実在の人物
架空のキャラクター
漢字として
镹
- Unicode
- U+9579
- JIS X 0213
- 2-91-51
- JIS X 0212
- 69-94
- 部首
- 長部
- 画数
- 10画
- 意味
- ひさしい、恒久、長く続く、支える、待つ、ふさぐ。
- 〔説文解字・巻五〕には「後ろよりこれを灸す」とある。灸はお灸ではなく、つっかえ棒を当てる、という意味。また〔説文〕は「諸牆を久し、以って其の橈を觀る」と〔周礼・冬官考工記〕を引用する。現在の〔周礼〕のテキストでは灸になっているが、その〔註〕に「灸、猶ほ柱のごとくなり」とある。
- 字形
- 象形。なんの象形かについて諸説ある。
- 〔説文解字〕には「人の兩脛の後に距(ささへ)あるに象るなり」とあって、人の両脛を後ろから支えるところの象形とある。しかし人の両脛を支える、というのは組体操でもない限り不自然なので、後ろから引きとめようとしているところの象形とする説(〔説文解字通訓定声〕)、跪く人の象形とする説(〔六書疏証〕)、死体の両脛を木桁で支えているところの象形とする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みはキュウ(漢音)、ク(呉音)、訓読みは、ひさしい。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 久は〔説文解字〕で部首である。ただ属するのは久のみである。
- 声符
- 久を声符とする漢字には、㡱、㝌、匛、灸、玖、疚、柩、羑などがある。
- 語彙
- 久安・久雨・久遠・久闊・久乏
- 参考
- 草書体が平仮名のくの字形のもとになり、漢字の左上の部分が片仮名のクの字形のもとになった。
異体字
- 乆は、〔正字通〕に「久字の譌」「俗に改めて乆に作る」とある異体字。
- 镹は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔正字通〕に〔六書統〕を引いて「久、或は镹に作る」とある。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。〔集韻〕に「音、久。長なり」とある。