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“関”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
かま28.0%
せき24.4%
かか17.2%
かかわ14.2%
かん4.7%
かかは2.6%
かゝ1.3%
かゝは1.1%
あづか0.6%
かかずら0.6%
くわん0.6%
セキ0.6%
下関0.6%
あず0.4%
あづかる0.4%
0.4%
あづ0.2%
かかわら0.2%
かも0.2%
さは0.2%
せく0.2%
そき0.2%
とざ0.2%
はか0.2%
まち0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自身は偉い哲人ださうだ——詭弁家になつてもかまはない、あいつのノートを借りてこの際ソークラテスを少々研究してやらうか——。
夏ちかきころ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
(今度も軽井沢かるゐざは寐冷ねびえを持ち越せるなり。)但し最も苦しかりしは丁度ちやうど支那へ渡らんとせる前、しもせきの宿屋に倒れし時ならん。
病牀雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
払い落せば滝川どのの勝だ……もとより武道の試合であれば、勝敗にかかわらず後日に遺恨を含まぬこと、立会いの者一同証人でござる
備前名弓伝 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「なにを馬鹿な、おまえは疋田を去られたのだぞ。どんなことが起ろうと疋田とはもうかかわりはないのだ。いいから向うへ退っておれ」
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
10 これにわが法度のりを定めかん及び門を設けて、11 いわくここまでは来るべし、ここを越ゆべからず、なんじ高浪たかなみここにとどまるべしと。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
御主おんあるじの「ぐろおりや」(栄光)にもかかはる事ゆゑ、日頃親しう致いた人々も、涙をのんで「ろおれんぞ」を追ひ払つたと申す事でござる。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
所が最後に一つ、今度はまだ十三四の弟子が、やはり地獄変の屏風の御かげで、云はゞ命にもかゝはりねない、恐ろしい目に出遇ひました。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そのいかなる意味の復讐にかゝはらず、人間の心血を熱して、或は動物の如く、或は聖者の如く、人を意志の世界に覚めしむるはあやし、あやし。
復讐・戦争・自殺 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
我が生ける間の「明」よりも、今ま死するきはの「薄闇うすやみ」は我に取りてありがたし。暗黒! 暗黒! 我が行くところはあづかり知らず。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
「決して、馬鹿合戦にかかずらうなと、私たちの郎党は、町の外へ、立ち退かせておきました。——兄者人、お帰り下さい」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えうするに娘が内職ないしよくするは親に関することなく妻が内職ないしよくは夫にくわんすることなし、一経営上けいえいじやう全くこれは別口べつくちのお話とも申すべきものにそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
大和にとつては大和の国、河内にとつては河内の国の大関オホゼキ。二上の当麻路タギマヂセキ——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
京にハ三十日もおり候時ハ、すぐ長崎へ庄次郎もともにかへり候間、其時ハかならず/\下関鳥渡ちよつとなりともかへり申候。御まち被成度候。
家の者は一切を伯爵から口止めされたという事で、それについての面接はみんな前警保局長だった岡喜七郎氏があずかっている。その話によると
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
大江は 菅原家とともに 朝廷てうてい累世だい/\する儒臣じゆしんなり。しかるに 菅神を崇称あがめたゝへたる事くだんの文の如し。是以こゝをもつてすべて文道にあづかる者此 御神をあがめざらんや、信ぜざらんや。
片親の父に相談してみても物堅い老舗の老主人は、そんな赤の他人の白痴などにまっても仕方がないと言って諦めさせられるだけだった。
みちのく (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
まことに朕が訓導くんだうあきらかならざるにりて、民多く罪に入れり。めは一人ひとりに在り。兆庶てうしよあづかるにあらず。宜しく寛宥くわんいうを存せ令めて仁寿にんじゆのぼらせ、瑕穢かゑたらしてみずかあらたにする事を許すべし。天下に大赦だいしやし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
突然牧瀬はつか/\立つて行つて、今までの話題にかかわらせぬやうな、またその続きのやうにも、池のなぎさに祈る人のやうにひざまずいた。そして歳子をも促してさうさせた。澄む水に二人の顔が写つた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
ちとお答えに窮しますな。……いや何、かもうまい。じつは主人高氏には、何やら結願けちがんのあるらしくて、それのかなうまでは、門松を
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いそかみふるとも雨にさはらめや妹に逢はむと云ひてしものを」(巻四・六六四)。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
シカシまだまだこれしきの事なら忍んで忍ばれぬ事も無いが、茲処ここに尤も心配で心配でたえられぬ事が一ツ有る。ほかでも無い、この頃叔母がお勢と文三との間をせくような容子が徐々そろそろ見え出した一で。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
なこそのそき
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
されどいかがしてこれを五一せいし得ん。只いへごとに五二暮をかぎりて堅くとざしてあれば、近曾このごろ国中くになかへも聞えて、人の往来いききさへなくなり侍るなり。
百官をべ、万機を行ない、天下をはかもうする者、太政大臣だじょうだいじんの上に坐し、一ノ上とも、一ノ人とも、一ノ所とも申し上ぐる御身分、百せいの模範たるべきお方であるはずだ。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼は瞳を凝らして三頭みつがしらから鋩子先ぼうしさき、物打ち、かさね、まちと上下に見直してみたが、見れば見るほど、青江、それも為次ためつぐどころの比較的あたらしい作とし観じられない。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)