張奕単語

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張奕（ちょう やく、中国語読みはチャン・イー、1994年2月26日-）とは、台湾出身のプロ野球選手（投手）である。現在は埼玉西武ライオンズに所属。

プロ入り後に野手から投手に転向した珍しい選手のひとり。台湾籍だが日本の高校・大学を卒業しているため日本人選手扱いである。

概要

埼玉西武ライオンズ #47
張奕
基本情報
国籍	台湾
出身地	花蓮県
生年月日	1994年2月26日
身長 体重	182cm 84kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	2016年育成ドラフト1位
経歴
福岡第一高等学校 日本経済大学 オリックス・バファローズ(2017年-2022年) 埼玉西武ライオンズ(2023年-)
国際大会
代表チーム	台湾
ﾌﾟﾚﾐｱ12	2019年
プロ野球選手テンプレート

台湾・花蓮県出身。小学3年から野球を始める。

いとこの陽岱鋼に憧れて、陽岱鋼と同じく日本の福岡第一高校に留学。1年秋から外野手のレギュラーを獲得し、3年夏は右翼手兼投手として県大会決勝へチームを導く。決勝では投手として6回無失点の好投を見せるが、飯塚高校に敗れ甲子園出場はならなかった。高校通算20本塁打。プロ志望届を出したが2012年のドラフト会議では指名漏れとなり、大学に進む。

日本経済大学では1年春から外野のレギュラーとなり、新人王を獲得。2年秋からしばらく打撃不振に陥ったが、4年秋には4本塁打を放って本塁打王を獲得した。

身体能力の高さと将来性を評価され、2016年のドラフト会議でオリックス・バファローズから育成1位で指名され、育成選手として入団。背番号122。

オリックス時代

2017年（1年目）は二軍でも打率.091と全く結果が出なかった。

2018年も7打席ノーヒットと野手としては完全にプロの壁にぶつかる。そんな中、高校時代の投手経験と強肩を買われ、6月頃から本格的に投手に転向。最速151km/hをマークし、二軍で5試合に登板して1失点と結果を残した。

2019年からは投手登録となり、二軍で防御率2点台と結果を出して、5月2日に支配下登録。令和最初の育成からの支配下登録選手となった。背番号は98。5月15日にさっそく一軍登録され、翌日の千葉ロッテマリーンズ戦で中継ぎとしてプロ初登板したが、2試合投げただけで二軍落ち。
その後二軍で先発として調整し、8月8日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初先発。6回1失点でプロ初勝利を挙げた。育成野手出身選手が勝利投手になったのは史上初。続く埼玉西武ライオンズ戦も勝利を挙げたが、その後は4戦4敗に終わり、最終的には8試合（先発6試合）で2勝4敗、防御率5.93。

オフには第2回WBSCプレミア12に台湾代表として出場。先発を任され、オープニングラウンドのベネズエラ戦では7回無失点、スーパーラウンドの韓国戦では6回2/3を無失点でどちらも勝利投手となり、2勝0敗、防御率0.00で先発投手としてベストナインに輝いた。

2020年は開幕ローテーション入りを目指したが、キャンプ中に右肘痛で離脱。7月に二軍で実戦復帰し、8月半ばに一軍昇格して先発ローテーション入りした。以降10月まで先発で投げたが、10月25日の千葉ロッテマリーンズ戦で5回7失点KOされ、以降はリリーフで4試合投げてシーズンを終えた。13試合（先発9試合）で2勝4敗、防御率4.31。

2021年6月23日の北海道日本ハムファイターズで初ホールドを記録した。8試合に登板し、1敗3ホールドだった。

2022年は15試合に登板したが、勝敗は付かなかった。

西武時代

2022年12月15日に埼玉西武ライオンズからFA宣言しオリックスに移籍した森友哉の人的補償として西武に移籍した。背番号は47。

プレースタイル・人物

• 最速152km/hのストレートに、スライダー、チェンジアップ、カーブなどを投げる。
• 陽耀勲・陽岱鋼の兄弟は母方のいとこ。
• 野手としてプロ入りし、プロで投手に転向した例は長いプロ野球の歴史でも稀。一軍で勝利を挙げた選手となると、張の他には萩原淳、嘉勢敏弘、今村文昭ぐらいしかいないが、張を含めなぜか全員オリックスの選手である。

成績

• （2022年終了時点）

年度別投手成績

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関連コミュニティ

関連項目

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• 陽耀勲　/　陽岱鋼　-　母方のいとこ