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“掃除”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうじ64.6%
さうぢ29.1%
さうじ1.9%
そうぢ1.9%
さうぢよ1.3%
はらひのぞ0.6%
サウヂ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「申（もう）し上げます。町はもうすっかり掃除（そうじ）ができてございます。人民（じんみん）どもはもう大悦（おおよろこ）びでお布令（ふれ）を待（ま）たずきれいに掃除（そうじ）をいたしました」
四又の百合 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)
「隣の庭の藪（やぶ）の中にありましたよ。ろくに掃除（さうぢ）をしない上に、草がひどいから、虫も蛇も出さうで、難儀な搜しものでしたよ、親分」
銭形平次捕物控：279 持参千両 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
よし子は障子を閉（た）てゝ、枕元へ坐（すは）つた。六畳の座敷が、取り乱（みだ）してある上（うへ）に、今朝（けさ）は掃除（さうじ）をしないから、猶（なお）狭苦（せまくる）しい。女は、三四郎に
三四郎 (新字旧仮名) ／ 夏目漱石(著)
十六日（にち）の朝（あさ）ぼらけ昨日（きのふ）の掃除（そうぢ）のあと清（きよ）き、納戸（なんど）めきたる六疊（でう）の間（ま）に、置炬燵（おきごたつ）して旦那（だんな）さま奧（おく）さま差向（さしむか）ひ、今朝（けさ）の新聞（しんぶん）おし開（ひら）きつゝ、政界（せいくわい）の事（こと）、文界（ぶんくわい）の事（こと）、語（かた）るに答（こた）へもつきなからず
われから (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)
〔評〕南洲壯時（さうじ）角觝（かくてい）を好み、毎（つね）に壯士と角す。人之を苦（くる）しむ。其守庭吏（しゆていり）と爲るや、庭（てい）中に土豚（どとん）を設（まう）けて、掃除（さうぢよ）を事（こと）とせず。
南洲手抄言志録：03 南洲手抄言志録 (旧字旧仮名) ／ 秋月種樹、佐藤一斎(著)
「我が国家開闢（かいびやく）より以来（このかた）、君臣の分定まりぬ。臣を以て君と為（す）ること未（いま）だ之（こ）れ有（あ）らざるなり。天（あま）ツ日嗣は必ず皇緒を立てよ。無道の人は宜しく早く掃除（はらひのぞ）くべし。」
二千六百年史抄 (新字旧仮名) ／ 菊池寛(著)
然（シカ）ウ而（シテ）、ヤガテ退城ノ後ハ、信長公ノ御成（オナリ）アツテ、御見物ナサルベシ、其意ヲ存ジテ、退去ヲ前ニ、端々（ハシバシ）普請（フシン）掃除（サウヂ）ヲ申シツケ、表ニハ弓鉄砲ノ兵具、ソノ員（カズ）ヲ懸並（カケナラ）ベ、内ニハ資財雑具ヲ改メ
新書太閤記：06 第六分冊 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)