SAND LANDとは、かつて週刊少年ジャンプで短期連載された漫画である。
悪魔より概要だなんて ゆるされると思うか?
原作は『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の鳥山明。作品としてはeジャンプ掲載のフルカラー短編『ヒョータム』以来、連載作品としては『カジカ』以来2年ぶりの作品となる。
週刊少年ジャンプ2000年23号から36・37合併号まで連載。
全14話から成る単行本ちょうど1冊分の物語。
鳥山としては描いてて楽しい(ハズだった)爺さんと戦車が描きたいというところから物語を構成していったが、ディティールの複雑さなどから「かくして私は自ら地獄に落ちていった」と語るなど、楽しいだけの作品ではなかったようである。
ストーリーは鳥山作品では『謎のレインジャック』『MAD MATIC』『PINK』などで度々用いられるモチーフである「乾燥地帯に雨が降らない」という物語の集大成的なものとなっており、悪魔の王子ベルゼブブと初老の人間ラオ(シバ)と共に幻の水源を探す旅に出る、というもの。
悪魔の王としてダーブラに酷似したキャラクターも登場したり、終盤には僅かながらバトル要素も存在する。
2022年12月に23年の時を経て映像化されることが発表された。これに合わせてドラゴンボール完全版やネコマジン完全版と同一のフォーマットで完全版コミックスが発売され、連載当時の資料やネームなどの未発表のマテリアルが幾つか解禁された。
2023年8月18日に劇場用アニメとして全国映画館で公開。夏休み映画が多く公開された時期のため、やや苦戦しているものの、観客からの評判は上々。
映画版は概ね原作に沿っているものの、所々アレンジはされており、原作版で特に機能しなかった設定や台詞はカットされたほか、特定の商品名も削られており、通貨の単位もドラゴンボールと同じゼニーになっているなどの違いもある(漫画の通貨単位は円)。また、中盤~終盤戦にかけては大きく変更され、ゼウ大将軍が諸悪の根源であることがより強調され、ラストバトルやラオとの決着戦も大きく異なっている。
2024年3月20日から配信アニメ『SAND LAND: THE SERIES』がディズニープラスで独占配信を開始。映画版を基に新しいシーンなどを追加して再構成した「悪魔の王子編」と新たなストーリーである「天使の勇者編」が配信される。
2024年4月にはPS4/PS5、Xbox Series、Steamなどでゲーム版が発売される。
関連動画
関連コミュニティ・チャンネル
関連リンク
- 『SAND LAND』project公式ポータルサイト
- 映画『SAND LAND(サンドランド)』公式サイト
- ゲーム『SAND LAND(サンドランド)』 | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
- 『SAND LAND: THE SERIES』公式サイト