プリンターの印刷について

プリンタの修理屋です。 キヤノンの５色プリンタについての同様の質問は何度も出ていますが、通常文書の印刷と写真印刷でインクを切り替えているということです。 インクはご存知の通り、紙の表面でアルコール分が吸収、蒸発して色成分が残り発色します。 写真紙の場合は表面の密度を上げて滑らかにしなければきれいに仕上がりませんが、普通紙ではそこまでコストをかけられません。 普通紙は写真紙に比べると繊維がスカスカな状態です。 写真印刷をする場合は表面のツヤを出すためにインクは染料インクです。インクの色の成分も紙に染み込んでいき発色します。 このインクで繊維がスカスカな普通紙で印刷するとインクが奥まで染みていってキレイに発色しません。 顔料インクであれば（インクの中に色粉が入っているようなものですから）繊維の間に染み込んでいくこともなく、キレイに発色するわけです。 キヤノンの５色プリンタ、７色プリンタで大きなインクタンクは普通紙印刷用の黒、細いインクタンクは写真用のインクなのです。 ですから、基本的にはすべてのインクタンクを設置しなければ印刷できません。 ただ、保証はできませんが、BCI-9の残量が少なくなったら、用紙設定をフォト光沢紙に切り替えればBCI-7Bkで印刷してくれるはずです。 印字品質に大きな問題は出ると思われますので、そちらの問題もありますが・・・

単純に言うと、白黒印刷（文書や白黒コピー）とカラー印刷で使用する黒インクが違います。 これはインクの性質（顔料系と染料系）の違いで、カラーインクとの親和性や仕上がりを考慮して、使用する黒インクが違うからです。 面倒でもインクをセットして下さい。