中堅手(センター)とは、野球・ソフトボールにおいて左翼手と右翼手の間の外野を守備する外野手。守備番号は8。
概要
捕手・二塁手・遊撃手と並び、守備の軸となるセンターラインの一角をになう外野の要。他の外野手との最大の違いはその守備範囲の広さである。レフトとライトの中間に守備位置があることから、どちらに飛んだ打球でも捕球、またはカバーに走る必要があり素早い動きが要求されるため、二塁手・遊撃手と共に俊足の選手が守りにつくことが多い。
また野球場はホームからライト・レフトポールまでの距離よりも、ホームからセンターのフェンスまでの距離のほうが長い(距離にして20m前後の違いがある)ため、フェンスからバックホームするためにはとんでもない強肩でなければならない。そのため右翼手と同様肩の強さに秀でた選手が求められるのが中堅手の特徴である。
このように強肩が求められるポジションではあるが、俊足であれば守備範囲でカバーできる、または右翼手の方が強肩が求められることなどから、どちらかと言えば俊足であることに重きが置かれているようである。弱肩でありながら俊足を活かした好守備を見せた選手と言えば、元阪神の赤星が有名だろう。
もちろん肩と足が両方揃っていれば言うことは無く、そうした選手は外野における守備の名手として語られることも多い。よく名前があがるセンター守備の名手と言えば、新庄剛志・秋山幸二・飯田哲也などであろうか。
センターを守ることが出来る選手は前述の様に高い守備力を持っていることが多いため、チーム事情に応じて右翼・左翼の守備に就くことも良くある。また同様にWBCやオールスターなど高い能力の選手が集まる機会においては、本来のチームでセンターを守っている選手がライト・レフトの守備に就くことも多い(WBC2009においてレフトの守備に就いた青木宣親など)。
ある程度以上の俊足であることが求められるため、遊撃手や二塁手同様にリードオフマンか下位打線の選手が多く、クリーンナップを打つ場合も3番打者である場合が大半。4番や5番を打つ中堅手は元巨人のウォーレン・クロマティや松井秀喜などの例はあるが稀である。
主な中堅手(※2012シーズン終了時のデータ)
現役(2012年の主力選手 ※球団情報が捕手・内野手の選手も含む ※先発30試合以上)
- 長野久義 (読売ジャイアンツ) (B9,GG)
- 松本哲也 (読売ジャイアンツ)
- 大島洋平 (中日ドラゴンズ) (B9,GG)
- 上田剛史 (東京ヤクルトスワローズ)
- 雄平 (東京ヤクルトスワローズ)
- 赤松真人 (広島東洋カープ)
- 天谷宗一郎 (広島東洋カープ)
- 丸佳浩 (広島東洋カープ)
- 大和 (阪神タイガース)
- 柴田講平 (阪神タイガース)
- 荒波翔 (横浜DeNAベイスターズ) (GG)
- 陽岱鋼 (北海道日本ハムファイターズ) (GG)
- 秋山翔吾 (埼玉西武ライオンズ)
- 長谷川勇也 (福岡ソフトバンクホークス)
- 柳田悠岐 (福岡ソフトバンクホークス)
- 聖澤諒 (東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 岡田幸文 (千葉ロッテマリーンズ)(GG)
- 坂口智隆 (オリックス・バファローズ)
元中堅手、中堅を守ることもある選手
- 糸井嘉男(北海道日本ハムファイターズ) ※元中堅手。現在は右翼手
- 栗山巧(埼玉西武ライオンズ) ※元中堅手。現在は左翼手
- 城所龍磨(福岡ソフトバンクホークス) ※本職。スタメンでは滅多に出場せず、試合終盤の守備固めで中堅を守る
- 鉄平(東北楽天ゴールデンイーグルス) ※元中堅手。現在は主に左翼手
- イチロー(シアトル・マリナーズ) ※本職は右翼手だが、中堅手での出場も多い
- 松井秀喜(オークランド・アスレチックス) ※巨人時代は主に中堅手。メジャーでは左翼か指名打者。
OB
架空選手(作品名順)
- 明智球八(アストロ球団)
- 泉孝介(おおきく振りかぶって)
- 菊坂胡蝶(大正野球娘。)
- ピノ(ファミスタシリーズ)
- 兎丸比乃(Mr.FULLSWING)
- パトリシア・エドワーズ(メイプル戦記)
- 関川秀太(ROOKIES)