実は本日午後、東京へ戻ってきたのですが、最終日の話なのでまだ小笠原にいるテイで書きます。
父島へ来てからちょうど1週間がたちました。今日もオフです。なにせ帰る船が明日まで無いのですから。
天気も上々なので、朝散歩の代わりに、朝ドライブで今まで行けてなかった南部の海岸を訪ねてみることにしました。まず、村営バスの終点にもなっている「小港海岸」へ向けて車を走らせます。15分ほどで駐車場に到着。海岸はここから先5、600m先ですが、道が狭くなるのでここからは歩きになります。
しばらく歩くと幅広な川が寄り添ってきます。八ッ瀬川という川で、急峻な崖が海まで迫っている父島ではこのようにゆったり流れる川景色は珍しいといえます。
さらに進むと大きな木をまん中に据えたロータリーが見えてきました。ここが村営バスの終点・小港海岸バス停です。大木は「ベンガルボダイジュ」と解説されていました。
ここは「東京都最南端のバス停」だそうです。残念ながらバスは20分前に出て行ったあとでしたが、代わりに何やら緑色の生き物がバス停ポールに張り付いて出迎えてくれました。トカゲです!
近づいてみると愛らしい目をクリクリさせてじっとしています。爬虫類愛好家の気持ちが少し分かった気がしました。ところが後で調べたところとんでもないヤツでした。「グリーンアノール」という外来種のトカゲで、小笠原固有の昆虫をことごとく食い荒らしている困りものだそうです。宿の近くに環境省のビジターセンターがあるので写真を見せたところ「あ、それです」と即答。擬態が得意で木から降りてきたばかりなので奇麗な緑色をしているのではないかと。でもキミ、バス停に擬態しきれずに見つかったよね。w
バス停からさらに林の中を歩くと浜へ出ました。なんと美しい天然の入江に広がる白砂のプライベートビーチ!
朝早いこともあって誰一人いないビーチは波音と鳥のさえずりに囲まれていました。
続いて近くにある「コペペ海岸」にも行ってみました。一度聞いたら忘れないユニークな名前ですが、小笠原開拓時代にコペペさんという人が住んでいたからこう呼ばれるようになったとのこと。小港海岸よりも小さくさらにプライベート感にあふれる波静かなビーチでしたが、ここに写っていない背後では遠足でしょうか、小さな子どもたち10数人が引率されて来ていて賑やかでした。
宿へ戻る道中の駐車場から見た「境浦」です。湾の中に座礁船の残骸が見えます。先の大戦で日本海軍に徴用された濱江丸(ひんこうまる)が米軍の攻撃を受けて航行不能となり、漂流の果てにこの湾内で座礁したとのこと。昭和50年代頃までは船体が残っていたそうですが、現在はご覧のとおりほとんどが朽ち果て、エンジンなど一部が顔を出しているのみです。ここでも日常のすぐ隣に戦争遺構が残っていました。
宿へ戻ってひと休みし、午後はすぐ近くの大村海岸へ出て、「おがさわら丸」の代船としてやって来る「さるびあ丸」の入港を見届けることにします。あまりに水が奇麗だったので思わず靴を脱いで海に入ってみました。どうですこの澄んだ水!!ただ、下が砂地でなく枝サンゴの欠片でゴツゴツしており、ビーチサンダルで来なかったことを大いに後悔しました。
あずま屋の床を見ると何やら枝サンゴのかけらで文字が・・・。ちょっと崩れちゃってますが、カイト君お誕生日おめでとうだよ!笑
そして・・・ 😊GASAWARA LOVE💛 いいなあ思い出いっぱい作れよ!!(誰だか知らないけど)
午後2時前、まず「ははじま丸」が汽笛を鳴らして入港。今日は「さるびあ丸」からの乗換え客を乗せてもう1度母島へ向けて片航海します。
続いて午後2時15分頃、ツートンながらもポップな模様が目をひく「さるびあ丸」が予定より早く入港してきました。
青灯台を抜けると岸壁はすぐそこです。以前は「おがさわら丸」がドック入りすると1か月近く船が来ない期間が続いたのが、2021年からは東海汽船の「さるびあ丸」が代船として1往復だけ運航することになり、人や物資の流れが完全に止まることがなくなりました。乗れる人数も運べる貨物量も「おがさわら丸」より少なく速度も遅いですが、この船に対する地元の期待は大きいようです。我々はこの年に1度しかない貴重な船で明日、東京へ戻ることになります。
乗船ターミナル前が久々に賑わっています。なんでも、「年に1度の“さるびあ丸で行く小笠原”」のようなツアーも販売されているようで、父島組は今から明日の午前10時半まで滞在できるので若干の観光はできるものの、母島組は夜着いて朝出るという、まさに寝に行くだけのようなツアーです。まあメインは「さるびあ丸」に乗って小笠原航路を楽しむというプレミア体験がウリなのでしょう。
入港日は街も賑わいを取り戻します。この店はてっきり「ドック休暇」(「おがさわら丸」のドック入りに合わせて本土に出かける)で5月中は休業かと思っていたら開いていました。しかし、もしかして「東京↔父島」の看板もお持ちではないですか?と聞くために店に入る勇気はありませんでした。。
この後は同行者と居酒屋で仕事の打ち上げ。そして満天の星空を愛でながら小笠原最後の夜は更けていったのであります。
父島へ来てからちょうど1週間がたちました。今日もオフです。なにせ帰る船が明日まで無いのですから。
天気も上々なので、朝散歩の代わりに、朝ドライブで今まで行けてなかった南部の海岸を訪ねてみることにしました。まず、村営バスの終点にもなっている「小港海岸」へ向けて車を走らせます。15分ほどで駐車場に到着。海岸はここから先5、600m先ですが、道が狭くなるのでここからは歩きになります。
しばらく歩くと幅広な川が寄り添ってきます。八ッ瀬川という川で、急峻な崖が海まで迫っている父島ではこのようにゆったり流れる川景色は珍しいといえます。
さらに進むと大きな木をまん中に据えたロータリーが見えてきました。ここが村営バスの終点・小港海岸バス停です。大木は「ベンガルボダイジュ」と解説されていました。
ここは「東京都最南端のバス停」だそうです。残念ながらバスは20分前に出て行ったあとでしたが、代わりに何やら緑色の生き物がバス停ポールに張り付いて出迎えてくれました。トカゲです!
近づいてみると愛らしい目をクリクリさせてじっとしています。爬虫類愛好家の気持ちが少し分かった気がしました。ところが後で調べたところとんでもないヤツでした。「グリーンアノール」という外来種のトカゲで、小笠原固有の昆虫をことごとく食い荒らしている困りものだそうです。宿の近くに環境省のビジターセンターがあるので写真を見せたところ「あ、それです」と即答。擬態が得意で木から降りてきたばかりなので奇麗な緑色をしているのではないかと。でもキミ、バス停に擬態しきれずに見つかったよね。w
バス停からさらに林の中を歩くと浜へ出ました。なんと美しい天然の入江に広がる白砂のプライベートビーチ!
朝早いこともあって誰一人いないビーチは波音と鳥のさえずりに囲まれていました。
続いて近くにある「コペペ海岸」にも行ってみました。一度聞いたら忘れないユニークな名前ですが、小笠原開拓時代にコペペさんという人が住んでいたからこう呼ばれるようになったとのこと。小港海岸よりも小さくさらにプライベート感にあふれる波静かなビーチでしたが、ここに写っていない背後では遠足でしょうか、小さな子どもたち10数人が引率されて来ていて賑やかでした。
宿へ戻る道中の駐車場から見た「境浦」です。湾の中に座礁船の残骸が見えます。先の大戦で日本海軍に徴用された濱江丸(ひんこうまる)が米軍の攻撃を受けて航行不能となり、漂流の果てにこの湾内で座礁したとのこと。昭和50年代頃までは船体が残っていたそうですが、現在はご覧のとおりほとんどが朽ち果て、エンジンなど一部が顔を出しているのみです。ここでも日常のすぐ隣に戦争遺構が残っていました。
宿へ戻ってひと休みし、午後はすぐ近くの大村海岸へ出て、「おがさわら丸」の代船としてやって来る「さるびあ丸」の入港を見届けることにします。あまりに水が奇麗だったので思わず靴を脱いで海に入ってみました。どうですこの澄んだ水!!ただ、下が砂地でなく枝サンゴの欠片でゴツゴツしており、ビーチサンダルで来なかったことを大いに後悔しました。
あずま屋の床を見ると何やら枝サンゴのかけらで文字が・・・。ちょっと崩れちゃってますが、カイト君お誕生日おめでとうだよ!笑
そして・・・ 😊GASAWARA LOVE💛 いいなあ思い出いっぱい作れよ!!(誰だか知らないけど)
午後2時前、まず「ははじま丸」が汽笛を鳴らして入港。今日は「さるびあ丸」からの乗換え客を乗せてもう1度母島へ向けて片航海します。
続いて午後2時15分頃、ツートンながらもポップな模様が目をひく「さるびあ丸」が予定より早く入港してきました。
青灯台を抜けると岸壁はすぐそこです。以前は「おがさわら丸」がドック入りすると1か月近く船が来ない期間が続いたのが、2021年からは東海汽船の「さるびあ丸」が代船として1往復だけ運航することになり、人や物資の流れが完全に止まることがなくなりました。乗れる人数も運べる貨物量も「おがさわら丸」より少なく速度も遅いですが、この船に対する地元の期待は大きいようです。我々はこの年に1度しかない貴重な船で明日、東京へ戻ることになります。
乗船ターミナル前が久々に賑わっています。なんでも、「年に1度の“さるびあ丸で行く小笠原”」のようなツアーも販売されているようで、父島組は今から明日の午前10時半まで滞在できるので若干の観光はできるものの、母島組は夜着いて朝出るという、まさに寝に行くだけのようなツアーです。まあメインは「さるびあ丸」に乗って小笠原航路を楽しむというプレミア体験がウリなのでしょう。
入港日は街も賑わいを取り戻します。この店はてっきり「ドック休暇」(「おがさわら丸」のドック入りに合わせて本土に出かける)で5月中は休業かと思っていたら開いていました。しかし、もしかして「東京↔父島」の看板もお持ちではないですか?と聞くために店に入る勇気はありませんでした。。
この後は同行者と居酒屋で仕事の打ち上げ。そして満天の星空を愛でながら小笠原最後の夜は更けていったのであります。
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