飯盒のおすすめ人気ランキング【2025年】

コンパクトに炊飯したい場合は兵式飯盒がおすすめです。ドイツやフランス軍の装備品として使われていた飯盒で、戦闘飯盒とも呼ばれます。戦闘飯盒1型やソロキャンプに適したミニサイズの戦闘飯盒2合（2型）が販売されるなど種類も豊富。伝統的な形が好みの人に向いています。

へこみのあるそら豆型が特徴的で、リュックにもフィット。リュックひとつのミニマルかつワイルドなキャンプスタイルを好む人にぴったりです。複数同時に炊く場合にもスペースをとらず、きれいに並べられるので重宝するでしょう。

キャンプ初心者は、失敗の少ない丸型飯盒を選びましょう。熱が均等に伝わりやすい形状をしているため、ムラなく米を炊けます。底面の面積が広くて安定性も高く、コンロや焚き火に直接置いてもぐらつきが少ないこともメリットのひとつです。

円筒状で角や突起がないので、すみずみまで洗いやすく手入れが簡単なこともうれしいポイント。米だけでなく、カレーなどのこびりつきやすい料理を作る場合は洗いやすさまで考慮して選ぶとよいでしょう。

炊飯以外の調理に挑戦したい人はメスティンも検討しましょう。メスティンは角型の飯盒で、揚げる・焼く以外に蒸し器のようにも使用可能。汎用性が高く、メスティンに特化したアレンジレシピも数多く公開されています。熱伝導率の高いアルミ製が多く、素早く調理したい場合にぴったりです。

取っ手が折りたためるため、コンパクトに収納できる点もメリット。メスティンにぴったりと収まる小さい鉄板やまな板なども販売されており、折りたたみナイフやカトラリーも収納できます。ソロキャンプに使う場合は、調理器具などもコンパクトにまとめられるものを選ぶとよいでしょう。

ご飯をおいしく炊きたい場合は、ライスクッカーを選ぶとよいでしょう。炊飯に特化した飯盒で、水加減を確認できる目盛り付き。焦げ付きや吹きこぼれのしにくさが強みです。大容量クッカーも多く、大人数のキャンプでカレーやスープなどの煮込み料理を作りたい場合に活躍します。

自宅のコンロでも使いやすい形で、キャンプに頻繁に行かない人でも兼用しやすいのが大きなメリット。炊飯器が壊れた場合などにもあると便利です。ただし、キャンプで使用する場合は、必ず直火で使用可能かどうか確認しておきましょう。

キャンプで本格的な煮込み料理を作りたい人は、鉄製の飯盒をチェックしましょう。鉄製の飯盒はフタに重量があり、ダッチオーブンのように圧力をかけた調理が可能。保温力が高く、温度が下がりにくいのでビーフシチューなどの汁物を大人数で囲むのにも適しています。

また、耐久性が高く、手入れ次第では長期間使えるのも利点。さびやすく手入れに手間はかかりますが、使い込むほどに味わいを増します。愛着を持ってギアを使い続けたい人にぴったりです。

ただし、重量があるので、持ち運びに不便な点は考慮する必要があります。できる限り荷物を減らしたい場合や、炊飯などの簡単な調理しかしない場合には向きません。おもに車でキャンプに行く場合など、重量を気にしないスタイルのキャンパーにはおすすめです。

軽さを追求したい場合は、チタン製の飯盒を探しましょう。チタンはほかの素材に比べて軽いことが強み。ソロキャンプやブッシュクラフトなど、荷物を極力軽量化したいキャンプスタイルに適しています。

ただし、熱伝導率が低く、食材にムラなく火を通すのが難しい点がデメリット。さまざまな調理に幅広く使いたい場合は、アルミ製を選びましょう。チタン製は飯盒自体の取り扱いに慣れてきた中級者以上におすすめします。

長く使い続けたい場合は、ステンレス製を選びましょう。ステンレスは耐久性が高く、さびにくい素材です。

アルミやチタンとは異なる光沢があるため、見た目の好みで選ぶのもよいでしょう。余計な塗装がされていない場合が多く、塗装はがれの心配もありません。汚れも落としやすく、衛生的に使い続けられるため、頻繁にキャンプで使用される場合などは選択肢に入れてみてください。

使い勝手を重視する場合は、アルミ製を選ぶとよいでしょう。軽量かつ熱伝導率が高いので誰でも取り回しやすく、ストレスなく料理できます。ほかの素材へのこだわりがないなら、まずはアルミ製を選んでおくのが無難です。

注意したいのは、使い始めにシーズニングが必要なこと。シーズニングを行うことでアルミ臭を抑えたり、焦げ付きを防止したりする効果があります。なかには生産時に生じたバリを削るなどの工程が必要なことも。手間をかけたくない場合はシーズニング不要かつバリ取り済みのものを選びましょう。

少人数で使うなら1合から3合程度が炊ける、小型サイズが適しています。ラーメンやスープを作るのにもちょうどよく、ソロキャンプやカップルキャンプでも食べ切れるサイズ。0.5合など少ない量の炊飯も可能です。食べ残しを減らし、荷物をコンパクトにまとめたい場合は検討しましょう。

ただし、同時調理を行う場合は注意が必要。ソロキャンプであれば問題ありませんが、複数人でわけると1人あたりの分量が少なくなります。炊飯とメイン料理用にそれぞれ飯盒を用意するか、1人に1つ飯盒を用意するのがベターです。

大所帯のキャンプには、4合以上炊ける大型タイプが向いています。深さもあるため、カレーや鍋などの汁物を作るのにもぴったりです。荷物のスペースをとるのがデメリットですが、中にガス・食器などを収納できるものを選べば、コンパクトにまとめられます。

大きな肉の塊をそのまま入れられるため、ローストビーフなども調理が可能。飯盒以外に網などが必要な場合もあるので、作り方・やり方は事前に要チェックです。ソロキャンプや少人数のキャンプでも、さまざまなレシピにチャレンジしたい人に向いています。

手軽に使いたい場合は、アルマイト加工されたものがおすすめです。飯盒は焦げ付き・劣化防止・アルミ臭軽減のため、使用前にシーズニングが必要なことも。その点、アルマイト加工がされたものはシーズニングが不要なので、購入後すぐに使用できます。

焦げ付き防止には、テフロン加工されたものや鋳鉄製も有効。ただし、テフロンは高温での使用が続くとはがれやすく、空焚きできないなどのデメリットがあります。鋳鉄製は重量があり手入れに手間がかかるので、まずはラフに使えるアルマイト加工品を選ぶとよいでしょう。

長く愛用したければ、塗装がはがれにくい飯盒をチョイスしましょう。コンロでは問題がなくても、強火や衝撃で塗装がはがれやすい商品もあります。塗膜の密着性を検査する碁盤目試験をクリアした商品などを探してみてください。

フタで調理する場合はフタの塗装も確認が必要です。塗装はがれを気にせずラフに使いたい場合は、ステンレスや鋳鉄製も検討しましょう。

焚き火や炭火にかける場合は、すすがつくことも考慮する必要があります。カラーリングされているおしゃれなものでもすすがつきやすく、洗い落としづらい場合は要注意です。長く愛着を持って使いたい場合は、シンプルな形状で装飾の少ないものを選びましょう。