どうよう と ぜいきん
かつて存在した物品税において、歌謡曲は課税されていたが童謡は非課税となっていた。なにをもって「童謡」とするかの基準があいまいで、「およげ!たいやきくん」は童謡であるとして当初物品税を申告していなかったが、爆発的な売り上げを記録し「成人層にも売れているのでは」とされめんどうなことになった (結局非課税のままだったけど) 。一方の「黒ネコのタンゴ」は当初から「大人のための子供の歌」と銘打って発売しており、単なる歌謡曲扱いで物品税も課税されていた。物品税は1989年に廃止されたが、同時に消費税の制度が始まり、音楽ソフトにおいても童謡・歌謡曲の別なく一律に課税されることとなった。
たくさんうれた どうよう
およげ!たいやきくん
1975年発売。ぬりえつき。B面がなぎら健壱の「いっぽんでもにんじん」であることはあまり知られていない。400万枚以上という驚異的な売り上げは今後も更新されることはないだろうお化け記録。音楽的には当時の歌謡曲とたいした違いはないが、歌詞が当時の購買層 (誰とはいわない) の共感を得るものだったのであろう。
だんご3兄弟
1999年発売。名曲。J-POP全盛期であった1990年代において、1年で300万枚に迫る売り上げを記録した。2010年現在でもこれを追い抜くJ-POPは存在しない (TSUNAMI? サザンはロックでしょ?) 。J-POPにありがちなコード進行 (IV△7→V7→IIIm7→VImとか) を一切使わないオーソドックスなタンゴですので、お子様にも安心してお勧めできます。
黒ネコのタンゴ
1969年発売。知らない人はほんとにわからない歌。イタリアの童謡コンテスト入賞歌の日本語改変版で、原歌詞を読むとここまで無視していいのかと考えたくなってしまう。おなじイタリアの童謡コンテストで入賞した「チンチンポンポン」の日本語詞をイタリア人が知ったらどういう感情を抱くだろう・・・。