回とは、以下のことを表す。
人名
漢字として
- 意味
- まわりをめぐる、ぐるぐるまわる、まわす、一回り、曲がる、振り向く、違える、躱す、よこしま、惑う、かばうという意味がある。
- 〔説文解字・巻六〕には「轉ずるなり」とある。
- 字形
- めぐる水の象形とされる(〔段注本〕)。
- 〔説文〕の𠬸字の解説に、「回、淵水なり」とあることと、また顔回の字が子淵であり、古代、字と諱は対応してつけられたことから、回はもともと水に関する意があると推測されている。
- 音訓
- 音読みはカイ(漢音)、エ(呉音)、訓読みは、まわる、めぐる、たがう、まどう。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。 1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 回を声符とする漢字には、廻、徊、洄、迴、蛔などがある。
- 語彙
- 回回・回帰・回教・回顧・回護・回向・回合・回邪・回首・回春・回心・回診・回生・回線・回旋・回送・回想・回天・回転・回答・回磴・回避・回風・回復・回文・回遊・回路・回廊
異体字
囘
- Unicode
- U+56D8
- JIS X 0213
- 1-49-37
- 部首
- 冂部
- 画数
- 5画
- 囘は、〔説文〕にある古文。JIS X 0213第二水準。
- 囬は、〔正字通〕にある俗字。面の古文とする説もある。
- 𡇌は、〔篇海〕に回と同じとある異体字。
- 廻は、〔篇韻〕に回と同じとある字。現在では別の字として扱われている。
他漢字からの書き換え例
- 恢: 恢復→回復
- 蛔: 蛔虫→回虫
- 徊: 彽徊→低回、徘徊→俳回
- 廻、迴: 廻廻→回回、廻顧→回顧、廻向→回向、廻首→回首、廻心→回心、廻旋→回旋、廻天→回天、廻避→回避、迴風・廻風→回風、廻文→回文、廻廊→回廊