最近情報を仕入れるのがすっかり遅くなっています。以前は毎日ネットを巡回していろいろ調べていたんですが、最近は仕事関係はともかく趣味は数日に一度くらい。なので話が遅くなるのは勘弁してください。なので少しまとめて書きます。この間チラッと書いたRyzen9 3850xの出荷が11月に遅れることになったのもやっと知りました。
AMD、Ryzen 9 3950Xの発売を11月に延期
12コアの3900xですら品薄なので16コアは安定供給できる見通しがたたない、とのことです。12コアの3900xも売れているのは確かでしょうが、確か3900xは内部的には16コア持っていたはず。全コアが3950xの規定を満たす完成度に達していないものを12コアのみ有効にして出荷しているのが3900xじゃなかったでしたっけ。まだ7nmmの製造プロセスが熟してなくて、16コア完全動作の完成度のダイがなかなか切り出せないのかなぁ。当分歩留まり悪そう。そのうち16コアベースでそのうち8コアしか有効になってない方のRyzen7とかも出るかも。
話二つ目。
最近になって興味が若干復活したのが4K8K放送関係。もちろんその環境をウチに入れる気は全くないのですが、以前「2020年夏までに4K8K放送の普及率50%にする」と総務省の会議で息巻いていた発言を思い出し、それは絶対無理にしても今普及率何%くらいなんだろ? には興味がわいてきわけなんです。なにせあと1年なのに普及率の発表が全然ないし、それに向けた努力の跡もない、だから「もうあきらめたんだな」と書いたわけなんですが。努力の跡が見られないのは「2020年夏までに普及率50%にする」とわたしが読んだのは間違いで「2020年夏までに普及率50%になる」と総務省の会議では予想していただけだった、が真相のようです。買い替えが進んでみんな新しいテレビを買うだろうし、その時はほとんどが4K8K放送対応になるだろうと踏んでいたらしいんですね。実際にはその予想からは程遠い状況ですし、なにより多くのメーカーが撤退して、すっかり体力のなくなった国内メーカー残党と日本向けにはあまりやる気のない海外メーカーのごく一部だけが残る日本のテレビ市場でこの2年ほどの間に普及率50%分も製品を出荷できる製造能力があるわけないんですけどね。
とはいえ何も公表しないわけにもいかないと思ったのか、普及率ではなく出荷台数がA-PABから発表されたようです。
4K/8K機器の8月出荷数は過去最大。“増税直前まで累計200万台超える勢い”
テレビ・単体チューナー・STB合計による8月末までの4K8K放送受信可能機器の出荷台数は174万3千台だそうです。あくまで出荷台数であり、販売台数ではありません。とはいってもこれしか数字出てませんし、余裕をもって大量に先行出荷することはないでしょうから、一応出荷台数≒普及台数としておきます。それにしても、この「千台」単位で書くの、紛らわしいんでやめて欲しいものです。3桁上がりの欧米基準で千台単位にしてるんでしょうが、日本は漢字圏で4桁上がりなんだから「1743(千台)」じゃなくて万台単位で「174.3(万台)」にしてほしい。どうしても欧米基準で数字を出したいなら「1743(千台)}じゃなくて「1,743(千台)」と書くべきだろうし。まぁそれはおいておいて。
この数字、放送を受信できるもう一種類の機器であるレコーダーが入っていません。それを含めればもう少し台数出そうです。なので計算でおおざっぱにレコーダーの出荷台数を推測してみましょう。まずは昨年一年間のレコーダーとテレビの出荷台数を調べます。最近は「レコーダー」で検索してもドライブレコーダーのことしか記事が出てこなくて不便なんですが、さすがに
JEITAのサイトには数が書いてあります。もちろん販売台数ではなく出荷台数ですが。
それによると、レコーダーはDVD系が405千台、BD系が2,051千台です。やっぱり千台単位ですが、さすがに”,”が入ってますね、少しだけわかりやすいです。合わせて245.6万台というところでしょうか。DVD系で4K対応はおそらく無いと思いますので分母を増やしちゃいますが、比較のテレビも4k対応がない29型以下を数値に加えるので合わせます。テレビは4,510千台、451万台になりますね。テレビ販売数の54.5%くらいになります。
それと4K放送が始まってからの売れ行きを比べ、レコーダーにおける4K対応の割合をテレビと同じとしましょう。すさまじく大雑把ですけどね。テレビが
89.2/451万台ですから19.7%、レコーダーがX/245.6万台で19.7%と仮定して計算すると48.4万台。先の174.3万代に足せば224.7万台になります。これらが全部別々の戸に使われているとさらに仮定した場合、計算上日本で最大限に多くみた普及数になります。ちなみに日本の戸数は5000万世帯くらいですから、最大限見積もって4.5%。放送が始まって約9か月でこれだけ売れた、とみればそれほど悪くないですが、あと1年で総計50%と見込んでいたところから見ると良いとは言えません。
追記:レコーダーの分母にDVDレコを含ませる、と書きながら入れるのを忘れていたので、計算しなおしました。前の数値より0.2%上がっています。
しかもテレビの出荷台数の割合も昨年は「
4k対応テレビはテレビの出荷台数全体の44%で198万台」とか言っていたはず。去年12月に売れた分に目をつぶって(大した数ではないでしょうから)全部今年売れたと仮定し、残りの4か月同じペースで売れたとすると今年度一年間の出荷台数は133.8万台にとどまります。もちろん昨年の4Kテレビのほとんどはチューナーレスな"対応"テレビなのに対し今年のはチューナーレスを含んでいない純然たる4K放送受信テレビだけですが、今年発売の4Kテレビは大抵チューナーありでしょうからチューナーレスの"対応"テレビを上乗せしたとしても二倍になるとは思えません。せいぜい5割増し・・・と考えると約200万台。去年のチューナーレスオンリーの時とほとんど変わらないのではないでしょうか。しかも今年のこの時点は一応「消費増税前の駆け込み需要」ありです。わが街ではわたしが見た限りその様子がなく、地元の報道でもテレビの売れ行きは取り上げず、冷蔵庫に駆け込み需要が見られたのを大きく取り上げてましたからあまり無い気がしますが、地域差はあると思いますからテレビの駆け込み需要があってもおかしくないですし、むしろあってこの程度の数字しか出てこないようじゃ普及率50%に到達して地上波も4Kへのチェンジ、なんて夢のまた夢の先・・・というしか。
もちろん素人の推測の上に推測を重ねたいい加減なものですし、「お前が4K放送嫌いだから数字がよくならないように計算しているだけだろ」と言われれば返す言葉はないですが。むしろ掛けこみ需要がなくて増税に慣れて余裕が出てきたら売れ行きは伸びる、を期待したほうがいい気がします。来年には絶対間に合いませんが。
全く別の話。
ついつられてディアゴスティーニの「週刊ゴジラをつくる」を定期購読してしまいました。不器用なわたしではありますが、まぁなんとかなるだろ、と買ってみたのですが、予想外にハサミやカッター、接着剤を使う項目があってちょっと冷や汗。特にカッターを使う行為はわたし苦手でして、いつも指を傷だらけにしちゃうので組み立てたゴジラが血まみれになりかねないんですが。次の休日に今来ている分をまとめて組み立てる予定なのでまだ手を付けてないのですが、組み立てサービスを頼まなかったことを少し後悔してます・・・。もちろんそれじゃ面白みが半減しちゃいますけどね。