まずフィルムについて。
プラスチックの薄くて光が通り抜けることが出来る、幅が細くてやたら長いものの片面に薬品が塗り付けてあります。この薬品(「乳剤」といいます)は光にあたると化学変化を起こします。「撮影」するときにはこの乳剤にほんの短い時間だけほんのちょっとだけ光をあてます。それほど敏感なのです。
現像について。
撮影済のフィルムの乳剤を、もうこれ以上光によって反応しないように処理する(別の化学反応させる)ことです。専用の薬液数種類に決められた時間だけ順番に浸します。これで撮影済のフィルムを明るいところで(光のあるところで)みることができるようになります。
できあがった現像済みフィルムで画像の色が自然のそのままの色なのがポジで反転(たとえば緑←→赤とか青←→黄とか)しているものがネガです。(実際にはネガフィルムにはもともとのプラスチックに濃いオレンジ色が付いているので反転した色+フィルムそのものの色です)
プリントについて。
今度は紙に前述した乳剤が塗ってあるものを使います。パソコンのプリンタのように白い紙に色の付いたインクを吹き付けるわけではありません。現像済みフィルムを透過させて、同じようにかすかな光を乳剤にあてます。フィルムを通った光をあてるので「焼き付け」と言います。このとき、フィルムよりも大きな面積に拡大投影するので(劇場の映画を思い浮かべてください)「引き伸ばし」といいます。その後やはりフィルムと同じようにこれ以上光に反応しないように専用の薬液に浸して処理します。
「ネガ」と「ポジ」の違い。
あてた光と現像後に出来る像の色が反転するのが「ネガ」で、そのままの色なのが「ポジ」です。つまりネガフィルムを使った場合はフィルム上で1回反転してプリント時に再度反転させて自然の色を再現します。
通常、撮影済フィルムを写真屋さんへ持っていくと、フィルムの現像と各撮影コマごとに1枚ずつプリントを作ってくれるので、これを「同時プリント」と言います。後日撮影済みのネガを持っていって選んだコマについてだけ希望する枚数分のプリントをしてもらうことを「焼き増し」といいます。
料金
一般的な同時プリントの場合はフィルム現像とまとまった枚数のプリントをするので(フィルム現像料+プリント料×枚数)ある程度の割引がある事が多いです。逆に焼き増しのほうはプリント1枚あたりの値段が割高かもしれません。
ここで、前述の塗ってある乳剤や浸す薬液の値段がネガとポジでずいぶん違います。とくにポジフィルムから紙へのプリントがびっくりする程高いです。ポジからのプリントはネガプリントの10倍ちかいかも知れません。
実際の料金はお近くの写真屋さんでお尋ねになるのが一番ですが、御参考までに同時プリントの場合はプリント一枚2~30円とかじゃないでしょうか。現像代は思い出せないのですが4~500円とかだった気がします(あいまいな記憶なので大きく違うこともあります。ごめんなさい)現像代を高く設定して同時プリントの1枚あたりのプリント代をすごく安くしてそのプリント代だけを宣伝していることもあったりします。(プリント0円とか)
一部企業のだけを載せるには問題があるかもしれませんが、見つけた大手の店のページからポジからのプリントの部分をを参考に紹介しておきます。このページ内にネガの大伸ばしプリントページへのリンクもありますが、一般的な同時プリントの価格はここにはないようです。きっと各営業店舗によって価格設定がいろいろあるのだと思います。
お礼
詳しい回答ありがとうございます!! まだよく読んでないので完璧には理解できてないですが、ゆっくり読んで理解していきたいと思います! ありがとうございました!m(_ _)m