九とは、数字の9を表す漢字である。また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 数字の9、多い。(久と通じて)永い。
- 字形
- 五(㐅)の変形、十の変形の説、頭がわかれた竜蛇の象形である(白川静)とする説がある。
- 〔説文解字・巻十四〕では「陽の變なり。其の屈曲し究盡するの形に象る」と易を踏まえた解説をしている。易では九を老陽と呼び老陽は変ずる可能性のある爻である。また究と九の音が同じことを踏まえた解説をしている。
- 音訓
- 音読みはキュウ(漢音)、ク(呉音)、訓読みは、ここのつ。名のりに、かず・ただ・ちかし・ひさし、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校1年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 〔説文解字〕では部首として扱われている。九の他に馗を収める。
- 声符
- 九を声符に持つ漢字に仇、宄、勼、尻、氿、艽、旭、究、虓、訄、頄、釚、馗、軌、鳩などがある。
- 参考
- 漢数字の九の大字は玖。
- 語彙
- 九夷八蛮・九淵・九学・九牛一毛・九軍・九刑・九経・九五・九死・九死一生・九字・九州・九酔・九川・九天・九天直下・九尾・九方・九法・九品
異体字
- 𠔀は、〔字彙補〕に異体字とあり、〔周易全書〕に見えるとある。一方、〔集韻〕に扳の隷書とある。
互換文字
関連項目
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