法単語

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法とは、以下のことを表す。

• 法 - 法学邦楽用語。社会規範として守るべきことについて定めた決まり。法律。
• 法 - 仏教用語。サンスクリットdhárma（ダルマ、ダーマ）の漢訳。
• 法 - 珠算で乗数または除数のこと。
• 法 - 数学で除数のこと。
• 法 - 方法、法律を表す接尾辞

人名

中国語圏に法姓がある。

• 法正（176年 - 220年） - 後漢末の参謀・政治家

漢字として

意味

掟、お仕置き、法則、常道、手段、規範、型、廃棄するという意味がある。

〔説文解字〕の本字は灋で、〔説文・巻十〕に「𠛬なり。之れを平らかにすること水の如し。水に從ふ。𢊁は不直なる者に觸れて、之れを去らしむる所以なり。𢊁去に從ふ」（段注本）とある。法は「今文省す」とある。

字形

灋は、水＋𢊁＋去の会意。法は、𢊁を省略したもの。

𢊁は、獬豸または獬𢊁という中国の伝説上の神羊のことである。獬豸は、法や正義を象徴する獣であり、不正を行ったものを食らった、もしくは角で突き刺したという。

金文では灋を廃の意味で使うことが多い。また𢊁を𠙴で囲う形もある。

白川静は、古代中国の訴訟では互いに誓いの言葉を箱に入れ、敗訴者は誓いの箱の蓋を取り除き（それが𠙴）、その中に、その人（大）と、敗訴者の用意した神羊（𢊁）とを入れて、水に流したとし、灋（水＋𢊁＋大＋𠙴）はその裁判の形式そのものを表す字だとしている。また勝訴者の神羊には心字のような模様を書き入れた。それが慶という字だという。

音訓

音読みはホウ（漢音、呉音）、ハッ、ホッ（慣用音）、訓読みは、のり、のっとる。名のりに、かず・つね・はかる、がある。

規格・区分

常用漢字で、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

語彙

法衣・法位・法王・法華・法三章・法曹・法治・法度・法被・法務・法螺・法力・法律・法輪

異体字

• 灋は、〔説文〕の本字。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
• 佱は、〔説文〕にある古文。JIS X 0212補助漢字。
• 𣳴は、〔字彙補〕にある古文。
• 㳒は、〔正字通〕にある異体字。JIS X 0213第四水準。
• 𢌇は、〔字彙補〕にある異体字。

関連項目

• 海外の姓名の一覧