大切な着物の収納に便利な着物収納ケース。繊細な着物を押入れやクローゼットに状態よく収納したいときにも、保管ケースとして役立ちます。しかし、収納サイズの種類が多いうえ、素材も桐やプラスチック、不織布など複数あり機能性も異なるため、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
今回は、失敗しない着物収納ケースの選び方を、1000件を超える家庭・オフィスの整理収納を手掛けてきた&STORAGE代表・整理収納アドバイザー1級認定講師の角一まり子さんが解説。さらに、おすすめの着物収納ケースをAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの売れ筋から人気ランキング形式でご紹介します。機能や価格を比較してみて、ぜひ購入の際の参考にしてください!
&STORAGE代表/全国19万人取得の整理収納アドバイザー最上位資格1級認定講師(全国30名)の1名として関西を拠点に全国での講座・整理収納サービスを展開。美しく上質な暮らしを叶える「モノの持ち方・収納の使い方」を届ける。大手マンションデベロッパー・ハウスメーカーとの住宅収納の監修をはじめ、1000件を超える家庭の整理収納・オフィス整理収納を手掛ける。「余白のある暮らし」が心の余白を作り本来の自分らしさへ繋がる、真に豊かな暮らしを提案している。
専門家は選び方について監修しています。ランキングに掲載している商品は専門家が選定したものではなく、mybestが独自に集計・ランキング付けしたものです。
状態よく保管するには、通気性のよい環境で着物収納ケースを使うのが理想的。防虫剤や除湿剤は必須です。
着物は通気性がよい環境に保管するのがおすすめです。湿気がこもる場所や、空気の循環がなく、しまい込むような環境は避けましょう。デリケートな着物の保管で気になるのは、シミや虫食いによるダメージです。
着物には虫がつきやすいので、防虫剤は必ず使用しましょう。とくに、正絹(しょうけん)という素材を使った着物は、繊維が細く虫食いが起きやすいため注意。もちろんウールや木綿素材も自然繊維のため、防虫は欠かせません。
また着物に限らず、湿気はシミの原因になる場合があります。シミ取りには費用もかかるため、予防が大切。たとう紙自体に除湿機能があるので、包んでいればある程度は除湿できるでしょう。ただし、たとう紙がない場合は必ず除湿剤を使用してください。
可能であれば年2~3回、最低でも年1回陰干しすることがおすすめ。風通しのよい日陰で湿気を飛ばせば、においも取り除けるでしょう。目視で確認することで、畳んだ状態ではわからないシワや汚れに気づけることもあります。着物の量が多い場合は、半年置きに半分ずつ干すなど工夫しましょう。着物を長く美しく保てるよう、適切に収納してくださいね。
たとう紙を捨ててしまったり、ケースのサイズに合わなかったりで使えない場合は、着物用として売られているシート状の除湿剤を使うのがおすすめです。
防虫機能がついたものも多く見られます。しかし防虫機能がついていても有効期間があるため、商品に記載された期間を確認し、定期的に交換してください。
着物収納ケースを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
余裕をもって着物が収納できるよう、収納場所のサイズも考慮しながら用途にぴったり合うものを選びましょう。
着物に余計なシワをつけないために、サイズは幅90×奥行40cm以上を選ぶのがおすすめです。たとう紙の大きさは幅83×奥行36cmなので、たとう紙が折曲がらない程度の余裕があるサイズが適切といえます。周囲に2cm以上の余裕があるものがよいでしょう。
とくに着物と帯を一緒に収納する場合、幅90×奥行40cm以上のサイズなら、幅31cmほどある袋帯でも余計なシワを作らず収納可能です。なお、帯を一緒にしまう際は着物の下に入れるようにしてください。帯を上に乗せると、重みで着物の風合いを損ねることがあります。
収納場所に十分なスペースを確保することが難しい場合でも、たとう紙の奥行36cmが収まるよう収納ケースの奥行40cmほどは確保したいところ。幅は90cm確保できなくてもたたみ方で調整できるので、奥行サイズには注目して選んでくださいね。
和服は重ねて収納するため深いと一番下が見えません。
収納内の高さは、10〜20cmほどの浅いタイプが適しています。和ダンスなど和服用の収納には、平らに重ねながらしまうのが一般的。引き出しの高さが浅いものが多く、見やすさ・取り出しやすさに配慮されている点が魅力です。
なかには、洋服ダンスのように高さが24~30cmほどと深い収納ケースもあります。深さのあるケースは、着物を収納すると一番下のほうが見えず、目的の着物を出し入れしづらいでしょう。普段使いするなら、浅めの収納ケースがおすすめです。
桐は調湿する素材で、通気性がよく、桐の香りが虫除けにもなります。
着物の着用頻度が少なく、よい状態で長期間保管したいなら、桐素材の収納ケースをチョイスしましょう。桐は素材自体に調湿作用があります。湿気が多いときは水分を吸収し、乾燥しているときは水分を放出するのが特徴です。
また、桐の香りは虫が好まないため、防虫性が高い点も魅力。ただし、桐は天然木材のため完全に防虫できるわけではないので、防虫剤と併用してください。
型崩れしにくいものがほしい場合も、桐製がおすすめです。不織布の収納ケースもありますが、素材が柔らかいのが難点。桐素材のケースは、着物が型崩れしないように保存するのにもぴったりです。
正絹の着物・帯は洋服と違い重みがあります。不織布など柔らかい収納ケースは、着物の重みで変形することも。厚紙を入れて型崩れを防ぐなど方法はありますが、紙そのものが虫のつきやすい素材のためあまりおすすめしません。
保管方法を工夫できるなら、軽量で取り回しがよく、低価格なプラスチック素材を検討するのも一つの手です。
通気性の悪いプラスチック素材でも、収納方法次第では十分活用できます。とくに着る頻度が月1回程度で、取り回しに苦労している人におすすめです。軽量で移動しやすく、取り出しも簡単なため使い勝手がよい点が魅力。また、手軽に購入できることもメリットです。除湿・防虫対策をしっかり行えば長期保存も可能でしょう。
プラスチックのケースに入れるなら、着物を収納する際に除湿・防虫シートが必須です。ケースの底面に除湿シートを敷いてから着物を収納してください。さらに着物の一番上にも除湿シートを置き、上下でサンドすることで、しっかりと除湿効果が得られます。
また、ケースは床に直置きせず、下にすのこを敷くことをおすすめします。すのこですき間をつくり空気の循環を促せば、湿気やカビの発生を防げるでしょう。定期的な虫干しも必ず行いながら、しまい込まずに保管することで、虫の侵入を防ぎ着物を長期間美しく保てます。
引き出しタイプはたとう紙に包んだまましまえるジャストサイズが多く、着物を傷めず出し入れできます。
着物を着る機会が多い人は、引き出しタイプがぴったりです。たとう紙に包んだまま収納できるものが多いため、着物の出し入れがしやすく、ひっかかったりヨレたりしにくい点が魅力。引き出しのほかに深さがあるボックスタイプもありますが、一番下の着物が取り出しにくく普段使いにはあまり向きません。
いざ着付けをする際に探し物がないよう、小物をまとめて収納できるケースが理想です。着付けには、着物のほかに、帯・肌着・帯締め・帯あげ・ひも・伊達えり・足袋など必要な小物が多いことが特徴のひとつ。着物の近くに一緒に収納しておきたいものは、引き出しで用途ごと・種類ごとに分けておくと便利です。
商品によって引き出しの段数は異なるので、収納するものや用途にあわせて選びましょう。引き出しが多いと細かく分類して収納でき、少なければ必要最低限の分類でしまえます。段数を工夫すれば着物や小物を使いやすく整理整頓できるでしょう。必要な収納スペースも考慮しながら、適切なケースを検討してください。
着付け・陰干しなど、使う場所に合わせて移動できます。
着物を収納ケースごと移動させる機会が多い場合は、キャスターつきがおすすめです。キャスターがあれば、重い収納ケースでも使用する場所に合わせて簡単に移動できます。
また、キャスターがあることで直置きせずに済むため、通気性がよくなる点もメリットです。床との間に空気の通り道を確保できるうえ、地面からの熱による湿気を避けられます。着物をきれいに保管しながら、移動しやすいものを求める人にもってこいでしょう。
専門家は選び方について監修しています。ランキングに掲載している商品は専門家が選定したものではなく、mybestが独自に集計・ランキング付けしたものです。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | ||||||||
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種類 | 幅 | 奥行 | 高さ | 重量 | 素材 | 着物の収納数 | キャスター付き | |||||
1 | コジット 竹炭着物収納ケース 2層式 |qdz650332 | ![]() | 仕分けや小物収納に便利な2層タイプ収納ケース | ボックスタイプ | 95cm | 40cm | 20cm | 1.376kg | 本体 : ポリプロピレン(不織布)/持ち手 : ポリプロピレン/窓 : ポリエチレン/中芯 : 紙(再生紙) | 不明 | ||
2 | トップ産業 収納ケース |252763 | ![]() | 出し入れしやすい工夫を施した大容量収納ケース | ボックスタイプ | 約95cm | 約42cm | 約30cm | 0.39kg | ポリプロピレン不織布 | 不明 | ||
3 | ナサ流通企画 桐衣装箱 1段 | ![]() | 湿度維持に優れた桐製。昔ながらの上品なデザイン | ボックスタイプ | 42cm | 91cm | 17cm | 不明 | 木、桐 | 不明 | ||
4 | 燕紙器工業 ワイド収納ボックス|WT-250 | ![]() | インデックスシール付きで中身が分かりやすい | ボックスタイプ | 44cm | 93cm | 12.5cm | 不明 | 段ボール | 不明 | ||
5 | ナサ流通企画 桐衣装箱|HI-0004 | ![]() | タトウ紙ごと着物が入る桐の衣装箱。湿度を一定に保てる | ボックスタイプ | 91cm | 42cm | 34cm | 6kg | 桐 | 不明 | ||
6 | ナサ流通企画 桐衣装箱|GB-0001 | ![]() | 一定の湿度に保とうとする桐箱で大事な着物や洋服を守る | ボックスタイプ | 約91cm | 約41cm | 約12cm | 約2.5kg | 桐 | 不明 | ||
7 | 東洋ケース クラフトケース|K-40 | ![]() | 軽くて潰れにくい段ボール製の収納ボックス | ボックスタイプ | 45cm | 100cm | 11.5cm | 1kg | 段ボール、アクリル | 不明 | ||
8 | 亀屋商店 衣装箱 | ![]() | 段ボール製で湿気がこもらず、和箪笥の代わりに使える | ボックスタイプ | 92cm | 40cm | 6.5cm | 0.62kg | 美粧段ボール、色和紙 | 3セット | ||
9 | ナサ流通企画 桐衣装箱|HI-RH0014 | ![]() | 和・洋室どちらにも合うシンプルな桐衣装箱 | ボックスタイプ | 95cm | 42cm | 27cm | 5kg | 桐 | 浅型:2〜3セット、深型:6〜7セット | ||
10 | アストロ 着物保管ケース 市松さくら 保管袋5枚付き | ![]() | 華やかデザインが目を引く不織布ケース | 不明 | 96cm | 40cm | 13cm | 0.45kg | ポリプロピレン | 不明 |
着物や振袖の小物も一式で収納できる便利な2層式収納ケースです。小窓付きなので、中身が分かりやすく、クローゼットの棚上に置いたり、複数使いで重ねることも可能。竹炭の力で大事な着物をしっかり保管できるのがポイントです。
種類 | ボックスタイプ |
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幅 | 95cm |
奥行 | 40cm |
高さ | 20cm |
重量 | 1.376kg |
素材 | 本体 : ポリプロピレン(不織布)/持ち手 : ポリプロピレン/窓 : ポリエチレン/中芯 : 紙(再生紙) |
着物の収納数 | 不明 |
キャスター付き |
通気性に優れた不織布製で、クローゼットの中でも一目で見つけられる華やかな桜と市松模様のデザインが特徴的。サイドには持ち手が取り付けられており、持ち運びが簡単です。ネームポケット付きのため、衣装ケースが複数ある場合でも中身の管理がしやすいでしょう。
種類 | 不明 |
---|---|
幅 | 96cm |
奥行 | 40cm |
高さ | 13cm |
重量 | 0.45kg |
素材 | ポリプロピレン |
着物の収納数 | 不明 |
キャスター付き |
着物・帯・小物など必要なものをまとめて収納できる大きめサイズ。中身がひと目で分かる透明窓とネーム入れがあり、ケースが複数ある場合でもすぐに目当ての着物を見つけられます。両サイドに持ち手がついているので、着物の形を崩さずきれいに持ち運びが可能です。
帯や小物などを着物とセットにして収納したい人に向いています。
種類 | ボックスタイプ |
---|---|
幅 | 約92cm |
奥行 | 約42cm |
高さ | 約18cm |
重量 | 0.89kg |
素材 | 樹脂、ポリプロピレン |
着物の収納数 | 不明 |
キャスター付き |
デリケートな着物を状態よく保管するために、収納前のひと手間が大切です。着物を着用したあとは、えもんかけ(または幅の広いハンガー)に掛けて湿気を取り除きます。その後、シワにならないようにきれいにたたんで収納してください。
季節によって異なりますが、湿気を取り除くためには一般的に1〜2日間ほど陰干しすることがおすすめです。すぐに着る予定がある場合は、干したあとそのまましまって問題ありません。
反対に、長期間着ない場合は、収納前にクリーニングに出すことが理想的です。着物は汚れたまま放置しておくと、汚れが定着して取り除くのが難しくなる場合があるため気をつけてくださいね。着物を清潔な状態で保ち長く愛用できるよう、お手入れは必ず行いましょう。
着物は日陰で干すのが基本です。直射日光にあたると日焼けする場合があるので注意。また、掛けたまましまわないでおくとホコリがついたり生地のダメージにつながったりするため、干してから1~2日でしまうようにしてください。
複数枚を一緒にしまう場合、移動のしやすさを考えて2セットまでを目安にしてください。着物は、普通の洋服より重いのが特徴です。収納するときは着物・長襦袢・帯でワンセットにする場合が多く、重ねると厚みがあるうえ重さも出てきます。
着物を重ねすぎると、押入れやクローゼットから出し入れする際も重くて一苦労することも考えられるので注意しましょう。2セット程度であれば、持ち運びも簡単です。扱いやすさを重視するなら、重さも考慮して収納してくださいね。
きれいに保管するために、正しいたたみ方は大切。本ただみが着物の基本なので、覚えておくとよいでしょう。
着物をきれいな状態に保つには、正しいたたみ方で収納してください。きれいにたためられれば、余計なシワをつけずに保管できます。着物のたたみ方の基本である「本だたみ」の手順は、以下のとおりです。
長期保管すると着物がどんな柄かわからなくなることもあります。管理する小物が多いので確認も大変です。そんなときは、開けなくても中身がわかるよう着物の写真を撮って箱に貼っておくのがおすすめ。インデックスのように使えば、出し入れする手間を省くだけでなく管理もしやすくなりますよ。
1位: コジット|竹炭着物収納ケース 2層式 |qdz650332
2位: トップ産業|収納ケース |252763
3位: ナサ流通企画|桐衣装箱 1段
4位: 燕紙器工業|ワイド収納ボックス|WT-250
5位: ナサ流通企画|桐衣装箱|HI-0004
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