電通において決済領域のマーケティング戦略支援を行うプロジェクトチーム「電通キャッシュレス・プロジェクト」は、第7回目となる「生活者のキャッシュレス意識調査」を実施した。
現金よりキャッシュレス決済の利用頻度が高い人は80%以上に
まず、日常生活においてキャッシュレス決済をどれくらいの頻度で利用しているかを質問。キャッシュレス決済利用者(キャッシュレスが利用できるところでは「100%キャッシュレス」から「20%程度がキャッシュレス」の合計)は92.9%となり、前年(93.5%)から横ばいだった。
現金よりキャッシュレス決済を利用する頻度が高い「キャッシュレス決済派」(キャッシュレスが利用できるところでは「100%キャッシュレス」から「60%程度がキャッシュレス」の合計)は80.2%で、前年(78.0%)から2.2ポイント増加した。
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最も利用頻度が高い決済手段は「モバイルQR決済」
次に、支払い手段について尋ねると、最も利用頻度が高い決済手段は「モバイルQR決済(34.8%)」だった。次いで「クレジットカード(30.9%)」「現金(18.9%)」の順となった。
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なおキャッシュレス決済利用者のうち、2024年以降スマートフォンなどのモバイル端末で支払う「モバイル決済」の利用回数が増えた人(「とても増えた」「やや増えた」の合計)は、61.1%だった。
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キャッシュレス決済の利用頻度が高いほど、「モバイル決済」の利用頻度も高い
続いて、キャッシュレス決済の利用頻度ごとの決済手段を見ると、キャッシュレス決済の利用頻度が高いほど「モバイル決済」の利用頻度が高くなった。「100%キャッシュレス決済を利用する(60.4%)」人と「60%程度キャッシュレス決済を利用する(29.9%)」人の差は2倍以上(30.5ポイント)となった。
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キャッシュレス決済利用者の5割以上が「タッチ決済」の利用機会増加
キャッシュレス決済利用者のうち、決済用端末にカードやスマートフォンなどをタッチして決済する「タッチ決済」利用者(「カードの方が多い」「スマートフォンの方が多い」の合計)は89.2%だった。
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また、キャッシュレス決済利用者のうち、2024年以降タッチ決済の利用機会が増えた人(「とても増えた」「やや増えた」の合計)は50.1%となった。
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【調査概要】
対象者条件:日本全国の20歳~69歳男女
サンプル数:1,000
調査手法:インターネット調査
調査期間:2024年12月1日(日)~12月3日(火)
調査機関:楽天インサイト
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