西暦とは、イエス・キリストの生年を基準にした紀年法である。
概要
つまり、イエス・キリストの生年(実は紀元前4年であってずれているという説が有力)を元にして、イエス・キリストの誕生から何年という年のあらわし方。紀元前はB.C、紀元後はA.Dとあらわす。(Before Christ,Anno Dominiの略)世界でもっとも普及した紀年法である。
西暦525年に提案され、西暦532年に使用開始したとされている。
日本にはキリスト教の布教に伴って伝来したが、キリスト教が禁止されると使われることはなくなった。明治期にまた使われるようになったが、それまでは元号(和暦)で年をあらわしていた。
現在も、右派の自民党による一党優位制が続いているため公文書には元号を使うが、民間では合理性から主に西暦が使われる。
また、公教育の日本史世界史の年号暗記なども同様である。「昔の人は西暦使ってないから年号暗記はナンセンス」という人もいるが、これは和暦だと二つの出来事がどれだけ隔たっているかや前後がわかりにくいため。(710年と794年なら差や前後がわかりやすいが、和銅3年と延暦13年がどれだけ年代差があるかぱっとわからないだろう?)
令和への改元を経た現在では公的機関の発行する運転免許証などにも西暦が併記されるようになっている。