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『偸盗』
ふりがな文庫
『
偸盗
(
ちゅうとう
)
』
「おばば、猪熊のおばば。」 朱雀綾小路の辻で、じみな紺の水干に揉烏帽子をかけた、二十ばかりの、醜い、片目の侍が、平骨の扇を上げて、通りかかりの老婆を呼びとめた。—— むし暑く夏霞のたなびいた空が、息をひそめたように、家々の上をおおいかぶさっ …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1917(大正6)年4、7月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間39分(500文字/分)
朗読目安時間
約2時間44分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
爺
(
おじ
)
斑
(
はだら
)
蛇
(
ながむし
)
婢女
(
みずし
)
楚
(
すわえ
)
後
(
しりえ
)
白
(
じろ
)
寝
(
いね
)
灯
(
ともし
)
忙
(
いそがわ
)
痘瘡
(
いも
)
背
(
そびら
)
間
(
かん
)
大寺
(
だいじ
)
執拗
(
しゅうね
)
燕
(
つばくら
)
空
(
くう
)
上下
(
じょうげ
)
高
(
だか
)
未
(
ひつじ
)
頭
(
こうべ
)
痘瘡
(
もがさ
)
一時
(
ひととき
)
一町
(
いっちょう
)
水光
(
すずびか
)
楽
(
らく
)
驍勇
(
きょうゆう
)
格好
(
がっこう
)
柄
(
つか
)
木
(
ぎ
)
斑々
(
はんぱん
)
情人
(
おとこ
)
面
(
めん
)
角
(
つの
)
小刀
(
さすが
)
間
(
けん
)
踵
(
くびす
)
妻
(
め
)
咽
(
のど
)
唾
(
つ
)
啖
(
たん
)
鋒
(
きっさき
)
大船
(
おおぶね
)
被衣
(
かずき
)
疫病
(
えやみ
)
白
(
しら
)
猿臂
(
えんび
)
皮子
(
かわご
)
眉目
(
みめ
)
牛車
(
ぎっしゃ
)
糞
(
ふん
)
紅
(
べに
)
沙金
(
しゃきん
)
水面
(
みのも
)
気色
(
きしょく
)
楹
(
たるき
)
梁
(
うつばり
)
舁
(
か
)
暗
(
やみ
)
葛巻
(
つづらま
)
蒲簾
(
かますだれ
)
蓬原
(
よもぎはら
)
蓮
(
はちす
)
藁沓
(
わろうず
)
操
(
みさお
)
戸
(
ど
)
愛着
(
あいじゃく
)
蟇
(
ひき
)
得
(
う
)
形
(
かた
)
平文
(
ひらもん
)
干
(
ひ
)
貌
(
かたち
)
賭博
(
ばくち
)
越
(
こし
)
寂然
(
せきぜん
)
跳
(
おど
)
蹴上
(
けあ
)
太刀
(
だち
)
大路
(
おおじ
)
逆撃
(
さかう
)
大事
(
おおごと
)
通
(
かよ
)
造作
(
ぞうさく
)
間
(
あいだ
)
刃
(
は
)
丹塗
(
にぬ
)
面
(
つら
)
京
(
きょう
)
中肉
(
ちゅうにく
)
雲
(
ぐも
)
介
(
すけ
)
鮠
(
はえ
)
饒舌
(
じょうぜつ
)
鏘然
(
そうぜん
)
一声
(
いっせい
)
千本
(
せんぼん
)
頸
(
うなじ
)
先手
(
せんて
)
傀儡
(
くぐつ
)