PCの多くは、初めから「Cドライブ」と「Dドライブ」に分かれている。私はこれが嫌いだ、ドライブは分けなくていい。データを保存するときに「C」or「D」の選択をユーザーに強制する必要はない。私の親は「ファイルはCとDのどっちに保存すればいいの?」って迷ってた。その後「Cドライブが真っ赤なんだけどどうすればいいの?」って困ってた。どちらの疑問も「C」or「D」の選択を強制しなければ発生しない。
3.マッキー極細の「細」と「極細」
「細」な文字を書きたければ「細」のキャップを開けて文字を書けばいい。「極細」の文字が書きたければ「極細」のキャップを開けて「極細」の文字を書けばいい。ただそれだけだ。両端がペン先で2つの太さを使い分けられる利便性に対し、ペン先を1つに絞ることで得られるメリットは少ない。
だが考えて欲しい、「極細」な文字を書きたくてマッキー極細を買ったのに、気がついたら「細」で書いてしまっていた人間がここいるのだ。
選択を増やせば増やすだけ、選択を誤る人間が増えるのだ。
まとめ
上記の3つを並べて思うのは、何事もバランスって大事ですね。なんでもやり過ぎはよくないし、それぞれ長短がある。
「ユーザーに選択させる」と「ユーザーに強制する」のバランスがいい製品は、滅多に手にすることができない。Apple製品なんてすごくバランスがいい。Apple製品がヒットした要因の1つだろう。
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マッキー3部作の第1部(出会い)→
クレジットカードの裏のサインはマッキー極細の「極細」がベストだ!!
マッキー3部作の第2部(葛藤)→
マッキー極細は「細」or「極細」の選択をユーザーに迫る失敗デザインか?
※マッキー3部作の第3部(懐柔)は当記事です。