峠とは、山道を登りつめてそこから下りになる場所。山脈越えの道が通る、最も標高が高い地点をさす名称である。「とうげ」と読む。
またそこから転じて、様々な意味に使われている。
概要
地形としての「峠」
峠とは、一般に山間地を越えるように敷かれた道筋の中で最も標高の高い地点を指す。別に「越」「坂」「境」などと呼ばれることもある。
そのほとんどが特に山深い山間地にあることから、時には近づくことすら難しい場合も少なく無く、そのため国家や行政区などの境界とされたり、警備、軍事の拠点として利用されることも多い。
また道筋として「沿道で最も高い場所である」「そこに至る道は長く曲がりくねり、通行人は苦しい」「人里はなれた寂しい場所に有る」「稜線の向こう側は見えないが、越えれば時に展望も開ける」などの物理的特徴を持っているが、これらはそのまま文学作品のテーマとして使えるほど魅力的なイメージも内包している。そのため古くから、様々な物語において魅力的な舞台を提供してきた場所としても知られる。
ニコニコ動画においては、これら古くからのイメージを引き継ぎつつも、主に「車載動画」における特徴的な地形としてより多くの動画に登場している。日本の東西を分けるとも言われる碓氷峠、酷道の一部としても知られる暗峠ほか、多種多様な峠の様子が各投稿者さんの手によって紹介されている。
また市販のゲームや漫画においては、しばしばカーレースが行われる場所として描かれる。しかしその場合は、某群馬県在住の豆腐屋さんがバトルを繰り広げていたり、某とかちロイドによって道筋が直線に舗装されてしまうなど、『良い子は絶対にマネしないでね♪』な展開となってしまうことが多い。
地形以外での「峠」
人名
- 峠恵子/とうげけいこ - シンガーソングライター。歌手。
- 峠三吉/とうげさんきち - 詩人。
交通
作品名
漢字として
- 意味
- とうげ。
- 江戸中期の書〔同文通考・国字〕に「峠(トウゲ):嶺なり。嶺は高山の踰(こえ)て過ぐべきものなり」とある。
- 字源
- 日本の国字。山+上+下の会意。山を上って下るときの境になる所の意味(〔新字源〕)。
- 音訓
- 訓読みは、とうげ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
関連動画
関連項目
峠名 |