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M82 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
M82[1]
Messier 82
M82 (2024年撮影、JWST、NIRCam)
M82 (2024年撮影、JWST、NIRCam)
仮符号・別名 NGC 3034[1]
星座 おおぐま座
見かけの等級 (mv) 8.41[1]
視直径 5.070' × 1.622'
分類 相互作用銀河[1]、I0edge[1]
発見
発見日 1774年12月31日[2]
発見者 ヨハン・ボーデ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  09h 55m 52.430s[1]
赤緯 (Dec, δ) +69° 40′ 46.93″[1]
赤方偏移 0.00073[1]
視線速度 (Rv) 219km/s[1]
距離 1200万光年[2](約3.7Mpc)
M82の位置
M82の位置
他のカタログでの名称
葉巻銀河[3],
Cigar Galaxy[1],
UMa A[1]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 星図 09h 55m 52.430s, +69° 40′ 46.93″

M82 (NGC 3034) は、おおぐま座にある不規則銀河。距離は1200万光年。

概要

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双眼鏡では小さくぼんやりと見える。口径5cmの望遠鏡では、細長い姿を見ることができる。6cmの望遠鏡では、周辺のでこぼこや片方が明るいのが分かってくる。中心部の複雑な様相は、この口径でも観察できる。4インチ屈折でマラスは「非常に多くの大小様々の明るい光点が示され、正しく諸うつつする宇宙の様相を思わせる」とした。M81の丸い形との対照が面白い。その形から葉巻銀河[3] (Cigar Galaxy[1]) ともいう。

M81とM82はM81銀河団と呼ばれる同一の銀河団に所属しており、お互いの銀河の中心核は15万光年しか離れていない[2]。数千万年前、M81とM82は接近遭遇し、M82は巨大なM81の重力の影響を受けて変形させられている[2]

M81に近接されたためにスターバーストが引き起こされているスターバースト銀河である。また中心部から極方向に向かって、電離した水素ガスが吹き出している。これは「スーパーウィンド」という。

チャンドラX線観測衛星により、中心部から600光年離れたところからX線が観測された。X線源には、太陽の約500倍の質量を持つ中型ブラックホールがあると考えられている。

観測史

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1774年ヨハン・ボーデM81と同時に発見した[2]。ボーデは「星雲状の光斑で青く楕円」としている[4]1781年シャルル・メシエは「星のない星雲でM81に先行、M81ほどはっきりしない。望遠鏡で同じ視野にみえる。端に微星があり、微かで全体がのびている」とした[4]ジョン・ハーシェルは「非常に大きく明るく、腕が出ている」としている[4]。スミスは「長くて狭く、北端が明るく、M81より青白い」と記した[4]1871年ロス卿は「ボーデの星雲。奇妙に曲がりくねった腕がある」とした。

画像

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M82. 2015年12月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2014年1月23日). “Messier Object 82”. SEDS. 2015年12月30日閲覧。
  3. ^ a b メシエ天体ガイド:M82”. AstroArts. 2015年12月30日閲覧。
  4. ^ a b c d Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年10月21日). “Messier 82 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2015年12月30日閲覧。

関連項目

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