ワード２００３　『オブジェクトの選択』について

オブジェクトの選択ボタンは、基本的にたくさんのオブジェクトがある場合、特定の範囲だけのオブジェクトを選択して、それらに一定の処理を加えたい場合に有効な操作です。 ちなみに複数のオブジェクトを選択したい場合は、Shift+クリックでも実行可能です。 まとめて選択したオブジェクトに加える操作で代表的なものは、「グループ化」、「整列」の二つです。 後者の整列は、複数のオブジェクトを上下・左右に均等に並べる場合などに有効です（オブジェクトの選択ボタンの左にある「図形の調整」ボタンをクリックし「配置/整列」から実行します）。 その他にも、複数のオブジェクトに対してまとめてサイズや書式を変更したいような場合にも、この機能を使えば効率的に処理することができます。

一番役にたつのが、テキストの[背面]にオブジェクトを配置 するなどしたときですね。マウスでオブジェクトを選択する 動作をしようとしても、テキストの背面にある場合には選択 できない場合があります。 オブジェクトを選択したいのに、テキストの選択が優先する ためにオブジェクトが選択できないのです。 このとき、[オブジェクトの選択]のコマンドを選択しておき オブジェクトの上にマウスを持っていけば、テキストが選択 されずにオブジェクトだけが選択されるのです。 これ以外に便利なのは、テキストボックスなどのテキストが 入ったオブジェクトの場合に、テキスト部分が選択されない ので、オブジェクトの書式設定だけを指定したいときなどに 活用すると便利です。 複数のオブジェクトを選択するときにも便利ですが、上記の ときなどに役にたつ効果を発揮します。