東京臨海高速鉄道(とうきょうりんかいこうそくてつどう)とは、東京都の湾岸部で「りんかい線」を運営している鉄道事業者である。
概要
東京臨海高速鉄道(英名・TWR:Tokyo Waterfront Area Rapid Transit, Inc.)は、大崎駅~新木場駅を結ぶりんかい線を運営している鉄道事業者である。東京都が筆頭株主の第三セクター鉄道である。
「株式会社ゆりかもめ」が運営している、「ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線(通称:ゆりかもめ)」とは名称が類似しているが、資本・人的関係はない。
Suica事業者であり、カードの色が水色の「りんかいSuica」を、大崎駅を除く自社線全駅で発行している。また、PASMOをはじめとする他8種の交通系ICカードも利用できる。
「パスネット協議会」に加盟し「パスネット」を導入していたのに「PASMO協議会」には加盟しなかった唯一の鉄道事業者である。これは、もともと全線開通時から大崎駅を介してSuicaエリアになっていたことと、サービス開始時からSuicaと共通利用可能であったPASMOにわざわざ重複加盟しなくても、Suicaエリアの一路線としてIC乗車カードは使用可能であったためである。
JR化の動き
東京臨海高速鉄道りんかい線は通常の直通運転を行っている埼京線とは別に京葉線とも線路が繋がってるのだが、運賃収受の問題で通常は直通運転は行われていない。しかし、千葉県などから直通運転の要望があることや、2014年になって「羽田空港アクセス線構想」が動き出したことから、運賃収受問題を解決するためにJR東日本がりんかい線の買収に向けて動き出していた。
ただ、筆頭株主は先述の通り東京都であるため、目立った動きは無い。2024年には「羽田空港アクセス線」に対応するために都心部・臨海地域地下鉄構想の運営事業者となる方針が示されたこともあり、JR化が実現する見通しは経っていない(臨海部ルート実現時にJR化される可能性は0では無いが)。
路線
路線名 | 区間 | 距離 | 他社線乗り入れ路線 |
---|---|---|---|
りんかい線 | 大崎駅~新木場駅 | 12.2km | JR東日本 埼京線 |
保有車両
70-000形 |
---|
他にも、埼京線からJR東日本所有のE233系が乗り入れている。
マスコットキャラクター
マスコットキャラクターとしてイルカをモチーフとしたキャラクター「りんかる」がいる。キャラクターグッズも販売されており、りんかい線の駅構内のNEWDAYSや通信販売で購入できる。
ちなみにりんかるのぬいぐるみについては、公式Twitterが「りんかるだよ。」で始まるツイートでよく使っている。なんだかんだで一部に流行ってたりする。