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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

1枚の写真から

2017-04-29 20:20:11 | 九州・山陽方面
こんばんは。今年もGWが始まりましたが皆さんのご予定はいかがでしょうか。当方、友人との撮影会や運転会などが入っていますが、その他は部屋の片付けを兼ねたレイアウトの再整備に少し時間を割こうかと思っています。


さて、昔のアルバムを見ていたら1枚の写真が目に止まりました。ED76 40号機が旧客の先頭に立っており、「ふ~ん、客レか・・・」くらいの気持で裏返してみると“小倉に着いた「ながさき」”と書かれていてちょっと驚きました。「ながさき」は門司港~長崎・佐世保間を結ぶ夜行列車。当時いくつか仲間があった“愛称付き鈍行列車”のひとつで寝台車も1両連結していました。撮影日は昭和56年(1981年)3月20日とメモされており、以前に「1980年夏の記録」と題した記事をUPしましたが、それからわずか半年後に九州を再訪していたことになります。



当時の編成を調べると、荷+郵+寝+ハザ6両というまことに運転向きの好ましい編成であったことが判明。せっかくED76を整備するので、手持ちの客車を集めて「ながさき」編成を組んでみることにしました。


荷物車は門モシのマニ36が使われていたようで、とりあえず所属区と電気暖房付きなのに目をつぶって、急行「鳥海」向けに作った秋アキのマニ36 2057(ロコモデルキット組み)を充当します。




郵便車は持っていないので、某模型店に在庫があったTOMIXのオユ10(冷房・青)を購入し、同じく門モシのオユ10 1005としました。




寝台車はオハネフ12、オハネ12、スハネ16が使われていたようなので、余剰気味のスハネ16(フジモデル塗装済みキット組み)を充当することにして、その他の座席車も、当面使い道の決まっていない客車を寄せ集めました。上から順にスハネ16、オハ47(宮沢キット組み)、ナハフ11(中村精密プラキット組み)、スハ43(KATO完成)、スハフ42(KATO完成)です。軽量のナハフや茶色のスハフは実際に編成に組み込まれていたようです。



残るはスハフ42とオハ46が各1両。まあこれもマニ36同様、他編成から借りてくれば「ながさき」はすぐにでも出発できそうです。


といきたいところですが肝心のED76がまだフィニッシュしていません。手持ちのメタリックインレタ(ちょい古め)でナンバーを入れようとしているのですが、うまく貼り付いてくれないので、切り抜き文字のように1文字ずつ台紙からはがし、少量の接着剤で固定する方法にトライ中。視力との戦いです。



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ED76基本番台の整備(3)

2017-04-25 20:51:48 | 九州・山陽方面
こんばんは。ナナロクの整備の話題を続けます。


といっても作業中の写真を撮っていないためほぼ完成した姿です(笑)。パンタを載せ、ヘッドライトの配線を済ませてあります。あとはナンバーの貼り込みなどのディティールアップ作業をすれば完成。




試運転は一発合格。もともと走っていた車両なので走らないという心配はないのですが、絶縁対策を強化したボルスターまわりの確認とヘッドライトの点灯確認が主なチェック項目です。ヘッドライトは当工場標準のφ3LEDの光源から光ファイバー2本で導光する方法です。ファイバー径が1mmしかないため、ファイバーの先端に透明プラランナーから切り出した“光拡散キャップ”(発光面をヤスリで半透明仕上げしたもの)をはめ、ヘッドライトレンズ全体に光がまわるようにしたところ好結果を得ました。




ところで、前回の投稿で「パンタグラフ断路器」のことを書きましたが、こちらのサイトに走行中のED75の屋根上をとらえた写真(しかも機器の名称付き)が掲載されていました。これを見ると、スイッチに相当する“ブレード”と呼ばれる接触子は上がっている後ろパンタ側のみが主回路側と接続されており、前パンタ側は解放されているのがわかります。すなわち、厳密にするなら、走らせる方向(=上げるパンタ)に応じてここも切り替える必要があることになります。ギミックとしては楽しそうですが(笑)今回はやめておき、1エンド側を前にして走らせると正しくなる向き(青破線)に固定したいと思います。





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東京モノレール撮り歩き

2017-04-23 20:10:26 | 実物・資料系(現在)
今日は朝方は雲が多かったものの9時を回る頃には抜けるような青空が広がりました。かねてより本腰を入れて撮ってみたかった東京モノレール羽田線の撮影に繰り出してみたので簡単にご報告します。Googleストリートビューであらかじめ全線のロケハンをしてあったのですが、時間の関係で今日は芝浦周辺から昭和島までの撮り歩きとなりました。


振り出しは浜松町駅ではなく田町駅です。東口を出て線路沿いに浜松町方面へ歩くと、ほどなくモノレールが大きくカーブして山手線や新幹線などから別れてゆく地点に出ます。以前は東京ガスなどがあった場所ですが、今は再開発が完了し、港区の複合施設や公園などに姿を変えました。モノレールの下はオープンスペースになっていて、植えられたばかりの街路樹から若葉が芽吹いています。車両は白・青・オレンジを配した1000形の旧・新塗装車(ややこしい・・・)。




モノレール沿いに少し歩き、新たに整備された「芝浦公園」からサイドを狙ってみました。街路樹の花は「サトザクラ」だそうです。車両は白地に赤帯の500形復刻塗装をまとった1000形。10000形の導入に伴って今後は1000形の廃車が進むので、今のうちに色々なシーンで撮っておこうと思います。




ビル街の運河をバックに行く2000形。




東京モノレールは多くが運河の中に支柱を建てて建設されました。今も水中に支柱が並ぶ区間は多く見られますが、このように足もとが遊歩道として整備された区間もあります。下からの迫力あるシーンが撮影できますが、一見入れそうで立入禁止だったり、行き止まりだったりするケースが多いので、橋や対岸から撮るのが安全安心のようです。旧海岸通りの芝潟橋より撮影。




このあたり、すなわち芝浦地区は、ひと昔前までは倉庫や工場が立ち並んでいました。今でも少し残っていますが、多くが高層マンションやオフィスビルなどに建て替わりました。マンションの谷間を浜松町行き10000形が颯爽と走り抜けます。




路面電車の専用軌道などで、よく「軒先の洗濯物を引っ掛けて走る」という表現がありますが、用地の制約が大きかった東京モノレールにも何箇所かそういう場所があります。右側の都営アパートはベランダに手が届きそうで、羽田から帰る夕方の電車なんかに乗ると、居間でテレビを見ながらくつろぐ人の姿も見えたりします。いや実際は見えていないかも知れませんが、そう錯覚するほど近いです。




上の写真のちょうど反対側に当たる、海岸通りの五色橋の上からのショット。新・新塗装の1000形が運河を渡ってゆきます。左手奥の方に見えるトラス橋は新幹線の大井車両基地への出入庫線。見ているとけっこう頻繁に出入りしているようですが、今回はモノレールとのツーショットは撮れませんでした。




天王洲アイルまで歩き、昼食の後に再び撮影開始。モノレールに1区間だけ乗って大井競馬場前駅へ移動します。陽が回ってきたので上り線ホーム端から下り列車を狙います。運河の後ろは八潮地区のURマンション群。このあたりは品川区です。




大井競馬場前駅の駅舎はかなり個性的。Rの付いた窓に赤いとんがり屋根の欧風デザインが目を惹きます。




天王洲アイル~大井競馬場間は運河の対岸や、橋の上から編成を丸ごと入れた写真が撮れるのですが、今日はすでに陽が逆サイドに回ってしまったので諦め、とりあえず車庫のある昭和島駅まで進んで折り返すことにしました。整備場駅方向からカーブを駆け下りてくる10000形の上り列車。




昭和島の車庫の周りをぶらつき、フェンスの隙間から1000形のサイドビューなどを撮ったりしているうちにバッテリーが限界に。昭和島北端の道路から流通センター方面へ向かう列車を後追いで撮影し、本日の撮り歩きを終了しました。




今回撮影できなかった、京浜運河を挟んだ大井ふ頭側からのショットや、羽田空港方面については、近々GW中にでも再挑戦したいと思います。



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ED76基本番台の整備(2)

2017-04-23 01:05:17 | 九州・山陽方面
こんばんは。ED76の整備を続けます。


今回の整備では下回りはいじらないつもりでしたが、致命的な欠陥を応急処置で誤魔化している部分があるので、この機会に修正することにしました。この写真で台車の上側に黄色い部分が見えますが、これが応急処置を施した部分です。




どういうことかというと、このクルマは本来車体側に付くべき“引張棒の受け”が台車側に付いており、そのステーがボルスターを床板に止めているネジの頭に当たってショートするため、ポストイットを貼って絶縁してあったのです。いつも当たっているわけではなく、線路の凹凸で台車が傾いた時だけ接触するので紙でもそう簡単に破れるわけではないのですが、黄色い紙ではいかにも美しくないので根本的な治療を行うことにしました。




床板にタップが切ってあり、ボルスター側からネジを入れざるを得ないため、低頭ネジに交換するとともに取付ステーもワッシャを挟んで位置を下げ、合せて1mm強クリアランスを拡大しました。上が改良前、下が改良後です。





台車をバラしたついでに集電シューを付けてみました。t0.1燐青銅板を切った自家製です。ただし現状でボルスターとインサイドギヤ(=モーター)は絶縁されているため、ここからさらにインサイドギヤないしモーターへリード線をつなぐ必要があります。




屋根上の高圧配管はφ0.5mm洋白線を使い、碍子止めネジの頭に半田付けしました。組立説明書を紛失しているうえ、遮断器が近年の真空遮断器でなく古いタイプの空気遮断器のため、ネット検索してもそのものズバリの写真や図面が見つからず苦労しましたが、一部を除いてだいたい解明できました。模型を作っているといやでも実車の知識が身につきます。(笑)




その、よくわからない部分のひとつがこちら。三角形の形に碍子が配置された部分が“パンタグラフ断路器”というらしく、要は2基あるパンタグラフのどちらから電気を取るかを選択するスイッチだそうです。この写真では三角形の底辺部分を横一文字に結んでしまっていますが、これはダウトで、左右どちらか上がっている方のパンタ側(交流機は通常1基だけ上げる)と三角形の頭に相当する部分が結ばれるのが正しいようです。つまり、厳密には走る向きによってここの繋ぎ方を変えなきゃいかんのか?ということになるわけで、このあたり市販品でどのようにセッティングされているのか興味あるところです。




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ED76基本番台の整備(1)

2017-04-21 18:52:22 | 九州・山陽方面
こんばんは。運転会前に少しいじったED76の整備を進めています。


パンタ取付穴を17×19mmに直すため、車体本体と機器室カバーの両方の穴を広げ、元の穴をカバーするような形で新たにt0.2mm真鍮板でパンタ台を作ります。




実際のパンタを使って位置決めすると半田ごてが入らないため、17×19mmの位置にタップを立てた治具を作り、φ1.2mmネジでパンタ台を固定したうえで半田付けしました。




出来上がりはこんな感じです。板で埋めきれない穴は半田で埋めてあります。




機器室カバーをつや消し黒で再塗装します。




窓ガラスを入れます。明り取り窓はHゴムのプレスの内側に落とし込むように貼り、なるべく“ツライチ”感が出るようにしました。ノリシロが少ないので、木工用ボンドを盛り上げて窓セルをサンドイッチする“ロコモデル式工法”で貼っています。




一方、フロントガラスはプレスの凹みが極めて狭いため落とし込み工法は諦めました。本来は目立つ前面の方に採用すべきなのですが・・・。おまけに平面とコーナーを分割して貼ったので、横から見ると継ぎ目のスジが見えるというおまけ付きとなってしまいました。ヘッドライトレンズは、KSの113系等シールドビーム用が使えるかと思ったのですが、わずかに太かったので、先端をドリルレースで削ってライトケースに収めてあります。テールライトレンズは天賞堂のテールケースに付属のものを流用しました。




碍子が紛失していたので、IMONの交流7段碍子を新たに購入し、緑色に塗ってφ1.2mmネジで取り付けました。ちょっと緑色が濃すぎたようです。




パンタも買ったかどうかわからず、ストックも見当たらないので、意を決してIMONのPS100を2基購入しました。なぜ覚悟が要るかというと・・・




お値段がコレですから。。(^^;




その余波というわけでもありませんが、動力は当面このままでいくことにします。カツミDV18C+インサイドギヤの組み合わせですが、これでなかなか良く走るんですよ。大飯食いなのに目をつむれば、まだまだ現役で頑張れます!




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