アロワナレコード─歌詞・歌声・メロディどれも裏切らない心地よさ
数多くいるアーティストのなかから編集部がグッときたアーティストを取り上げる企画〈OTOTOY Search〉。ショートレヴューとインタヴューで若手アーティストをご紹介していきます。
第3回は、藤井陸(Vo&Gt)、小池隆太(Gt)、亀井壱弥(Ba)、ヨシネタイキ(Dr)、小山賀久(key)からなる5人組バンド、アロワナレコードが登場。アーティストを目指したきっかけや先月リリースされた「夜明け前」のこと、さらに1年以内の意気込みなど様々な視点からバンドの魅力を探ります。
REVIEW : 自然にバンド名と重なり合った音楽性
文 : 東原春菜
今回のインタヴューでバンド名の由来について問いかけたところ、特に深い意味はなく読みやすさと覚えやすさを考慮したという。私は、バンド名にもある“アロワナ”という魚に着目し気づいたことがある。
アロワナは飼育環境下では穏やかだが、水面より上にいる虫に飛びつきしっかりと捕食する獰猛な性質を持つ。それは、アロワナレコードの儚さがありつつも希望に満ちた歌詞、安堵する藤井陸(Vo&Gt)の歌声、チルアウトなメロディ。そして、その安心感のある歌詞・歌声・メロディが脳内に焼き付き聴き手を魅了させるほど心をしっかりと掴み離さないというパワフルな音楽性と似ている。そんなバンド名とリンクしている彼らの楽曲は手で数えられるほどしかリリースされていないが、聴いてみると似通った部分を理解できるので聴いてみてほしい。
さらに、彼らひとりひとりの演奏技術が高くライヴではノスタルジックな雰囲気を作るのが非常に上手い。この雰囲気を味わうために11月23日(火)に行われる新曲「夜明け前」のリリース・イベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。彼らはアロワナのように図太く、必ず大物になるだろう!