みなさんの好きなフォント

DTPを生業にしているものです。 明朝系だと、写研の石井明朝体に軍配をあげます。 写研のやり方は失敗だと思うし、好きでもありませんが、 書体は別です。 モリサワの明朝は、すごく機械的（？）な感じがして 線がシャープすぎるんです。あたたかみがないとでもいいましょうか…。 そういうイミでは、一番好きなのは活版の明朝体です。 柔らかい、ぬくもりを感じる書体です。 ＃６の方が「広告では詰め打ち常識」という意見ですが、 私は単行本・雑誌の組版仕事がメインなので、 詰めうちはあまりやりません。 それに広告メインの方は当然なのですが、デザインというものを 重視するあまり、最近どんなものでも詰め打ちしてきて、 「詰めうちが当たり前、美しい」と無条件に信仰している方が増えています。 詰めはあくまでケースバイケースであり、広告中の文字でも 見出しなどと違って数行にわたる場合など、詰めて打つと 大変読みづらいものです。 windowsでもPのついたフォントは数行続くと見づらいことがわかると思います。 デザインされる方も、その辺をもう少し考えてデータ入稿していただければ 加工作業をまかされる身としては幸いなのですが…。 雑誌の仕事でデザイナーさんが作成したイラレデータなどを 加工することが多々あるのですが、 編集さんに、こことここの位置をあわせてほしいとか いわれる場所に限って詰め打ちされてたりするんです。 ツメを使わなければなんてコトない問題なのに…という 事例が結構あるので…(^^;)。

文字デザインのクオリティーの高いのは、やはりモリサワでしょうね。さすがフォントメーカーの老舗だけあって、他のメーカーでは希薄な詰め打ちのことまで洗練されてデザインしてます。広告などはベタ打ちはまずしません。詰め打ちが当たり前で、文字の面の美しさまで考えられています。尤もそれがフォントメーカーのあるべき姿だと思いますけどね。10年前まで写植と言う言葉が生き残っていた時代は、‘写研’が隆盛を誇っていましたが、パソコン時代になって逆転しました。まさにモリサワの倒産寸前（噂）の大逆転劇です。今じゃ写研（フォントの最高峰メーカー）は小規模で細々営業してます。最後のチャンスに賭けたミリサワの背水の陣が功を制した結果です。因みにモリサワの次にデザイン性の高いのはリョービです。

Gデザイナー歴10年の者です… フォントにも流行り廃りがありますが、昔から変わらず好きなのは… モリサワ中ミンM1。写植にしかない書体ですね。字によってサイズが違うので、写植の職人さんが一字一字丁寧に級数を変えなければならない、非常に手間のかかる文字です。 ゴシック系だと見出しゴシックですかね。中ゴシック体に平1かけたのも最近お気に入りです。 ちなみに大嫌いな書体はというと、新ゴとかじゅんなど、幅ぱかりとって品のない書体。でももしかしたら、近い将来また流行るかもしれない。

グラフィックデザイナーあがりや現役グラフィックデザイナーでは、圧倒的にMorisawaのフォントじゃないですかね。雑誌など、今の時代、印刷物は、ほとんどと言っていいほど、Morisawaのフォントです。

隷書体です。こわい字を書く時に使います。また、怖そうな雰囲気を出す時に使います。

太丸ゴシックです。