欠とは、欠けるという字である。
漢字として
欠は、二つの異なる漢字に対応している。缺(ケツ)の新字体の欠と、欠(ケン)である。ここでは缺(ケツ)、欠(ケン)の順で説明する。
缺・欠(ケツ)
欠
- Unicode
- U+6B20
- JIS X 0213
- 1-23-71
- 部首
- 欠部
- 画数
- 4画
缺
- Unicode
- U+7F3A
- JIS X 0213
- 1-69-94
- 部首
- 缶部
- 画数
- 10画
- 意味
- 旧字は缺で、新字体は欠。
- 欠ける、欠点、破れる、不足する、キズ、欠場する、空位、という意味がある。缺は〔説文解字〕に「器の破るるなり」とある。
- 歇を代用する。
- 字形
- 夬声の形声、缶+夬の会意説がある。夬には切る、欠けたという意味がある。
- 音訓
- 音読みは、ケツ、ケチ、キ、訓読みは、かける、かく。
- 規格・区分
- 欠は常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 缺は、JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 欠員・欠画・欠陥・欠如・欠席・欠場・欠損・欠点・欠本・欠落
異体字
𡙇
- Unicode
- U+21647
- JIS X 0213
- 2-5-39
- 部首
- 大部
- 画数
- 12画
缼
- Unicode
- U+7F3C
- JIS X 0213
- 2-84-66
- 部首
- 缶部
- 画数
- 10画
- 𡙇は、〔康煕字典〕にある異体字。JIS X 0213第四水準。
- 𡚆は、〔康煕字典〕に𡙇の異体字。
- 缼は、JIS X 0213が欠の異体字とする字。JIS X 0213第四水準。
- 𦈫は、〔康煕字典〕が本字とする字。