人は一生のうち、約3割の時間を睡眠に費やしていると言われており、毎日の生活を充実させるうえで、睡眠の質を高めることは欠かせません。ところが実際には、理想的な睡眠を取れている人ばかりではありません。そこで、睡眠の質を改善する手段のひとつとして、寝具の買い替えを提案します。本企画では、睡眠中の体への負担を大きく左右するマットレスの選び方をプロが解説します。
<監修>:インテリアアドバイザー 村野友明氏
大塚家具などを経て、HelloInteriorを共同創業。COOとしてフロント業務、顧客対応、サービス構築、運営などを 担当。現在は、インテリアのセレクトショップで事業責任者をしながら、インスタグラムを中心としたSNSでさまざまな情報を発信している。著名人や富裕層を中心にさまざまなテイストのインテリアを提案し、その実績は3,500件超。
2023年よりインテリアの教育事業である「村野塾!」を立ち上げ運営。参加人数100名を超えるインテリアコミュニティも運営する。 保有資格は、「スリープアドバイザー」「整理収納アドバイザー」「エルゴノミックアドバイザー」「ホームステージャー」など。
マットレスは、そのクッション素材や構造によって「コイルマットレス」と「ノンコイルマットレス」に大別できます。このうちノンコイルマットレスは「低反発」「高反発」「ファイバー」「ラテックス」などの種類に分けられます。
また、マットレスや布団の上に敷いてクッション性を高める「トッパー」もあります。まずは、それぞれの寝心地の違いや、メリット・デメリットを解説します。
コイルマットレスは、ノンコイルマットレスに比べて通気性や耐久性にすぐれており、カビが生えにくく長持ちすることがあります。マットレスの内部にコイルを備え、ウレタンなどのクッションを複層に組み合わせているのが特徴です。
コイルマットレスを選ぶ場合、厚さが20cm以上あるものがおすすめ。25cm以上になるとさらに体圧分散性にすぐれ、寝心地がよくなりますが、価格が一気に跳ね上がります。
コイルマットレスはノンコイルマットレスに比べて価格が高めで、、基本的に据え置きで使います。なお、コイルマットレスには、ポケットコイルマットレスとボンネルコイルマットレスがあります
【ポケットコイルマットレス】 独立した点で体を支えるから体圧分散性が高い
ポケットコイルマットレスとは、コイルスプリングを不織布の袋に入れて敷き詰めたもの。1つひとつの独立したコイルが点で体を支えるので、複数人で寝ても振動が伝わりにくいです。
コイルが多いほうが支える点が多くなりますが、一概にコイルが多いほうがクッション性にすぐれているとは言い切れません。コイルが体を隙間なく支え、しっかりと体圧分散をしてくれるかが大事です。
【ボンネルコイルマットレス】 面で体重を支えるから寝返りが打ちやすい
ボンネルコイルマットレスとは、複数のコイルスプリングを連結させてまとめたものです。連続したコイルによって面で体の重みを支えるので寝返りが打ちやすいのがメリット。体格ががっちりしていて、硬さのあるマットレスを好む人にはおすすめです。
ボンネルコイルは体の重さを面で支えるため、ポケットコイルのような凹凸のクッションではありません。そのため、体の凹凸が多い横向きの寝姿勢にはポケットコイルのほうがフィットすると言えます。
低反発マットレスとは、高密度なスポンジ状の素材でできており、押し込んだときの跳ね返りが遅いものをさします。体のラインにフィットして圧力を分散するので、包み込まれるような寝心地です。ただし蒸れやすく、寒いと硬く、暖かいとやわらかくなるなど、使用時や収納時の温度で状態が変化しやすいのがデメリット。
低反発マットレスは安定感があるので、睡眠中にあまり寝返りを打たない人には快適に感じられるでしょう。なお、低反発と高反発はあくまで弾力の違いを指し、やわらかさとは異なる概念となります
高反発マットレスは、低反発マットレスと素材の密度などが異なり、押し込んだときの跳ね返りが速いものをさします。そのため寝返りが打ちやすいのがメリット。また、低反発マットレスより通気性が高く、製品寿命も長いので、最近は高反発マットレスのほうが好まれる傾向にあります。
「反発力の強い高反発マットレスは、がっちりした体格の人や、マットレスに体がうずまる感覚が暑苦しく感じられる人にもおすすめです」
マットレス選びのポイントは、大きく分けて下記の6つです。それぞれの項目について、製品比較の目安を解説していきます。
マットレスの設置スペースが広い場合は、なるべくサイズが大きいマットレスがおすすめ。人は一般的に、体の大きさと比べて広い寝具で寝たほうがリラックスしやすく、睡眠の質を高められると言われています。
特に、夫婦や大人と子どもが一緒に寝る場合は、隣で寝ている人への振動が気になり、どうしても広いマットレスが必要になります。
また、広さに余裕のあるマットレスのほうが、腕や脚を広げたり、寝返りを打ったりしやすくなります。人は睡眠中に20回以上の寝返りを打つと言われていますが、広いと寝返りが打ちやすくなり、体への負担も抑えられます。
目安として、平均的な日本人男性が1人で寝る場合は、セミダブルサイズ以上を選ぶのがベター。夫婦で一緒に寝る場合はダブルやクイーン、キングサイズ、もしくはシングルやセミダブルのマットレスを並べて使うとよいでしょう。
なお、マットレスを並べて使う場合は、高さを揃えましょう。寝返りを打つ場合、段差があると、睡眠の弊害になる可能性があるためです。
マットレスの広さの目安は、セミシングルサイズが幅83〜85cm、シングルサイズが幅96〜99cm、セミダブルサイズが幅120〜124cm、ダブルサイズが幅140〜144cm。ダブルサイズ以上はワイドダブル、クイーン、キングなど。ただし、メーカーによりサイズの呼称や大きさはまちまちです
マットレスを選ぶうえで重要な「体圧分散性」とは、マットレスに横になったときに、重心が1か所に集中することを防ぎ、体にかかる負担を軽減することをさします。まず、体圧分散が適切にできているかを見極めるうえで、理想的な寝姿勢を理解しておきましょう。
人は、直立したときに、首と腰の2か所にゆるやかなS字カーブができる姿勢を維持することが理想です。仰向け寝の場合、直立状態からそのまま横に倒れた姿勢を維持できると体への負担が少なく、横向き寝の場合はマットレスと背骨が平行に一直線になると負担が少なくなります。
体圧分散性にすぐれ、理想的な寝姿勢を維持できるマットレスを使用すると、冷え性や疲労回復に効果が期待できます。
体圧を分散するコイルの一般的な配列は「並行配列」と「交互配列」。並行配列のほうが交互配列よりも隙間が出やすく、体を支える面が狭くなります。そのため、体全体をしっかり支えるマットレスを選ぶなら、交互配列のものを選ぶとよいでしょう
なお、仰向け寝の場合は、マットレスが体の各部をしっかりと受け止め、腰の部分とマットレスの間に隙間がないか、呼吸をしたときにお腹に力が入っていないかに注意してください。マットレスがやわらかすぎて腰が沈み込むようだと、腰痛の原因になることもあります。また、横向き寝の状態では、肩に負担がかかりすぎないことが重要です。
体圧の分散が適切にできていると、胸が開きやすくなって呼吸がしやすくなり、血流にもよい効果を与えてくれるものと考えられています。
「自分の眠っている間の姿勢をすべて把握するのは困難ですが、人は入眠から30分後までの姿勢が睡眠全体の5〜6割を占めると考えられており、入眠時に好んで取る姿勢が睡眠時の姿勢の目安になります」
マットレスを床に直置きで使ったりする場合は、マットレスが蒸れやすくないか、カビが生えやすくないかに注意。通気性については、一般的にコイルマットレスのほうが高く、低反発マットレスより高反発マットレスのほうがすぐれる傾向にあります。
なお、マットレスは床に直置きするより、ベッドフレームに置いて使ったほうが高い通気性を保てます。その場合、マットレスの接地面に当たる床板はすのこがおすすめです。 予算的にベッドフレームを購入できない場合は、、価格が安い折りたたみ式のすのこベッドを購入して使用するのでも十分です。
寝床の温度や湿度も睡眠の心地よさを左右する大きなポイント。一般的に、人の平熱より少し低い33℃程度の温度で、50%前後の湿度に保つのが心地よいと考えられています
マットレスは決して安い買い物ではないだけに、へたりにくさなどの耐久性や製品寿命を想定するのも重要です。耐久性については「D(密度)」値で記載されているものが多くなっています。この数字が大きいほうが耐久性は高いと言われていますが、あくまでこれは目安として考えてください。
コイルマットレスなら製品寿命は10年以上が目安ですが、仕様面ではコイルの太さや作りがポイントになります。コイルの線径が太く、強度加工されたものは耐久性が高いと言えます。
マットレスは、高価格のものほどコイルの線径や強度がよく考えられているため、マットレスの耐久性は価格に比例することが多くあります。単純に寝心地だけで比較すると、価格差ほどの違いがわからないこともありますが、耐久性は価格に比例しやすいことを覚えておくとよいでしょう。
ノンコイルマットレスなら製品寿命は5〜7年程度が目安。低反発マットレスより高反発マットレスのほうが、耐久性の点で多少は有利と言えます。
なお、コイルマットレスはコイルと詰め物などを分別する必要があり、簡単に処分できないので、購入時に捨て方もチェックしておきましょう。ただし、コイルマットレスでも一部の製品には自分で分解しやすい構造のものもあります。
設計の自由度が高いコイルマットレスの場合、コイルの直径や配列によってへたりにくさに差が出ます。コイルの作りや線径が公表されている場合は、しっかりと確認しておきましょう
マットレスは長時間体に触れるものですが、洗えないものが大半です。寝る人の汗や皮脂などが付着したり浸透したりするため、ダニやカビが発生しやすくなります 。それだけに、防臭加工や抗菌加工などが施されている製品は価値があります。
表面に防ダニ加工が施されていたり、ダニやカビが発生しにくい素材を用いていたりするマットレスも多くあります。小さいお子さんが寝る場合や、アレルギーのある人向けなどさまざまな付加機能がありますので、自分に合った機能が付いたものを選ぶとよいでしょう。
付加機能が豊富なマットレスでも、こまめなケアは忘れずに。マットレスのケアについては、マットレスの上下と裏表を変えて寝る面をローテーションしたり、マットレスを立てかけて空気の入れ替えをしたりするのが基本。立てかけるのが大変であれば、マットレスを押して空気の入れ替えをするだけでも効果はあります。
人は睡眠時にコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われており、その汗の多くが湿気としてマットレスにこもってしまいます。布団乾燥機で乾かしたり、掃除機でゴミやダニを吸い取ったりするだけでも心地よさが断然違います
マットレスは、安いものから高いものまで価格がピンキリ。また、マットレスの寝心地は、敷きパッドやシーツとの組み合わせでも変わってきます。こうした組み合わせも考えると、予定していたより費用がかかることも。そのため、予算内でなるべくコスパの高いマットレスを選ぶのもひとつのポイントです。
初めてのマットレスで、それなりによい寝心地を求めるなら、シングルサイズで3万円程度がひとつの目安。さらにワンランク上なら5万円前後、より寝心地にこだわるなら10万円以上のマットレスがおすすめです。老舗ブランドのマットレスは基本性能が高く、クッション性 で多くのバリエーションから選べるよさがあります。また、新興メーカーの価格が安いマットレスにも、気持ちのよい寝心地が得られる製品が増えています
機能性や耐久性などがコストに反映されることは多いですが、高価だからといって必ずしも寝心地が好みに合うとは限りません。大事なのは、自分の体や睡眠のスタイルなどに合うかどうかです。
「最近では、期間限定で無料お試しや返金保証をするマットレスブランドもあるので、試してみるのもおすすめです。保証期間や保証内容はメーカーによって異なりますので、しっかりと確認しておくことが重要です」
ここでは、高コスパな国内メーカー製品から、国内外の高級ホテルでも採用されている一流メーカー製品まで、おすすめ製品をタイプ別に紹介。プロによる評価や評点も行いました。
緻密に編み上げられた1本の鋼線「高密度連続スプリング」が面で体全体を支え、理想的な寝姿勢と寝返りのしやすさを実現。スプリングに継ぎ目がない中空構造で通気性が高いのに加え、詰め物に吸湿発散性と保温性にすぐれた羊毛を用いているため、一年中快適です。防ダニ・抗菌防臭加工も施されています。
【基本スペック】
厚さ:約24cm
クッション素材:高密度連続スプリングほか
サイズ:セミシングル/Yサイズ/シングル/セミダブル/ダブル/ワイドダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:5/耐久性:5/機能性:4/コスパ:5/総合評価4.6
「フランスベッドならではの『高密度連続スプリング』が体の重さをしっかり支えます。硬めのクッションが好みで、入眠時に仰向け寝が多い人ならこれでしょう。伸縮性が高い表面のニット生地が、体をやさしく包み込んでくれます。横向き寝が多い人には少し硬く感じられるかもしれません」
ポケットコイルと高反発ウレタンが組み合わされており、外周部の強度を高めることでクッション性と耐久性の高さを両立。抗菌防臭加工やホルムアルデヒドの発生を抑える加工が施されており、衛生面でもすぐれています。
【基本スペック】
厚さ:約20cm
クッション素材:ポケットコイル、形状記憶スポンジほか
サイズ:セミシングル・ショート/セミシングル/シングル/セミダブル/ダブル/クイーン
【村野氏の評価】
体圧分散性:5/通気性:3/耐久性:5/機能性:4/コスパ:5/総合評価4.4
「マットレス外周のコイル径を太くした『エッジサポート』が、腰かけたりするときの形崩れを防ぎ、マットレスの端に寝たときも支えてくれるので、寝ているときにマットレスから体が落ちにくくなっています。また、コイルの径が太いため、耐久性にもすぐれています。コスパは圧倒的に高いです」
厚さ約27cmと肉厚で、体の凹凸や体圧に応じて反発力が変化する「ポスチャーテックコイル」や複数のクッション、表地の特殊キルト加工などにより、体型や体重を問わず最適な寝心地が得られるように工夫されています。米国メーカー製品ですが、日本国内で製造されています。
【基本スペック】
厚さ:約27cm
クッション素材:ポケットコイル、ウレタンほか
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル/ダブルワイド
【村野氏の評価】
体圧分散性:5/通気性:4/耐久性:5/機能性:3/コスパ:4/総合評価4.2
「シーリー独自の『ポスチャーテックコイル』が魅力。トップのコイルで体圧分散と振動軽減を図り、ベースのコイルで安定感を高める構造です。ただし、価格を考えるともう少し機能性がほしいところ」
ポケットコイルを450個用い、詰め物としてウレタンフォームなどを重ねることで、体圧分散性を高めています。購入時はロール状に圧縮梱包されており、室内への搬入が楽々。また、処分も簡単。コイルとそのほかの部分をはがして分解できるので、分別して処分※できます。
※処分方法は自治体により異なります。各自治体までお問い合わせください。
【基本スペック】
厚さ:約15.5cm
クッション素材:ポケットコイルほか
サイズ:シングル/セミダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:5/耐久性:4/機能性:4/コスパ:4/総合評価4.2
「価格と包装のコンパクトさが魅力の入門者向けモデル。初めてコイルマットレスを試してみたい人にはおすすめできる製品です。分解して処分できるのも画期的ですね。ただし、側面の生地がやわらかく、しっかりとしたボックス構造になっていないため、寝ているときの安定感はもう一歩」
高級ホテルでもよく採用されている高品質な国産マットレス。マットレスの中央部分のコイルが交互配列になっており、腰回りの重い部分をしっかりと支えるため、心地よいフィット感が得られます。ポケットコイルにはJIS規格で最高品質の線材を用いており、高級ブランドのマットレスとして手頃な価格ですが、すぐれた耐久性を実現しています。
【基本スペック】
厚さ:約23cm
クッション素材:ポケットコイル、ウレタンフォームほか
サイズ:ユーティリティシングル/パーソナルシングル/ シングル/ セミダブル/ダブル/クイーン1/ 163サイズ
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:4/耐久性:5/機能性:3/コスパ:4/総合評価4.0
「高級ブランドのマットレスとしては手頃な価格ながら、耐久性と機能性にすぐれるのはサータのマットレスの魅力。クッションの量が少なく、硬めのマットレスです。仰向け寝が好みの人にはおすすめですが、横向き寝が好みでクッション性を求める人には少し硬めに感じられるはず」
マットレス上部に5層構造のピロートップを備えており、ホテルのマットレスのようなふんわりとしたやわらかい寝心地が楽しめます。ポケットコイルの線径がゾーン別に異なっており、最も重さのかかる腰部分を太くすることで、体圧分散性を高めています。防菌・防臭・防ダニ加工済みで清潔性にも配慮されています。
【基本スペック】
厚さ:23cm
クッション材:ポケットコイル、低反発ウレタンほか
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:3.5/耐久性:3.5/機能性:4/コスパ:5/総合評価4.0
「頭、腰、足の3ゾーンでコイルの線径を変えるマットレスは多くありますが、線径が約1.8mmと約2.0mmの太さのものは数少ないです。ふんわりとしたやわらかさのピロートップとしっかりとした硬さのポケットコイルを組み合わせることにより、仰向け寝、横向き寝ともに安定した寝姿勢が保てます。この作りのよさで2万円を切る価格は魅力的。高級ホテルのマットレスのような寝心地を手軽に楽しみたい人におすすめです」
クイーンサイズのみの展開で、ポケットコイルの線径が約2.3mmと太くて硬めのため、大人2人が寝てもへたりにくいです。寝返りなどによる振動が伝わりにくいのも特徴。マットレスの厚さは23cmと肉厚で、腰などの重さがかかる部分もしっかりと体圧分散してくれます。防ダニ加工済みです。
【基本スペック】
厚さ:約23cm
クッション素材:ポケットコイル、ウレタンほか
サイズ:クイーン
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:3.5/耐久性:3.5/機能性:4/コスパ:4/総合評価3.8
「線径が2.3mmと太めのポケットコイルなので、大人2人が寝てもしっかりと支えてくれます。硬めのコイルの上に高密度ウレタンフォームのクッションを重ね、側生地にストレッチ性のあるジャージニット生地を用いることで、横向き寝のときのクッションの硬さもやわらげています」
コイルの線径をゾーン別に分けることで、重さのかかる腰の部分のサポート力を高めています。シングルで1,100個以上のポケットコイルを贅沢に用いてクッション性を高めたほか、ポケットコイルを平行配列とすることで通気性にも配慮。へたりにくいエッジサポート加工が施されているので、耐久性も高めです。
【基本スペック】
厚さ:約20cm
クッション素材:ポケットコイル、ウレタン、ポリエステルほか
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:4/耐久性:3.5/機能性:3.5/コスパ:4/総合評価3.7
「ポケットコイルの数が多く高密度なため、体の重さをしっかりと点で支えて、安定した寝心地が楽しめます。コイルの線径は1.3mmと1.4mmでややソフトな感触。詰め物が少ないマットレスにありがちな、コイルの硬さが強く感じられてしまう現象を防いでいます。また、エッジサポートがマットレスの沈み込みを軽減するので、立ったり座ったりも楽にできるようになっています」
楽天市場のマットレスランキングで何度も上位を記録している人気のマットレス。両サイドには硬めのポケットコイルを配列しており、端に寝ても斜めになりにくく、端までしっかりとマットレスを使えるようになっています。張地が前面3Dメッシュ生地のため、通気性やフィット感が高いです。片面構造なので、ローテーションの際に裏表を変える必要はなく、上下のみ反転させるだけと手軽です。
【基本スペック】
厚さ:約20cm
クッション材:不織布・ウレタンフォーム・フェルト、ポケットコイル
サイズ:セミシングル/シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:4/耐久性:3/機能性:3.5/コスパ:4/総合評価3.6
「とにかくコスパのよいマットレス。ポケットコイルのエントリーモデルとしておすすめです。2015年に初期モデルをリリースしてからコイル数、生地の仕様を変えており、2021年にエッジサポート機能を加えて大ヒットしました。同じシリーズでクッション性を高めたラインナップもあるので、このモデルで硬さを感じるようであれば、そちらも検討するとよいでしょう」
ニトリの人気シリーズ「Nスリープ」の中でも高級ラインのマットレス。ポケットコイルが2段式になっており、1つのマットレスがダブルクッションの構造になっているため、しっかりと体圧分散ができます。上段のポケットコイルはフィット感のある少しソフトな感触に対し、下段はしっかりと支えのある硬めの感触になっているので、フィット感を高めながら姿勢が崩れないように設計されています。
【基本スペック】
厚さ:約33cm
クッション素材:ポケットコイル、ソフトウレタン、低反発チップ、フェザーほか
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル/クイーン/クイーン(上段1枚タイプ)
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:3,5/耐久性:4/機能性:4/コスパ:4/総合評価3.9
「人気のNスリープの最上位モデル。ダブルクッション構造なのに10万以下から購入できる(シングルサイズ)のはさすがニトリ。体圧分散性と安定感が高いので、包まれるような寝心地ながらもしっかりと姿勢をキープできるのが魅力。品質保証は30年です」
イケアで人気のボンネルコイルマットレスのエントリーモデル。一般的なボンネルコイルの中でも比較的やわらかめなので、シンプルな構造ながらもほどよく体にフィットします。仰向け用としてはコスパがよく使い勝手にすぐれたマットレスです。
【基本スペック】
厚さ:約18cm
クッション素材:ボンネルスプリングユニット、ポリウレタンフォーム、ポリエステル
サイズ:約80(幅)×200(奥行)×18(厚さ)cm/約90(幅)×200(奥行)×18(厚さ)cm/約120(幅)×200(奥行)×18(厚さ)cm/約140(幅)×200(奥行)×18(厚さ)cm/約160(幅)×200(奥行)×18(厚さ)cm
【村野氏の評価】
体圧分散性:3/通気性:3,5/耐久性:3.5/機能性:3/コスパ:4/総合評価3.4
「フィット感のあるボンネルコイルとトップのウレタンフォームがほどよい硬さのマットレス。詰め物が少ないため横向きの寝姿勢だとコイルの底付感があり、硬さを感じるかも。その場合は厚みのあるベッドパットやトッパーを併用して使うのとよいでしょう。とにかくコスパのよいマットレスです」
2層構造のポケットコイルを重ね合わせた厚さ28cmのコイルマットレス。肩や腰などの体圧がかかる部分を7つのコンフォートゾーンがサポートし、体を正しい姿勢に保ちます。また上部が厚手のキルトとなっており、リラックスした寝心地を得られます。
【基本スペック】
厚さ:28cm
クッション素材:ポケットコイルなど
サイズ:約80(幅)×200(奥行)cm/約90(幅)×200(奥行)cm/約120(幅)×200(奥行)cm/約140(幅)×200(奥行)cm/約160(幅)×200(奥行)cm
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3/耐久性:3/機能性:3/コスパ:4/総合評価3.3
「イケアのマットレスの中ではいちばん厚みとフィット感があります。クッション性の高いマットレスは作りが細やかで価格が高くなりがちですが、本製品は価格も抑えめでコスパがよいです」
折りたためるコイルマットレス。薄めのノンコイルマットレスの場合、がっちりした体格の男性が使用すると底付き感がでることもありますが、このマットレスは硬めのボンネルコイルを用いているので、そうした心配がありません。側生地は通気性の高い3Dメッシュ生地なので、汗かきの人にもぴったり。折りたためて場所を取らず、引っ越しが多い人にも便利です。
【基本スペック】
厚さ:18cm
クッション材:ボンネルコイルスプリングなど
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:4/耐久性:3/機能性:4/コスパ:4/総合評価3.7
「折りたたみタイプのマットレスの中では、もっともコイルマットレスに近い構造になっています。収納性や通気性、持ち運びやすさ重視だが、寝心地もなるべくよいものを選びたいという人におすすめ。また、ノンフレーム構造のためフレームのあたり感がないぶん、体への負担が軽減されます」
通常の長さ(195cm)より15cm短いショート丈のマットレス。コンパクトな2段ベッドや、スペースの狭い寝室などで活躍します。3つ折り薄型ポケットコイル、高通気性薄型ボンネルコイル、プレミアムポケットコイルの3タイプがあり、好みの寝心地に応じて選べるのが魅力。3タイプとも通気性がよく、蒸れずに心地よく使えます。
【基本スペック】
厚さ:約7cm(三つ折り薄型ポケットコイル)/約11cm(高通気性薄型ボンネルコイル)/約17cm(プレミアムポケットコイル)
クッション素材:ポケットコイル、ウレタンフォームほか(三つ折り薄型ポケットコイル、プレミアムポケットコイル)/ボンネルコイル、ウレタンフォームほか(高通気性薄型ボンネルコイル)
サイズ:ショートセミシングル/ショートシングル/レギュラーセミシングル/レギュラーシングル(3タイプ共通)
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3.5/耐久性:3/機能性:4/コスパ:4/総合評価3.6
「子ども用の2段ベッドに敷くマットレスをお探しの人にもおすすめ。プレミアムポケットコイルは線径が2.2mmとしっかりとした太さのコイルの為、しっかりと体を支え、体圧分散性も十分です」
高級マットレスブランド「ドリームベッド」のエントリーモデル。4つのボンネルコイルが連続構造になっており、連続ワイヤーのボンネルコイルよりもフィット感があります。コイルの線径は2.5mmで耐久性が高く、コストパフォーマンスにすぐれています。
【基本スペック】
厚さ:約20cm
クッション素材:ポリエステル綿、ウレタン・低反発素材、ボンネルコイルなど
サイズ:ユーティリティーシングル/シングル/セミダブル/ダブル/クイーン1・ワイドダブル/クイーン2
【村野氏の評価】
体圧分散性:3/通気性:4/耐久性:3.5/機能性:3.5/コスパ:3.5/総合評価3.4
「厚みとクッションが少ないので、硬さが感じられるかもしれませんが、4つのコイルがしっかりと体圧を分散します。硬めのマットレスの中ではしっかりと横向き寝ができる製品と言えます。硬めのクッションが好きで、体格ががっちりした人にはおすすめの一枚です」
体を包み込むようなフィット感と高い弾性力、復元力を兼ね備えた低反発素材「ウルトラヴィスコエラスティック」を採用。本体を保護するインナーカバーは、通気性のよいメッシュ面を春夏用として、なめらかなスムース面を秋冬用として使い分けられます。抗菌、防カビ※1、防ダニ※2加工が施されているのも特徴。
※1 すべてのカビを防ぐものではありません※2 第三者機関でJISL1920を参考にした自社試験を実施
【基本スペック】
厚さ:約5cm
クッション素材:低反発ウレタン
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル/クイーン
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:3/耐久性:3/機能性:5/コスパ:4/総合評価3.8
「従来品の抗菌、防カビに加えて、ダニ防止加工も施されているので、布団の上や硬いマットレスの上に置いてサポート的に使うのに適しているでしょう。特に、仰向けの体勢で寝ることが多い人に向いています」
GOKUMINの大ヒットモデル。約5cmという薄さながら、1枚敷きでも底付き感が少ないすぐれもの。ウレタンは復元率が99.1%あり、密度も34Dと高密度なため、しっかりしたフィット感が得られ、長期間使用してもへたりにくいです。竹炭による消臭・抗菌効果もあります。
【基本スペック】
厚さ:約5cm
クッション素材:新開発高反発ウレタンフォーム(密度34D、硬さ180N)
サイズ:セミシングル/シングル/セミダブル/ダブル/クイーン/キング
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:3/耐久性:4/機能性:3.5/コスパ:4/総合評価3.7
「高反発マットレスの中でも特に高密度なマットレス。丸められるので、車中泊やキャンプなどに持ち運びやすいのも魅力。抗菌・消臭・防臭加工済みで清潔です」
体圧分散性にすぐれる独自設計のウレタン「フォンダンフォーム」を用いた低反発ウレタンフォームと、高反発ウレタンフォームを重ねたマットレス。ウレタンフォームに四角い切り込みが入ったキューブが、ポケットコイルのように点で体を支えてくれるので、体にストレスなくフィットします。また、この切り込みにより、熱や湿気がこもらないようになっています。
【基本スペック】
厚さ:約9cm
クッション素材:30D高密度スポンジウレタン
サイズ:シングル/セミダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:4/耐久性:4/機能性:3.5/コスパ:3/総合評価3.7
「枕で大ヒットしたシリーズのマットレス版。キューブ状のウレタンフォームはまさにポケットコイルのような心地よいフィット感。点で支える構造なので、まとわりつくような感覚もなく、体圧分散性にすぐれています。沈み込み過ぎずにしっかり支えてくれるので、寝返りが打ちやすいのも魅力」
アイリスオーヤマの人気シリーズ「エアリーハイブリッドマットレス」の低反発タイプ。低反発ウレタンの”カラーフォーム”にフィット感と通気性のあるプロファイル加工が施されており、体圧分散性にすぐれています。また、高反発の「エアリーマットレス エクストラボリューム」と同様に、高弾力繊維の「エアロキューブ」を用いているので、通気性も高いです。
【基本スペック】
厚さ:約8cm
クッション材:ウレタンフォーム(低反発ウレタン)
サイズ:シングル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:4/耐久性:3/機能性:4/コスパ:3.5/総合評価3.6
「低反発ウレタンフォームの場合、使い込むと通気性が低下し、温度により硬さに差が出やすくなるのが一般的ですが、『エアリーハイブリッドマットレス』では、プロファイル加工を施すことでこれを軽減しています。そのほかにも、折りたためたり、水洗いができたりと機能性にすぐれています」
通気性のよい低反発ウレタンフォームを用いたトッパー。厚さが3タイプから選べるのが魅力。ちょっとだけフィット感を出したい場合は厚さ約2.5cm、よりしっかりとしたフィット感がほしい場合は、厚さ約4cm、1枚で使いたい場合は厚さ約7cmなど、好みに合わせて選べます。
【基本スペック】
厚さ:約2.5cm / 4cm / 7cm
生地:ウレタンフォーム、ポリエステルほか
サイズ:セミシングル/シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3.5/耐久性:3/機能性:3/コスパ:4/総合評価3.4
「ほどよいやわらかさのある低反発ウレタンフォームです。低反発ウレタンのデメリットである蒸れを通気穴で軽減してくれます。厚さ約7cmタイプは低反発ウレタンと硬質ウレタンを組み合わせており、フィット感がよくて底付感もなく、1枚でも心地よく眠れます。コスパがよいので今使っている寝具が合わないと感じている人は、試しに購入してみてもよいと思います」
厚さが約8cmあるため、横向き姿勢でも底付き感を感じにくく、1枚敷きでも快適です。低反発ウレタンフォームによくある臭いを減らす「除臭加工」が施されており、臭いが苦手な人も安心。折りたたみやすく収納に便利で、来客用にも使いやすいマットレスです。
【基本スペック】
厚さ:約8cm
クッション素材:低反発ウレタンフォーム(硬さ75N)
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル/クイーン/キング
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3/耐久性:3/機能性:3/コスパ:4/総合評価3.3
「低反発マットレスのエントリーモデル。低反発ウレタンフォームの特性である気温により硬さが変わるデメリットはあるものの、メンテナンス性や価格から考えるとコスパのよい商品です」
「遊離ホルムアルデヒド試験A法(A-A)」による試験を実施後に出荷されており、肌が敏感な小さい子どもにも使えます。カバーは生後24か月以内の乳幼児の肌に直接触れても安心。パイル生地なので、夏でも冬でも心地よい肌触りが楽しめます。
【基本スペック】
厚さ:約8cm
クッション素材:低反発ポリウレタン、ポリエステルほか
サイズ:シングル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3/通気性:3/耐久性:3/機能性:3/コスパ:4/総合評価3.2
「低反発ウレタンフォームのトッパーは数多くありますが、乳幼児が使えるものはあまりないので、小さな子どものいる家庭にもおすすめできます。お子さんの昼寝用として1枚持っておくと重宝しそう」
寝具の西川が長年にわたる睡眠研究をベースにして開発した睡眠Laboシリーズ。硬めの層にやわらかめの層を組み合わせることで、体圧分散性を高めています。上部の層は、体を点で支えて肩や腰などの隙間を埋め、体の凹凸にしっかりとフィット。体圧をバランスよく分散します。
【基本スペック】
厚さ:約9cm
クッション素材:高反発ウレタン
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
低反発ウレタンフォームと高反発ウレタンフォームの両面構造のマットレス。高反発面のウレタンフォームは溝の入ったピラミッド形状になっており、ポケットコイルのようなフィット感とバランス感を実現しています。
山状にカットされたプロファイル加工のなかでも安定感とフィット感があるので、高反発ウレタンフォームにある過度な押し返しを軽減します。低反発フォームはフラットな形状になっているので、しっかりと体のラインに沿ってフィットします。
【基本スペック】
厚さ:約8cm
クッション材:ポリエステル100%、ウレタンフォーム
サイズ:シングル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:3.5/耐久性:3.5/機能性:4/コスパ:4/総合評価3.8
「まるでポケットコイルのようなフィット感が心地よいマットレス。高反発ウレタンフォームによくある揺れのような感じがないので、寝返りもしやすくなっています。このクオリティで価格も手頃。3つ折りなので立てかけて部屋干しができるのも魅力です」
薄めの低反発ウレタンフォームと、山状にカットされたプロファイル加工の高反発ウレタンフォームを組み合わせたマットレス。両面構造になっているので、寝心地にあわせて変えられます。付属のカバーも、肌触りの良いパイル地とフィット感のあるニット地の両面構造なので、季節に応じて変えられます。
使用しているウレタンの低反発面は、高密度と言われる45Dを使用。高反発面は30Dを超える高密度になっているので、フィット感やサポート感があり、また耐久性にもすぐれています。
【基本スペック】
厚さ:約10cm
クッション素材:ポリエステル100%、ウレタンフォーム
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3/耐久性:3/機能性:3/コスパ:4/総合評価3.3
「低反発と高反発のマットレスを両方楽しめます。体調や寝姿勢によって寝心地を変えたい人におすすめのマットレスです。約10cmの厚みとは思えないほどしっかりとしたフィット感がありながらこの価格はかなりコスパがよいです」
東洋紡の高反発素材「エアロキューブ」をチューブ状にして絡み合わせた、2層構造の高反発マットレス。厚さ約11cmと肉厚ながら、中材の「エアロキューブ」を中空構造とすることで、高い体圧分散性と通気性を両立。表面は肌触りのよいニット生地、裏面は通気性のよいメッシュ生地となっており、一年中快適に使用できます。折りたたみ式で中材を取り外して手洗いができるのも便利。抗菌・防臭加工も施されています。
【基本スペック】
厚さ:約11cm
クッション素材:合成繊維(高反発タイプ)
サイズ:シングル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:4.5/耐久性:4/機能性:4/コスパ:4.5/総合評価4.2
「2層のエアロキューブの体圧分散性が魅力。厚みが約11cmあるので、横向き寝が多く少し硬めのクッションが好きな人におすすめ。通気性が高く、丸洗いできるのも便利ですね。コスパ重視ならこれでしょう」
復元率の高い反発力を備えた国産製品。硬さが選べて寝返りがしやすいので、睡眠時の体への負担を軽減できます。体重や好みに応じてマットレスの硬さが選べるようになっており、45kg以下の人向けの「ソフト」、 46〜80kgの人向けの「レギュラー」、81kg以上の人向けの「ハード」の3種類があります。
【基本スペック】
厚さ:約10cm
クッション素材:高反発ウレタン
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:5/耐久性:5/機能性:4/コスパ:4/総合評価4.4
「異なる硬さのマットレスが選べるのは、他社製品にはないメリット。また、高い通気性を備えた高反発ウレタンフォーム「ナノスリー」が睡眠時の湿気をたまりにくくし、快適な湿度を保ちます。この価格帯ではかなりクオリティが高いです」
季節に応じて裏表の面を使い分けられる厚さ約17cmの肉厚マットレス。高反発スプリングに高反発ウレタンフォームを組み合わせた「新クロスクラウド製法」により、理想的な寝姿勢を保持します。表地には抗菌・防ダニ加工の化学素材と吸湿・発散性にすぐれた羊毛素材を用いており、一年中快適な寝心地が得られます。
【基本スペック】
厚さ:約17cm
クッション素材:高反発ウレタンほか
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:5/通気性:4/耐久性:5/機能性:4/コスパ:4/総合評価4.4
「点で支えるクッション構造が特徴。高いフィット感と通気性を維持できます。価格が安いわりに厚みがあり、ベッドフレームやすのこベッドに置いて1枚で使っても底付き感がありません。特に、仰向けで寝ると体圧分散性の高さを実感できます。カバーを取り外して洗えるので、衛生面でもすぐれています」
体圧分散性が高く、軽量で持ち運びに便利なため、アスリートにも支持されているモデル。約1200個の凹凸が体圧を効果的に分散し、その下のベース部分が体をしっかりと支えて理想的な寝姿勢を保持します。中間層にウレタンフォーム「レフレフォーム」を用いてクッション性と通気性を両立。肩口部分には通気孔「クロスホール」を格子状に配置して4×4個のブロックを形成し、クッション性を高めています。
【基本スペック】
厚さ:約14cm
クッション素材:高反発ウレタン
サイズ:セミシングル/シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:5/通気性:4/耐久性:4/機能性:4/コスパ:4/総合評価4.2
「点で支えるアッパークッションと面で支えるベースクッションの組み合わせによって、しっかりと体圧分散ができます。クロスホールが横向き寝で肩にかかる負担を軽減してくれるのも特徴。さまざまな体格の人の体をしっかりとサポートしてくれる良品です」
イタリアの老舗寝具メーカー、マニフレックスのベストセラー製品です。厚さ約11cmの肉厚高反発フォーム「エリオセル」が負荷のかかる腰をしっかりとサポート。負担の少ない寝姿勢を維持しやすくなっています。また通気性にすぐれ、睡眠時の汗など湿気がこもりにくいのも特徴。三つ折りができてキャリーハンドル付き。
【基本スペック】
厚さ:約11cm
クッション素材:エリオセル(高反発)
サイズ:セミシングル/シングル/シングルロング/セミダブル/ダブル/クイーン
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:4/耐久性:4/機能性:5/コスパ:4/総合評価4.2
「温度によって硬さが左右されない「エリオセル」が、一年中快適な硬さを保ってくれるのが魅力。体圧分散を長年追求してきたマニフレックスの技術が凝縮されています。持ち運びやすいのは便利です」
3次元スプリング構造の「エアロキューブ」を中材に、さらにその上層にプロファイル加工が施されたウレタンを組み合わせることで、高い体圧分散性を実現。ウレタン部分には、通常のウレタンの約24倍の通気性を誇る「無膜ウレタン」を使用しています。
【基本スペック】
厚さ:9cm
クッション素材:合成繊維 、ウレタン
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4通気性:4.5/耐久性:3.5/機能性:4/コスパ:4/総合評価4.0
「3次元スプリング構造の合成繊維とウレタンを組み合わせることで、高い体圧分散性と通気性を両立しています。まるごと洗えるので、メンテナンスがしやすいのもいいですね。春夏用、秋冬用と季節に合わせて使えるリバーシブルカバーが付属するのも魅力」
マットレスのトッパーとして扱いやすい、厚さ4cmの高反発マットレス。ウレタンの穴の大きさや数を変えることで、最適な硬さや弾力、密度を追求。凹凸加工が施されたウレタンが点で重さをしっかりと支えて体圧分散し、通気性も維持します。なお、ブリヂストンの化成品ソリューション事業は2022年8月に株式会社アーケムに承継されました。
※製品の購入時期により、製造または販売元が「ブリヂストン」と表記されている製品があります。
【基本スペック】
厚さ:約4cm
クッション素材:高反発ウレタンフォーム
サイズ:スモールセミシングル/セミシングル/シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3.5/耐久性:4/機能性:3.5/コスパ:4.5/総合評価3.8
「メーカー独自の技術を活かした高品質なマットレスです。厚みがないため、今使っている寝具の上に乗せて使うのにも便利。コスパがよい製品なので、手軽に寝心地を改善してみたい人におすすめ」
硬さの異なる2層構造のウレタンフォーム3枚を組み替えることで、27通りの寝心地が楽しめるマットレス。高密度のウレタンを用い、ウレタンマットレスによくある「へたりやすい」という課題に対応しています。竹炭を配合しており、消臭・調湿・抗菌効果が期待できます。本体は3つ折りで、両端に持ち運び用の取っ手が付いています。
【基本スペック】
厚さ:約10cm
クッション素材:新開発高反発ウレタンフォームほか
サイズ:セミシングル/シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:4/通気性:3/耐久性:4/機能性:5/コスパ:4/総合評価4.0
「27パターンの寝心地を楽しめるのが魅力的。体調によって寝心地を調整したい場合などに役立ちます。厚さ10cmとボリュームもしっかりとしているので、これ1枚で使えるのも便利。フィット感よりも寝返りの打ちやすさを重視したい人におすすめです」
2020年にグッドデザイン賞を獲得し、新聞や雑誌をはじめさまざまなメディアに掲載された人気のマットレス。楽天のさまざまなランキングで数多く受賞しています。高密度のウレタンフォームを用いており、サポート力と耐久性が高いのが特徴。また、高い反発弾性があるので寝返りが打ちやすいです。
一般的な高密度ウレタンフォームの場合、通気性が悪くなりがちですが、このマットレスは通気性にもすぐれ、熱や湿気をしっかりと逃がしてくれるので、快適な睡眠をとることができます。
【基本スペック】
厚さ:約10cm
クッション材:SOMRESTA(R)フォーム(超高密度・高弾性/高反発ウレタンフォーム)
構造:1枚物 平形(復元率:99.6% 24万回圧縮時)
硬さ:硬め154ニュートン(154N)
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル/ワイドダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3.5/耐久性:4/機能性:3.5/コスパ:3/総合評価3.5
「約10cmという薄さからは想像できないしっかりとフィット感のあるマットレス。横向きに入った直線のキルティング形状で体をしっかりとサポートします。体格のしっかりした人でも物足りなさを感じることが少ないフィット感です。硬いマットレスからクッション性のあるマットレスへ変えたいと考えている方へのエントリーモデルとしてもおすすめのマットレスです」
ウレタンフォームをウェーブ状に加工する「プロファイリング加工」によって、体を「点」で支え、必要以上のフィット感を軽減してストレスを少なくし、心地よい浮揚感を感じられるようになっています。また通気性もよく蒸れにくいのもプロファイリング加工の特徴。寝心地の異なる3タイプのマットレスがあるので、好みに合ったものが選べます。製品は圧縮梱包の状態で届きますが、復元率が99%と高いので、圧縮梱包で起こりがちな「マットレスがきちんと復元しない」ということもありません。
【基本スペック】
厚さ:約3/4/5cm
クッション材:ウレタンフォーム
サイズ:シングル/セミダブル/ダブル
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3.5/耐久性:4/機能性:3/コスパ:4/総合評価3.6
「プロファイリング加工により、心地よいフィット感と高い体圧分散性を実現しています。耐久性にこだわった国産の高密度ウレタンフォームなので、耐久性に心配はありません。薄いのに底付感が少ないのは高密度ウレタンフォームならでは。薄くても1枚で使えるので、収納の面でもおすすめの1枚です」
IKEAのノンコイルマットレスの中でも人気のシリーズ。山切りカットのウレタンフォームが体を点で支えるので、寝返りが打ちやすいです。点で支える構造なので通気性にもすぐれています。
【基本スペック】
厚さ:約12cm
クッション素材:ポリエステル100%(リサイクル材料含有率100%)、ポリエステル100%、ポリプロピレン100%、ポリウレタンフォーム
サイズ:約80(幅)×200(奥行)×12(厚さ)cm/約90(幅)×200(奥行)×12(厚さ)cm/約120×200(奥行)×12(厚さ)cm/約140(幅)×200(奥行)×12(厚さ)cm/約160(幅)×200(奥行)×12(厚さ)cm
【村野氏の評価】
体圧分散性:3.5/通気性:3.5/耐久性:3/機能性:3/コスパ:3.5/総合評価3.3
「厚さ約12cmとは思えないほど、しっかりとした弾力があります。やわらかいキルトカバーがマットレスのフィット感をより高めてくれます。イケアのマットレスは10年保証が付いているので、安心して長く使えるのもポイントです」
マットレス選びで最も大事なのは、「どこまで体に負担をかけないで眠れるか」ということ。仰向き寝のときは首と腰がゆるやかなS字カーブになっているか、横向き寝のときは背骨がベッドと平行に一直線のラインを描き、しっかりと体圧分散ができているかが重要です。腰が落ち込んだり浮いたりしないか、自分に合ったやわらかさであるかも確かめてください。また、通気性の高さも心地よい寝心地を維持するのに重要です。
これらの条件をクリアするマットレスこそが、最も“よいマットレス”と言えるでしょう。マットレスを替えると、1〜2週間程度は違和感を覚えることがありますが、自分の体に合う製品であれば、その後は心地よく眠れるはずです。人は一生のうち、約3割の時間を睡眠に費やしていると言われているだけに、マットレスを替えることで睡眠の質を高め、毎日の生活を快適にしていただきたいものです。
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