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29球Agent

ディレイルド 脱線の29球Agentのレビュー・感想・評価

ディレイルド 脱線(2018年製作の映画)
3.3
ごった煮闇鍋B級映画で、私は大好物なんですけど。一粒で3度美味しいし。けど、ごった煮系は一般的に評価低いんですよね。

始まりは、電車内で行われる推理ゲームを楽しむミステリートレインなのですが、話がある程度進んでいくと
実は強盗が乗り込んでおり一気にアクション映画へと変わります。
これでジャンルは落ち着くのかと思いきや、副題通り電車は脱線し川へ転覆。
車内から脱出できるかのサバイバル映画の様相を呈しながら、またまた変化し、誰もが予想できなかったモンスターパニック映画となります。
ちなみにクリーチャーの造形はあのヴェノムにそっくりです。

実はこの映画、それで「やっと落ち着いてくれたかー」と一安心なんかできず、最後の結末で遂にあの空前絶後オチを披露してくれます。
このオチでなぜこの作品に終始一貫して流れていた雰囲気がクラシカルなのか合点がいくのです。
そのあたりの辻褄合わせ的な演出は見事です。
ころころ二転三転と変化していくのですが、なぜかテンポは緩く間が少々悪いのです。
古い映画に似せた特有のテンポの遅さ、急がば回れ精神でゆーったり見せてくれます。
ごった煮映画で人を選ぶ映画ですが、TWAなのにクオリティは高いですよ。
しかも多分エンドロールの流し方からTVムービーだと思います。

勿論、我らがランス・ヘンリクセン隊長は主役じゃなく顔見せ程度です。
ごった煮B級ホラーで一粒で何度も美味しさ味わいたい欲張りの方限定で楽しめるでしょう。
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