私は友人に付き合ってDVDでハリポタの1(賢者の石)を見たとき、正直「子供なら夢中になるんだろうな~」くらいにしか思いませんでした。映像はキレイだし、子供たちはカワイイけれど…と。そのあとやはりDVDで2(秘密の部屋)を見たときに、この映画の世界観というか、背景を知りたいと思い(あと1も2も細かな部分にこれはどうして?という疑問があったので)原作を最初から読みました。ハリポタが初めて紹介された頃、「RPGを本にした感じ」と紹介されていたので私はまったく興味がなかったのですが、読んでみて「それは最近の本を読まない子独特の表現かもしれない」と思いました。「魔法の世界では写真は動いたり喋ったりする」など、大人になってだんだん子供の頃の自由な感性を忘れかけた脳みそにとっては、原作者のJKローリングさんの自由な発想にとてもワクワクさせられる場面が多々あります。あと、ただの魔法で呪文を唱えて敵が現れて…というだけの内容なら子供だましになってしまうでしょうが、ハリー・ポッターで描かれている背景は、映画の世界よりももっと深いように思います。愛情とか、友情とか、憎しみ、嫉妬などなど…ロンのウィーズリー家での、兄弟が多いゆえにお金はないけれどママの愛情はたっぷり感じさせられるような描写などは映画にはない魅力があります(個人的には、ロンのママとジョージ&フレッド双子の兄弟とのやりとりが大好きです)
不死鳥の騎士団は、まったくついていけないということは勿論ないと思いますが、やはり賢者の石から読んでみた方がいいかもしれません。