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猫間英介

「自分を活かす、他人を活かす、組織を活かす」を基本理念として幸せな人生のために統合的なカウンセリングとコンサルティングを実施中。趣味は音楽(歌、楽器演奏)、短歌、ヨガ、料理、旅行。企業人/キャリアコンサルタント/ファイナンシャルプランナー/メンタルヘルスカウンセラー。猫好き。

猫間英介

「自分を活かす、他人を活かす、組織を活かす」を基本理念として幸せな人生のために統合的なカウンセリングとコンサルティングを実施中。趣味は音楽(歌、楽器演奏)、短歌、ヨガ、料理、旅行。企業人/キャリアコンサルタント/ファイナンシャルプランナー/メンタルヘルスカウンセラー。猫好き。

マガジン

  • 【生き物短歌】〜生き物って素晴らしい〜

    短歌で生き物を詠む。哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類、魚類、虫など、みんな同じ時代を同じ地球で共に生きている。生き物は私の最高の仲間&カウンセラー。

  • 【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)

    幼い頃、学生時代、そして社会人になってからも頻繁に訪れてきた鎌倉・江ノ島。そしてもう少し広く湘南地方、三浦半島。今でも仕事で遊びで月に1、2回のペースで来訪。この大好きで素晴らしい場所を短歌で詠みます。

  • 「歌うことは生きること」〜世界の歌に挑戦〜

    ジャンルを問わず、自分が心動かされる世界のいろいろな歌を歌うことに挑戦しています。歌を本格的に習い始めて12年。歌うことは生きること。人生の最後の日まで好きな歌を歌っていきたいと思います。

最近の記事

【短歌一首】 朝焼けと夕焼け紛ふ乾きたる初冬は黄金抱き続けて

最近、朝日と夕日、朝焼けと夕焼けがそっくりな時がある。 ここのところ空気がとても乾燥する日が続いているが、その影響があるのかもしれない。 11月の半ば過ぎまでは、夕焼けがやけに赤くまったりとしていると感じていた。 しかし11月末から12月初めには、夕日も夕焼けも黄金色だったり明るいオレンジ色で赤色や紅色が滲み出るような感じがなく、やけにクリアな明るさを保ったまま沈んでゆく。 11月中ばごろの天気予報で、なぜその頃(11月中旬)の夕焼けがとても赤いのか、を解説していことを

    • 【短歌一首】 参道の枯葉溜めたる歩道橋遠近法で原宿捉ふ

      朝、JR総武線の千駄ヶ谷駅で降りて、神宮外苑の銀杏並木を見ながら明治神宮までいき、明治神宮の杜の北参道・南参道と歩き、原宿駅前まできた。 この原宿駅前から青山通りまでの約1.1キロメートルの道が「表参道」。 今は原宿から青山の洗練された商業地域として世界的に有名であるが、もともとは1919年に整備された明治神宮の主要な参道。  すでに結構歩いた気がするが、もう一足延ばして、原宿から青山通りまで表参道を歩いてみる。 原宿の表参道には歩道橋が二つある。 以前は原宿駅を出てす

      • 【短歌一首】 本体も影も朝日にぬくぬくと猫まどろみて師走始まる

        今年もいつの間にか12月。 この間ようやく長く暑い夏が終わったと思っていたら、もう師走。にわかには信じ難い。 師走初日は日曜日。休みの日でも寒がりの猫の朝は早い。5時半ごろから起こしに寝床にやってくる。最後は根負けして布団から出て猫に食事を出す。 ということは毎日、猫の朝食準備がその日のあらゆる活動に先立って行われるということだ。 そしてとっとと朝食を済ませると、猫は暖かいところを求めて移動しそして微睡む。その一連の行動の繰り返しで猫の一日は暮れていく。 師走初日も、

        • 【短歌一首】 雨上がりの朝の光が杜に生む天と地つなぐ霧のきざはし  

          朝、JR総武線の千駄ヶ谷駅で降り、神宮外苑の銀杏並木を散歩した後に明治神宮まで歩いた。毎年、全国で最も初詣の参拝客が多いことで知られる大きな神社。 明治神宮は大正9年に創建された明治天皇、昭憲皇太后を祀っている神社。東京渋谷区代々木の都会のど真ん中に、約70万平方メートルの広大な森が広がっている。 明治神宮を全部散歩するとなると1時間以上かかるので、千駄ヶ谷よりの北詰所から原宿よりの南詰所までの直線の参道(北参道と南参道)を歩くことにする。 午前中のわりと早めの時間なが

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        • 【生き物短歌】〜生き物って素晴らしい〜
          57本
        • 【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)
          66本
        • 「歌うことは生きること」〜世界の歌に挑戦〜
          9本

        記事

          【短歌一首】 外苑の銀杏並木は朝風に枯葉匂はせカフェに添えたり

          休日などの朝に、行く場所を特に決めずに電車に乗り、その時の気分で降りたくなった駅で降りて散歩することがある。 この日はJR総武線の千駄ヶ谷駅で降りた。 千駄ヶ谷には東京体育館、国立競技場、神宮球場、秩父宮ラグビー場などのスポーツ施設がたくさんあり、それらの施設を取り囲むようにしている神宮外苑の杜の緑がとても美しい。 近くには国立能楽堂もある。日本における能や狂言の中心となる施設。 千駄ヶ谷駅を出ると目の間の通りの銀杏並木が美しい。初冬に入り、すでに黄色に 色づいている

          【短歌一首】 外苑の銀杏並木は朝風に枯葉匂はせカフェに添えたり

          【短歌一首】 高さ:距離読み間違へて歩けどもスカイツリーに着かぬ冴ゆる午

          東京都墨田区の押上に用事があり、JR総武線の錦糸町駅で東京メトロ半蔵門線に乗り換えて押上駅まで行こうと考えていた。 錦糸町駅の北口改札を出ると東京スカイツリー(634m)がよく見えた。そういえば押上駅がスカイツリーの最寄駅。 わざわざ電車を乗り換えずとも、天気も良いのでスカイツリーを目標に歩いて押上を目指す。 過去の様々な経験から体に染み付いている自分の距離感覚からすると、スカイツリーまではスタスタ歩けば7、8分くらい、せいぜい10分あれば辿り着くだろうとタカを括っていた

          【短歌一首】 高さ:距離読み間違へて歩けどもスカイツリーに着かぬ冴ゆる午

          【短歌一首】 天然の床暖房にくつろげる猫と吾とに冬の陽優し

          今年は急に寒くなった。  寒さが苦手の猫は、今年の急激な温度変化でどうにも落ち着かない。 いつもの年よりも暖かいところをしきりに探してウロウロと家の中を歩く。 外の日差しが強くすっきりと晴れた日は、放射熱が空に抜けていくため気温が低くなることが多い。 家の中で人間も猫もどこかそわそわしてして、冷えを感じていることが多くなる。 そんな時は、人間も猫も家の中に届く冬の日光に当たりながら体を温める。 人間が日溜まりで太陽光を浴びながら寛いでいると必ずと言っていいほど猫もやっ

          【短歌一首】 天然の床暖房にくつろげる猫と吾とに冬の陽優し

          【短歌一首】 見上げればアクロフォビアはよろけたりスカイツリーの高さ果てなく

          高所恐怖症(アクロフォビア:acrophobia)である。 幼少時はかなりひどい高所恐怖症で、遊園地にある歩道橋を渡るときには立って渡ることができず這いつくばっていた。 その後年齢が上がるとともにだんだん大丈夫になっていったが、今でも高い所はかなり苦手である。 外出の途中でたまたま東京スカイツリーのある押上(おしあげ)に来た。 スカイツリーは高さ634mの世界一高い電波塔。子供の頃タワーといえば東京タワーだったが、東京タワーが333mだからその倍近くの高さがある。そんな高

          【短歌一首】 見上げればアクロフォビアはよろけたりスカイツリーの高さ果てなく

          【短歌一首】 粗相せし猫に起こされ暁の寒空見れば三日月笑めり

          夜明け前、夢うつつの中で猫がオエッ、オエ〜と何かを吐いている音が聴こえてきた。そしてそれが止むと、猫が寝床に来て体の上に乗っかってきたり、耳元で大きな声で鳴いたり、畳や鞄で爪研ぎをしたり引っ掻いたりして、しきりに起床を促してくる。 時計を見るとまだ朝5時ちょいすぎ。猫の攻撃に何度も抗ってもう少し眠ろうとするが、猫は容赦なく起こしにかかってくる。 吐き戻しの後は猛烈にお腹が空くらしく、いつも吐いた後はガツガツとよく食べる。 はよ、朝メシにしろと言っているのだろう。  あまり

          【短歌一首】 粗相せし猫に起こされ暁の寒空見れば三日月笑めり

          【短歌一首】 小雪(しょうせつ)に雲一つなき青をゆく飛行機からは雪の見ゆるや

          11月22日(金)は二十四節気の「小雪(しょうせつ)」。 辞書によれば、根雪とはならぬ程度の雪に見舞われる時分の意(新明解国語辞典) 2024年は11月7日に二十四節気の立冬を迎え暦の上では冬となったが、その次に迎える節気が「小雪(しょうせつ)」。 「小雪」には、ぐっと冷え込むようになって雨が雪になる頃のはず。すでに北国や山々ではすでに雪が積もっている地域もあるものの、東京は快晴の小春日和。 朝から空には雲一つなく、真っ青な空がどこまでも続いている。 ときおり穏やかな青

          【短歌一首】 小雪(しょうせつ)に雲一つなき青をゆく飛行機からは雪の見ゆるや

          【短歌一首】 下町に夏の花火と秋の菊両輪咲きて師走迫れり

          東京都江東区亀戸にある亀戸天神では、毎年晩秋から初冬の時期に「菊まつり」が開催される。 今年は10月20日〜11月23日。 そう言えば、1990年代に亀戸が職場だった頃、会社の中でも菊花展が開催されていた。菊の目利きができ、自分の菊作品を展示する社員が何人もいたことを思い出した。 普段は単なる酔っ払いのオジサンだと思っていた人が、実はものすごい菊の目利きで美しい菊を育てていることを知った時には、そのギャップに随分と驚いたものだったな。 菊の大輪を見ていると、夏の花火の大

          【短歌一首】 下町に夏の花火と秋の菊両輪咲きて師走迫れり

          【短歌一首】 けたたましき鳥の編隊電波塔乗っとり街の空制したり

          通りを歩いていたら頭上から凄まじくうるさい鳥の声が聞こえてきた。 驚いて見上げると、ビルの屋上のアンテナに鳥が群がり鳴いているのが見えた。 ビルのアンテナにたくさんの鳥が群がって、けたたましい音量で鳴いている光景はかなり不気味だ。これだけうるさいと近隣の住民にとっても騒音レベルだろうと思われる。 少しの間観察していると、鳥たちは編隊を組んでアンテナと拠点として飛び回っているようで、集合と分散を繰り返している。時にはおびただしい数の集団を形成して旋回を繰り返している。 怪

          【短歌一首】 けたたましき鳥の編隊電波塔乗っとり街の空制したり

          【短歌一首】 洋服を部屋にタオルを外に干す雲のオセロの勝ち負け見えず

          最近、一気に寒気が入り込んできたことで、その日の天気の雲行きが読めないことが多くなった。 朝の天気予報では、午前中は曇りで午後から晴れるようなことを言っている。一方、スマホの天気アプリには雨の可能性も出ている。  自分自身で空を確認してみると、灰色の雨雲、白い雲、晴れ間、太陽の光などが入り混じって全くもってハッキリしない。 朝の天気がハッキリしないと一番困るのが、前夜に洗濯機にタイマーをかけておき仕事前や外出前に洗濯した洗濯物を、外に干すのか、部屋の中に干すのか、それを

          【短歌一首】 洋服を部屋にタオルを外に干す雲のオセロの勝ち負け見えず

          【短歌一首】 唐突な寒き日暮れて川沿ひに煙なびけば母ぞ恋しき

          いきなり寒くなった。 今年は夏の終わりから冬までが異常なくらい短く感じる。 夕方川沿いを歩いていると、もう12月半ばすぎのような寒い風が吹いてくる。 民家の屋上から紫色の煙が棚引いているのが見えた。子供の頃はどこの家にも小さな煙突や焼却炉のようなものがあり、晩秋から冬の季節になると焚き火のような匂いが漂ってくるのが常だった。風呂場にも煙突がついている家が多く、そこから上がる湯煙に秋の終わりや冬を感じていた。 最近ではいろいろな規制から民家から生活の煙が出ているのを見るこ

          【短歌一首】 唐突な寒き日暮れて川沿ひに煙なびけば母ぞ恋しき

          【短歌一首】 冷え込みし朝のベランダ初めての雪の富士見ゆ季は動きたり

          今年は11月7日の立冬に、富士山で観測史上最も遅い初冠雪が確認されたが、まだ自宅のベランダから肉眼で雪を確認できたことは一度もなかった。 11月19日(火)は朝からとても冷え込んだ。今年一番の寒さ。いつもはベランダで朝日を浴びながら天候観察をしているのだが、寒さで落ち着かない。 いつものルーティンどおりに、西の空の彼方に富士山の様子を確認してみる。 おおっ、いよいよ富士山の山頂部が雪に覆われ始めた。今年、初めて富士山の雪が見えた。 先日までは小春日和で穏やかな暖かい日も

          【短歌一首】 冷え込みし朝のベランダ初めての雪の富士見ゆ季は動きたり

          【短歌一首】 小春日の暮るる山際水色と茜の波に富士は揺蕩ふ

          初冬の頃の、やや暖かくて穏やかな天候を「小春日」または「小春日和」というけれど、この日はまさに朝から小春日だった。 昼間はずっと風もあまりなく、穏やかな暖かい日差しが一日中あって、春のよく晴れた日のような感じがした。 夕方に西の空を観察してみると、水色と茜色とが筋をなし溶け合って、とても柔らかく円やかな、まさに"mellow"な感じの空と大気。 パステルっぽい色合いが、まるで春の夕方のよう。 夕暮れの空に富士山の輪郭がハッキリと大きく映し出されている。空は水色が少し暗く

          【短歌一首】 小春日の暮るる山際水色と茜の波に富士は揺蕩ふ