9月25日朝6時・大船渡出港!
「暑さ寒さも彼岸まで」と昔の人が言ったらしいが、
本当に気候が一転し、三陸沿岸の海上も涼しくなった…。
北東からのうねりが少し高めの三陸沿岸を兄弟船2隻が並んで航走。
その後、8号は沖よりに針路をとり、次第に離れて行った…
日付けが変わり2時30分・S/B。
風が吹いている、雨が降っている、うねりも高く時化模様…
漁灯を上下させるロープが1本、LED パネルの縁で擦れて切れており、
応急で結び、漁灯を出しおえて、3時・操業開始!
しかし船首側の竹(棒受け網の棒)を巻いたり送り出したりするワイヤーが
ドラムの中で合巻きして、ワイヤーがグチャグチャになってしまったらしく
一旦落とした網を巻き揚げ、ワイヤーを切り、新替え!
不思議なもので時間がなくてサンマが見える時にかぎって
こういうトラブルが発生する…
その後、操業開始も東の空が明るんできた…
トラブルにより、僅かの漁獲に終わり、漂泊…
応急で結んでいたロープ等を替えて気持ちも切り換え…!
26日、14時30分から漁労長による水温調査、
風とうねりでピッチング・ローリングが激しい…!
日が暮れてから調査開始、あまりよい反応がなく南下…
18時30分頃より操業も魚体組成が悪く、
東の高水(18℃・澄んだ青色の水色)を
調査・操業も魚体組成が悪かった…
西北西に調査も魚体組成が悪かった…
日暮れのポイントに戻ると、やっと割合のよい群れにあたり、
付近の調査・操業で漁獲を纏めた…。
盛漁期と云っても、簡単にはサンマは獲れない…!
27日、操業準備を整え日暮れを待つ間、漂泊中の船の左舷海面にオットセイが…
しばし観察!
サンマを捕食しているようだ。
漁灯の下に集まっていた薄群れの中から1匹に狙いを定めて追いかけて捕食…
オットセイの狩りの他、数百メートル向こうの海面では
鯨がジャンプ…!
鯨のジャンプを数回観る事ができた。
野性動物の珍しいショーを楽しみ、17時10分・日没!
日没後、付近を微速で旋回しライト点灯、薄暗い辺り一面に銀色と白色…
船の漁灯の下にサンマが向かって来る!
操業開始!
サンマの動きの割には大群操業ではなかったが、連続操業で漁獲を纏めた。
20時過ぎから各船一斉にチェックポイント向け…
台風が近ずいているため、各船陸よりに避航。
4時間程航走、厚岸沿岸で小型船数十隻に大型船数隻が調査・操業中!
久々に友達が指揮を執る船(第6安洋丸)と遭遇…
衛星水温図に冷海水域の渦が新たに標示された西側の分枝のポイント…。
沖のポイントよりうねりが低い!
しかしまだ海水温は高く澄んだ青色の20℃台…
サンマの足が速く、網を入れても入りが悪い…
西側・東側への調査航走で低水を探したが無いようで
小型船の操業している船団の中に入り、微速で船を縫うように調査…
ライトの光に呼応するようにサンマは跳ね、漁灯の下に集まるのですが
魚探の反応はすぐに消えてしまう…
夜明け前に船の付近一面に跳ねるサンマの群れ、スピーディーな操船・操業!
やっと纏まった漁獲で締めくくった…!
雨が降りだし、風も強まってきた。
荒天準備後、南下帰途航走・大船渡向け。
隣りを航走しているのは偶然にも兄弟船(第8三笠丸)
この航海出港時も並走して来たが、帰りも一緒になるとは…
台風は17号・18号と2つ来ている…
28日、午後から夕方が台風18号による風のピークのよう…
18時・風、うねり共に強く大時化!
船はローリングが激しい…!
陸よりを微速で南下、深夜の入港予定。