概要
ビールとしてのギネス
世界的に有名なビールの名前の一つ、またそれを製造するアイルランドの会社『ギネス(Guinness)社』、創業は1756年。
黒いビールである。画像参照。ギネス社の名前は創業者のアーサー・ギネスが由来である。スタウト呼ばれる種類のビールで色は黒くドロっとしている。ポタージュスープのような舌触りと、濃く強い味わいがある。一口にギネスといってもさまざまな商品があるため決まったことは言えないのだが、アルコール度数は5%程度のものが多い。日本の「ビール」とは製造方法が違うため味も大きく異なる。
世界中に愛好者も多く存在し、50カ国で製造、150カ国以上で販売されている。
日本でもパブで飲んだり、酒専門店や輸入食品店で購入することができ愛好者も多くいる。
世界記録としてのギネス
世界記録を集めた本を「ギネスブック」「ギネス・ワールド・レコーズ」と呼ばれるが、その経緯・内容を以下に記す。
1951年、前述のギネス醸造所の代表取締役(当時はヒュー・ビーバー)が狩りに出かけた際、「世界一速く飛べる鳥は一体何か」という話題で仲間と盛り上がり、「世界一の記録を集めた本を作れば売れるに違いない」⇒「酒飲み話にもってこいに違いない」⇒「うちのビールがバカ売れするに違いない」と思い至った。そこで彼はロンドンの情報調査会社に世界一の記録を集めるよう依頼し、1955年8月27日に『ザ・ギネス・ブック・オブ・レコーズ』(現在の『ギネス・ワールド・レコーズ』)の初版が発行された。
『ギネス・ワールド・レコーズ』は、25以上の言語に翻訳され、通算で1億3000万部を超える販売数を記録しており[1]、これ自体が「著作権のある本で史上最高の販売数を誇る本」としてギネス世界記録に認定されている。
日本語版は『ギネスブック』のタイトルで販売されていた時期が長く、この呼び名はよく浸透している。しかし2001年版を最後に『ギネスブック』とのタイトルは使用されなくなっており、2004年以後は『ギネス世界記録』というタイトルに変わっている。日本語版の出版社も年代によって移り変わっているが、『ギネス世界記録2011』から現在(2018年9月時点)にかけてはKADOKAWAから出版されている。
なお、ゲーム分野における世界記録のみを扱う『ギネス・ワールド・レコーズ ゲーマーズ・エディション』も毎年出版されている(今のところ日本語版確認できず。情報求む)。
記録の申請に際し、注意すべき点がいくつかある。第一に以下の基準を満たさなければならない。
また、申請内容が非常に危険で、挑戦者本人・観客・周囲の人々が大きな危険に晒されるような場合は却下される。申請者以外の人が、その記録に挑戦するに値しないと判断されるものも却下。さらに、国や地域が限定されるものもアウト(かつての『ザ・ギネス・ブック・オブ・レコーズ』は国や地域ごとに記録を掲載していたが、様々な制約によりこれが不可能となった。その際、『ギネス・ワールド・レコーズ』と改称した)。
つまりは、地球上の誰かに記録を破るチャンスが与えられる内容に限られるということ。
また、無事に世界記録が認定されても『ギネス世界記録』に掲載されるとは限らない。毎年膨大な量の問い合わせが世界中から寄せられるなか、一冊の本に納められる内容には限りがあるからである。ただし、後の版に掲載される可能性はある。また、ギネス世界記録の公式サイトにも毎週世界記録がうpされているので、いつか誰かの目にとまる日が来るだろう。いずれにしても、ギネス世界記録の認定が大きな宣伝効果を生み出すことは間違いない。
基本的に記録の申請は無料である(必要書類の送料はもちろん申請者が負担)。が、すべて英語で行わなければならず、事前の申請だけでも約6週間かかる。2008年3月より、全文日本語での申請ができる有料サービス「日本語プレミアムサービス」が開始された。が、その料金は1000英国ポンド(日本円にしておよそ13.5万)。なお、プレミアムサービスを利用すれば通常3営業日内に事前申請の審査結果が通知される。
- まず、ギネス世界記録日本語公式サイトの専用フォームにて事前申請のための情報を送信し、クレジットカードでサービス利用料金を支払う。
- その後メールが送られてくるので、添付されている「記録挑戦に関する同意書」にサインをし、専用Faxに送信する。
- すると3営業日内(通常)で審査結果が返信される。審査結果の内容は2種類あり、それに応じてとるべき行動が異なる。
- 既存の記録に挑戦する場合、または申請内容が新しいギネス世界記録のカテゴリーとして認められた場合
・・・記録挑戦のためのガイドラインと記録挑戦者のためのしおり(日本語)が送られる。受け取ったら4.へ。 - 申請内容がそのまま認められない場合
・・・内容になるべく近い既存の記録が提案される。粘るも諦めるも申請者次第。
- 既存の記録に挑戦する場合、または申請内容が新しいギネス世界記録のカテゴリーとして認められた場合
- 記録挑戦のためのしおりの記載に従って、証拠書類・映像等を提出し事後審査を受ける。審査には4週間ほどかかる。
- 無事に審査をパスできれば、ギネス世界記録の認定証が発行され後日送られてくる。おめでとう。俺にも触らせてくれ。
審査をパスできなかった場合、その旨がメールで送られてくる。そんなにへこむな。たかがギネスだ。ほら、ビールでも飲んで元気出せ。愚痴ならいくらでも聞いてやるから。本心「ざまあああああああwwwwm9(^Д^)プギャー」
なお、3.で申請が受理された場合のオプションとして、ギネス世界記録公式認定員の立ち会いを要請して実地で審査を受けることができる(移動費・人件費など別途所定の料金がかかる)。
ニコニコからギネス世界記録が生まれる日は来るのだろうか・・・