高速なWi-Fi6により大容量ダウンロードやオンラインゲームを快適に行えると謳うWi-Fiルーター、TP-Link Archer AX55。ネット上では「通信速度が速い」と評判です。その一方、「ルーターから離れると速度が出ない」「設定が難しい」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のWi-Fiルーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Wi-Fiルーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ゲーム芸人ヤマグチクエストの肩書をもつゲーマー。2021年にマイベスト入社後、ゲーミングデバイスの専門ガイドを担当し、250を超えるゲーミングデバイスを実際に比較検証。幼少期からゲームをプレイしている生粋のゲーマーで、現在までに500タイトル以上のゲームをプレイしている。 明治大学経営学部を卒業後、プロダクション人力舎でゲーム芸人ヤマグチクエストとして活動し、準レギュラーとして出演したテレビ東京のゲーム番組「勇者ああああ」では豊富なゲーム知識を生かしたゲームソフトのプレゼンで話題を集めた。 YouTube動画企画「ゲームさんぽ」やKONAMI主催イベント「パワプロチャンピオンシップス2017」など、様々なメディアにも出演経験あり。 マイべストではデバイスの知識とこれまでのゲームプレイの経験をもとに、ゲーマーに寄り添った記事制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
TP-Link Archer AX55は、マンションや戸建て2階建で通信速度を速くしたい人におすすめです。実際に戸建て3階建の1階にルーターを設置したところ、設置場所付近では5Ghz帯の下り通信速度が609Mbpsと、比較したなかでもトップクラスでした。1・2階の速度も申し分なく、ほとんどの部屋で300Mbps以上を記録しています。オンラインゲーム・4K動画視聴などを快適に行えるでしょう。
「設定が難しい」という口コミに反し、初心者に使いやすい点も魅力です。無線LANの引継ぎ設定はワンタッチで行えます。スマホアプリからも設定でき、設定の変更や確認が簡単です。ファームウェアの自動更新や無料のセキュリティサービスにも対応しています。悪質サイトのブロックや子どもの利用制限も可能です。
複数台接続時に通信速度が低下するのはネック。1台接続時と比べて、5台接続時は通信速度が45.9%・10台接続時は50.8%と半減しました。とはいえ、元の通信速度が速いので、高画質の動画をサクサク視聴できる速度は維持できるでしょう。
ECサイトの値段が1万円台(※執筆時点)ながら、通信速度は比較した3万円台の高級機と遜色ありません。しかし口コミであったように、ルーターから離れた3階の通信速度はいまひとつです。通信速度が100Mbps未満に低下した場所もありました。戸建て3階建で使用する予定なら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
実際にTP-Link Archer AX55と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイWi-Fiルーターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
TP-Link Archer AX55の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
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高速通信で快適なネット環境!重い通信をたくさん行う家庭に
TP-Linkは、シンガポールに本社を置きネットワークデバイス・アクセサリを販売する企業です。世界170か国以上で商品を提供し、2022年には12年連続で無線LAN機器事業者として世界No.1シェアを獲得(参照:公式サイト)。Wi-FiルーターではArcherシリーズを展開しており、今回ご紹介するTP-Link AX55は外づけアンテナ付属の中価格帯モデルです。
通信規格はWi-Fi6に対応し、通信速度は、ほかの家電製品からの電波干渉を受けにくい5GHz帯で最大2,402Mbps・電波が広範囲に届きやすい2.4GHz帯で最大574Mbpsです。5GHz帯の帯域幅(転送できるデータの量)は従来の約2倍あり、大容量の8K動画でもサクサク試聴できるとしています。
Wi-Fi6のOFDMA技術も特長的です。OFDMAとは、従来より同時接続できる台数が増加し、接続台数が多くても遅延を抑えられる仕組みのこと。本体のオーバーヒートを防止するため、大型ヒートシンクと放熱性を計算した筐体を採用しています。
TP-Link AX55はArcherシリーズのなかではミドルレンジモデルですが、上位モデルにはAX73・下位モデルにはAX10が展開しています。通信速度や機能面で違いがあるので、自宅の間取りや使用シーンに合わせて、検討してみてくださいね。
AX73はECサイトにて12,000円台(※執筆時点)で販売されています。アンテナを6つ備えており、5GHz帯での最大通信速度(理論値)はAX55の2倍にあたる4,804Mbpsです。機能面では、AX55にはないMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)に対応し、複数の接続機器に向けて通信を送信できます。
下位モデルのAX10は、ECサイトにて5,000円前後(※執筆時点)で販売中。最大通信速度(理論値)は、5GHz帯で1,201Mbps・2.4GHz帯では300Mbpsです。機能面では、電波干渉の少ないDFS帯の利用はできません。セキュリティサービスのHomeShieldセキュリティにも非対応です。
今回はTP-Link Archer AX55を含む、Wi-Fiルーターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のWi-Fiルーターを比較検証したところ、TP-Link Archer AX55には5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
2.4GHz帯の速度は5GHz帯ほどではないものの、下り205Mbps・上り86Mbpsでした。5GHz帯だけでなく2.4GHz帯でも、オンライン会議や4K動画の視聴を快適にできるスピードを備えています。高速な通信速度を求めている人におすすめです。
<検証結果>
3階建て一戸建てにて、1~3階計6地点の通信速度を測定し、通信範囲の広さをチェックしました。検証した結果、ルーターを設置した1階と2階の通信速度は速く、接続範囲は広めです。
比較したなかにはルーターから近い1階玄関の5GHz帯の下り通信速度が200Mbpsに満たない商品もあるなか、447Mbpsを記録しました。マンションであれば、ルーターとは別の部屋でもゲームなどの重いデータを高速ダウンロードできる性能です。
2階和室では、比較した全商品の5GHz帯の下り速度の平均が約412Mbps(※執筆時点)だったなか、524Mbpsを記録しました。戸建て2階建でも、オンライン会議や4K動画の視聴などを快適に行えるでしょう。
<検証結果>
平均は執筆時点
「設定が難しい」という口コミに反し、初期設定は簡単です。接続方法の説明動画はないものの、説明書には新規設置時の設定方法が記載されています。買い替え時であれば、ワンタッチで設定が完了するため手間がほとんどかかりません。機械に不慣れな人にも使いやすいでしょう。
スマホ用の設定アプリ「Tetherアプリ」を使うと、パソコンを開かずにスマホから設定やセキュリティを確認できます。比較した半数近くの商品にはなかった管理画面のID・パスワードが記載された紙が同梱されているのもうれしいところ。ルーター本体をわざわざ見に行かなくてもログインできますよ。
TP-Link Archer AX55にはたくさんのメリットがある反面、デメリットもありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
戸建て3階建てで使うと、場所によっては通信速度がやや低下します。「ルーターから離れると速度が出ない」という口コミどおり、3階の階段で38Mbps・2階の寝室で53Mbpsを記録しました。
比較したほかの商品でも、場所によって通信速度が100Mbps未満になることが多かったものの、なかには計測したすべての場所で200Mbps以上だったものもありました。広い一軒家で使用する予定の人は、場所によっては高画質の動画視聴やオンライン会議をスムーズに行えない可能性があります。
<検証結果>
平均は執筆時点
TP-LinkのOneMeshに対応しているので、広い家で使いたい場合は同社のOne-Mesh対応商品と組み合わせてメッシュネットワークを組むのもおすすめですよ。
とはいえ本商品は元の通信速度が速いので、複数台接続しても4K動画を快適に視聴できるくらいの速度は維持できました。多くの機器と接続しすぎなければ、速度低下は気になりにくいでしょう。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 614.93Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 259.42Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 2402+574Mbps |
---|---|
周波数帯 | デュアルバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz |
アンテナの種類 | 外付けタイプ |
アンテナ数 | 5GHz帯: 2×2、2.4GHz帯: 2×2 |
重量 | 920g |
幅 | 26.1cm |
奥行 | 13.4cm |
高さ | 4.1cm |
LAN端子 | 1000BASE-T |
INTERNET端子 | 1000BASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | 604.88Mbps |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | 222.27Mbps |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 219.32Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 91.64Mbps |
設置方法 | 横置き |
セキュリティ規格 | WPA3、WPA2 |
メーカー保証期間 | 3年 |
消費電力 | 24W |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここでは、TP-Link Archer AX55のデメリットをカバーする商品をご紹介します。購入を迷っている人は参考にしてみてくださいね!
BUFFALOのWXR-6000AX12Pは、戸建てに住んでいる人にぴったりのルーターです。設置場所付近での最大通信速度は642.43Mbpsと、比較したなかでもトップクラス。5GHz帯を使えば、1~3階のどこでも高速通信ができました。
5台接続時の減衰率は13.3%とかなり優秀です。元の通信速度も速いので、家族全員の機器が接続しても快適にインターネットができるでしょう。無線LANの引継ぎ設定もAOSSボタンを使ってワンタッチで行えます。
家中に電波を届けたいなら、BUFFALO WSR-3000AX4P-BKがおすすめ。2階・3階でも通信速度が600Mbps前後を維持しました。5台接続時の減衰率も37.8%と低く、たくさんの機器と接続しても快適に動画視聴やオンライン会議ができるでしょう。
ECサイトの値段が1万円以下(※執筆時点)と手に取りやすい価格帯ながら、比較したハイエンド機にも劣らない通信速度を発揮しています。コスパにこだわる人にはもってこいのアイテムです。
TP-Link Archer AX55は、Amazonの公式ショップで販売しています。値段は執筆時点で1万円台です。Amazonの公式ショップでは3年間のメーカー保証が付帯しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
楽天市場・Yahoo!ショッピングなど、そのほかのECサイトでも購入できます。取扱店舗によって値段が異なるため、可能な限り安く手に入れたい人は購入前に比較しましょう。
TP-Link Archer AX55のインターネット接続設定は、Tetherアプリもしくはパソコンの管理画面から行えます。ここではTetherアプリからの接続方法をご紹介するので、参考にしてみてください。
<Tetherアプリからの設定方法>
(出典:公式サイト)
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