モテない娘を“絶対に結婚させるため”にとった母親の「信じられない行動」。母の執念で娘がハイスペ男と結婚するまで
日系航空会社CAから六本木のクラブママを経て作家となった蒼井凜花が、実際に体験した、または見聞きしたエピソードをご紹介。今回は「元CAの母が娘の婚活に見せた執念」についてお届けする。
大手商社で働く夫を持つ元CA・尚子さん(54歳・仮名)には、一人娘の清乃さん(24歳・仮名・大学院生)がいる。清乃さんはイジメが原因で、子供の頃から異性との接触を拒んでいた。母の尚子さんは、当時の清乃さんについてこのように話す。
「清乃が10歳の時、夫の海外赴任のため家族3人でシドニーへ行ったんです。現地スクールに通い始めた娘がある日、泣きながら帰ってきました。聞けば、クラスの男子生徒に『清乃って出っ歯だよな!』とからかわれてしまったようで……。それ以来クラスでは『出っ歯』と呼ばれるようになり、イジメられるようになってしまったのです」
尚子さんは初めての海外暮らしに、日々ストレスを抱えていた。慣れない地での生活に加え、住まいは夫が勤める会社が丸ごと借り上げたマンション。毎日のように商社マンの妻たちとの交流が続いた。
「そこには“夫の地位イコール妻のポジション”というヒエラルキーが存在しました。東大卒の夫を持つ奥さんは、これ見よがしに『尚子さんのご主人の出身大学はどちら?』などと聞いてきますし。上司の妻の言うことは絶対的で、ホームパーティなどがあっても『失礼はないか』『夫の出世に影響しないか』と心をすり減らしていたんです。今となっては、イジメに苦しむ娘ともっと向き合っていればと悔やんでいます」
5年間の赴任を終えて日本に帰った時、娘の清乃さんは「共学はイヤ!女子高に通わせて」と懇願した。そして「ママには出っ歯と言われ続けた私の気持ちなんてわからないわ」と大泣きしたという。
「ショックでした。それほど追いつめられていたとは全く気付かなくて。夫と話し合った結果、審美歯科が併設された美容外科で治療したんです。150万円以上かかりましたが、一刻も早く治したいという娘の要望もありましたから。治療のお陰で、娘は長年のコンプレックスから解放され、ホッとしました」
その後、清乃さんは都内の名門女子高に進学。友人にも恵まれ、成績も優秀だったという。
そして担任の勧めで有名私大の理工学部を受験し、無事合格。清乃さんの学部は「男性8割、女性2割」で、尚子さんは「素敵な恋人を見つけて、大学生活を謳歌してほしい」と願った。しかし、清乃さんの周囲に全く男性の気配は感じられない。
「娘が学業に専念してくれるのは嬉しいのですが、男っ気はゼロ。洋服も地味で、ほぼスッピン。サークルや合コンにも興味がなく、このままじゃ結婚できないのでは?と焦りました」
案の定、清乃さんは論文執筆やレポートに明け暮れ、大学院に進むこととなった。これを機に、母の尚子さんは一大決心をする。
海外のスクールでイジメられていた娘の苦悩
歯の矯正によってコンプレックスは解消されるも…
元CAの作家。日系CA、オスカープロモーション所属のモデル、六本木のクラブママを経て、2010年に作家デビュー。TVやラジオ、YouTubeでも活動中。
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